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尾道リターンズ

4年前に大林宣彦監督の『尾道三部作』『新尾道三部作』のロケ地めぐりで訪れて以来すっかり尾道を気に入ってしまい、せっかくこの一年は津山に居るのだからと、シルバーウイークを利用して再び尾道へ行ってきた。
今回の目的は、前回は時間が無くて出来なかったしまなみ海道のサイクリングと『尾道 七佛めぐり』。

【瀬戸内しまなみ海道サイクリング】
しまなみ海道は瀬戸内に浮かぶ島伝いに広島県尾道市と香川県今治市を繋いだ道で、自転車も島の間の橋は走行可能。
尾道から今治まで完走すると約70km(推奨ルートの場合)もあるので、今回は広島県側だけを走ってきた。

まずは自転車だが、もちろん自前で持って行っても良いが今回はそこまで気合いを入れてはいないのでレンタルする。
問い合わせたところ、レンタサイクルターミナルは尾道と今治の両方を合わせて15か所あり、自転車の総台数は約900台。
シルバーウイーク中はその内の100台は事前予約が可能だったが、既に満杯であった為、直接レンタサイクルターミナルで借りる事になった(先着順)。
レンタサイクルターミナルで一番台数が有るのは尾道港(駅前港湾駐車場)との事で、営業開始時間の7時を目指して行ったら既に50人以上が並んでいた。
このターミナルが一番台数があると聞いていたが、まだ回収した自転車が届いておらず、結局1時間ほど待って漸く借りることが出来た。


<今日の相棒>

朝メシを食わずに来ていたのでコンビニでおにぎりを買い、ベンチに座って尾道水道を眺めながら食べていたら、
「今日はいい天気だなあ、30℃くらいになるらしいぞ」
とおじさんの声が聞こえてきた。
まだ8時半だが、確かに暑くなりそうだ。

尾道市から向島の間に掛かる新尾道大橋だけは自転車は走れないので渡船で渡り、いよいよ出発!
 



道路に引かれた青いラインが推奨ルートなので、これに沿って走っていけば迷う事はない。
但し、一本道では線が引かれていない場合もあるので、そんな時はちょっと不安になる。







途中、ルートを少し外れて尾道三部作の『さびしんぼう』や新尾道三部作の『あした』のロケ地のみかん畑の坂へ行く。

坂の途中から振り返ると隣の岩子島(いわしじま)と繋ぐ赤い橋が見える。
この橋はしまなみ海道では無いので走らないが、この後、色々なところから見えて位置関係の手助けになる。




暫く走ると因島大橋が見えてきた。
あの橋で因島へ渡るわけだが、つまり、あの高さまで登らなきゃいけないのだ。




平均3%の上り坂が1.1km続く。




頂上付近。
眼下には、さっきまで走ってきた道が見えて、良くぞこの高さまで登ってきたと自分で自分を褒めたくなる。






自動車道の下に歩行者と自転車の道があり、辺りを見渡すとあの赤い橋も見える。






因島上陸!
何故か恐竜がお出迎え。




ここまで民家と畑ばかりだったので、コンビニは大盛況。
しまなみ海道サイクリングのオアシスだ。




次に渡る生口橋。
またあの高さまで登らなければいけないのか・・・
ちょっとうんざり。



生口橋では橋の上を走る。
やはりこっちの方が気持ちいい。




のどかだなぁ。
かつてはこのあたりを村上水軍がブイブイいわしていたらしい。




生口島到着。
今回はこの島で終了。
ゴールの瀬戸田港まであと少し。




瀬戸田港近くに『平山郁夫美術館』があったので寄っていく。
子供の時の作品も展示されており、巨匠と呼ばれる人は小さな頃から異常な程に絵が上手い。




『西の日光』と呼ばれているという耕三寺(こうさんじ)も近くにあったのでついでに寄っていく。




この『孝養門(こうようもん)』は日光の陽明門の実測図面を文部省から入手して建てられたので、木組みや寸法は陽明門と同じだが、金具や彫刻などの装飾は異なる。
(昭和39年頃完成)





良く言えば絢爛豪華、悪く言えば派手派手なお寺で、どこか中国のパクリ・デズニーランドのニオイがしなくもない。
これほど有難みを感じない寺院も珍しい。

尚、この寺院は個人が建てたもので、その点はスゴイ。






ゴーーーーーール!
ここまでで約35km。
美術館や耕三寺への寄り道を除けば3時間半くらい。
帰りは自転車ごと船で尾道へ戻る。
もう、オシリが痛くてサドルに座れないのてす。


出発前、知らないおじさんが言っていた様に30℃になったのかは分からないが、天気が良かったので暑い日だったと思うが、自転車で走っていると風が爽やかで、持ってきたタオルの出番が無いほど暑さは感じなかった。
次回は残りのルートを走ってみたいと思う。

【尾道七佛めぐり】
尾道には多くのお寺があり、それらの中心的な7つの寺をめぐるという『尾道七佛めぐり』というものがある。
元々は朱印を頂きにめぐるものだった様だが、数年前からのパワーストーンのブームに乗っかってか、各お寺でパワーストーンを入手し、それらを全部揃えて念珠のブレスレットにするという新たな商売を・・・じゃなかった、新たな布教活動を始めたらしい。
4年前に来た時には既に有ったのかは分からないが、今回そのイベントに参加してみた。




持光寺(じこうじ) 浄土宗
【ご利益】
延命祈願
【パワーストーン】
黄水晶[シトリン]

心身に明るくポジティブな力を与える、太陽の様な力を持つ石。自信や活力、勇気を与え、沈みがちな気持ちを解消する働きがある。
ストレスや緊張を緩和し、若々しさを保つ効果がある。
(『お守りブレス念珠』説明書より)


天寧寺(てんねいじ) 曹洞宗
【ご利益】
病気平癒祈願
【パワーストーン】
蛍石[フローライト]

ネガティブな感情を解消し、頭や心、体の疲れを癒す力を持った石。
感情の乱れを防ぐ効果が有り、心身の健康を保つ。また、悩みや迷いなど様々な問題を解決する力を持った石と言われている。
(『お守りブレス念珠』説明書より)


千光寺(せんこうじ) 真言宗
【ご利益】
開運厄除祈願
【パワーストーン】
瑠璃[ラピスラズリ]

邪気を退けるパワーを持った石。
外部からの邪気はもちろんのこと、自身の邪念をも退ける力があるといわれている。
身の周りの危険を回避し、運気を向上させる働きがある。
(『お守りブレス念珠』説明書より)


大山寺(だいさんじ) 真言宗
【ご利益】
合格祈願
【パワーストーン】
赤瑪瑙(あかめのう)[カーネリアン]

目標達成や成功に導いてくれる石。
臆病な気持ちを避け、力強さと勇気を与え、活力を生み、集中力を高める力がある。
仕事や学業の場であなたの力を最大限に引出、成功へと導く。
(『お守りブレス念珠』説明書より)

西國寺(さいこくじ) 真言宗
【ご利益】
健脚祈願
【パワーストーン】
紫水晶[アメジスト]

ヒーリング効果が非常に強く、安らぎのエネルギーを与えてくれる石。
健康を促進し、体調を整える効果がある。
穏やかな安らぎを与え、精神を安定させる働きがある。
(『お守りブレス念珠』説明書より)


浄土寺(じょうどじ) 真言宗
【ご利益】
必勝祈願
【パワーストーン】
紅琥眼石(べにとらめいし)[レッドタイガーアイ]

物事の本質を見極める力を与えてくれる石。
洞察力や判断力を高め、成功へと導く。
仕事やスポーツなど、様々な場面であなたの力を最大限に発揮するサポートをしてくれる。
(『お守りブレス念珠』説明書より)


海龍寺(かいりゅうじ) 真言宗
【ご利益】
延命祈願
【パワーストーン】
空色縞瑪瑙(そらいろしまめのう)[ブルーレース]

人と人を結びつけるパワーを持つ石。
人とのつながりを通して、様々な知識や技術を身に付けたいときに大きな力を発揮する。
人を惹きつける力を持つこの石は、芸術などの創造活動でもあなたをサポートする。
(『お守りブレス念珠』説明書より)


これら7>つの石を繋ぎ合わせて念珠にするとこうなる。
それぞれのパワーストーンが持つ効能を打ち消しあわないか、ちょっと心配。
尚、念珠の作り方セットも購入しなくちゃいけない

今回めぐったお寺はみんな山にある為、千光寺を除いて、すべて階段や坂道を登って行かなくてはならず(下り坂もあったはずだが記憶にない)、日々の鍛練不足を痛感させられた。
金毘羅さんのリベンジもあるので、もっと鍛えなくてはと思ったのだった。

【その他】
■尾道ラーメン

尾道のグルメと言えば『尾道ラーメン』である。
訓練校のM君が尾道出身で、彼によれば美味しいのは『壱番館』と『つたふじ』。
いつも長蛇の行列が出来ている『○○園』は不味いとのことだった。
僕も以前来た時、『○○園』でも食べたが確かに美味しくは無かった。
『壱番館』は4年前に制覇済みなので(ここは美味しかった)、今回は未制覇の『つたふじ』へ行く。
しかし、今回が初めてかと思ったら、店内に入って4年前に来ていた事を思い出した。
確かに、ここも美味しかった。


11時30分開店のところを、レンタサイクルターミナルでの経験を生かし(教訓:定時に行っては遅い)、11時にお店に行ったら既に20人くらいが並んでいた。

そのM君が言うには、「日本で一番おいしいラーメンは"吉井食堂"」との事。
吉井食堂へは駅前からバスに乗って尾道商業高校方面へ行く。
Googleマップを参考に吉井食堂を探すが、辺りにそんな名前の店が無い。
ただ一軒、"よしみや"の暖簾が出ている店があり、もしやと思って入るとそこが吉井食堂だった。

僕はラーメンと言えば味噌派ですが、そんな門外漢からしても美味しいチャーシューメンでした。
(これも尾道ラーメンに入るのかは分からない)

■梟の館
この店に来る事も今回の目的の一つ。
猫の細道の途中にある隠れ家的な雰囲気のあるカフェ。
緑に囲まれた古民家を改造した店内には梟の置物が沢山飾られている。満月の夜には『観月夜会』が行われているとの事で、いつかそれにも行って見たいと思っている。




店内は撮影禁止なので、外から撮りました。

■あれから4年が経ちました・・・
今回は4年振りの尾道はどう変わったのだろうか。

<松岡酒店>
『転校生』の斉藤一夫の実家を見つけるきっかけとなったのが松岡酒店。
今回、浄土寺下の交差点にあるこの店は潰れたのか、あるいは移転したのか、看板が無くシャッターも降りていた。
4年前 今回

<旧兼吉バス停>
『新尾道三部作』の『あした』で黄泉の国から戻ってく家族を待つ人たちの待合所として使われたセットを向島に移築し、バス停として使用されていたが、今回訪れてみると、バス停は別の場所へ移動し、この建物には入る事が出来ないようになっていた。
4年前 今回

<日本遺産>
今回尾道の町を歩いていると、いたる所で『日本遺産』と書かれた幟を目にした。
家に戻ってから調べてみると今年から始められた制度で、内容は良く分からないが世界遺産のユルイ版の様なものなんだろうか。
今年は18件が認定され、尾道は『尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市』として登録された様だ。

往く人来る人、街も少しずつ変わっていく。
次に行く時はどう変わっているだろうか。


2015. 9. 23



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