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おらぁ、東京さ行ぐだぁ的闘病記
   〜番外編C〜



■水上バスで行こう〜お台場 リターンズ〜
2002年8月18〜19日


どうやら、台風が来ている様だ。
18日は会社の夏休み最終日で、本来であれば明日から出社なのであるが、診察があるので仕方が無い。
あぁ、仕事がしたい。ナンチャッテ。
しかし、台風が来ていて、こんな時はどこへ遊びに行こうかムツカシイところだ。
(おいおい、遊びに行くんじゃないんだぞ)

東京駅に近くなり、車窓から外を見てみると、どうやら雨は降っていない様子だが、いつ降り出してもおかしくない空模様。
こんな時はやはり、屋根のある所へ行くべきでしょう。

そういった訳で、お台場へ行くことにした。
入院している時にも一度行った事があるが、2度目ともなると「ゆりかもめ」でツルっとお台場へ行くなんて無粋な事はしない。
「ゆりかもめ」に乗りはするのだが、「日の出」と言う駅で下車する。
そう、水上バスで行くのだ。
水上バスは案外いろいろな所へ連れて行ってくれて、中には隅田川をさかのぼり、浅草まで行くコースもある。
船は2階建で、2階部分は吹きさらしになっていて、晴れた日ならばきっと爽やかな潮風が吹いていたはずなのだが、今日は雨もパラパラと降っているあいにくの天気。
せっかくなので、2階に座って潮風に吹かれながら、一路、お台場をめざしましたが、早々に一階へ退散しました。
今度来る時は晴れの日にしよっと。
レインボーブリッジの下をくぐって行くので、夜ならばデートにお勧めですね。
だれか、一緒に行きませんか?

などと思っていると、10分程でお台場海浜公園に到着。
もう12時なのでまずは腹ごしらえ。
お台場海浜公園の近くに東京デックスというショッピングモールがあり、そこの中にある「和光」と言うトンカツ屋に入った。
別にトンカツが食いたかったわけでは無く、他の店は行列が出来ていて、唯一この店だけが空いていたのだ。
僕は並んでまでウマイものが食いたいとは思わないタチで、そもそもハラペコなら何でもウマイと感じるハズだ。
かといって「和光」がマズイという訳ではなく、味噌汁なんかはチャンとした貝の味噌汁で、こういった店で貝の味噌汁が出るなんて初めてだよ。
「和光」という店は確か、東京駅にもあった気がする。
僕が食い終わったころには、この店も行列が出来ていた。
早く入ってラッキーだったよ。

この東京デックスのウリの一つに「台場小香港」というのがあり、建物の中に小さな(本当に小さい)香港の町並みが再現されていた。
主に雑貨の店が多く、香港の裏通りで売っていそうな、粗雑な商品が売られていた。
(尚、僕は香港へ行った事はありません)
それと、ラーメン屋が2軒ほどあり、どうりで、さっきの飲食街にはラーメン屋が無かったんだなと納得した。

「台場小香港」を一通り見たらもう東京デックスには用は無い。
1階には「JOY POLICE」というアミューズメントがあり、どうやら激流下りやハンググライダーの擬似体験が出来る様なのだが、こんなもの、一人でいってもツマランだけだ。

楽しそうなカップル達を横目に、東京デックスを後にした僕は、とりあえずフジテレビに行くことにした。
(東京デックスの斜め向かいが、もうフジテレビなのだ)
フジテレビの周りは「お台場どっと混む!」と言うイベントが催されていて、文字通り、どっと混んでいた。
人ごみを避けながら、歩いていると「ありがとう北の国から」展が開催されていた。
これを見ずにおくべきか。
さっそくチケットを買い、開催されている22階フォーラムに向かった。

会場にはさだまさしの「あーあー」が流れており、そしていくつかのモニターには過去のそして最終作の名場面のビデオが映し出されていた。
その中には例の「ドロの着いた1万円札」のシーンもあり、ほんの数秒見ていただけでナミダでウルウルしてしまい、近くに居た女の人に
「あっ、あの人泣いている」とバレてしまった。

こういった展示会ではありがちの売店が、やはりここでもあり、さっきまでの感動が台無しな感じ。
でも、せっかくだから僕は五郎(田中邦衛)のキーホルダーと登場人物の相関図が書かれたクリアケースを購入。
他にはさっき僕が泣いていた「ドロの着いた1万円札」の付箋紙も売っていて、こんな物まで作るのかよと別の意味で涙が出そうになった。

展示場を出たところでは吉本の若手芸人が集まって何かをしていて、暫く見ていたのだが、ちっとも面白くないので球体展望室へ行った。
この展墓室には記念写真を撮るブースと小さなお土産売り場があるだけで、本当に何も無い。
窓から見える景色も大したことも無く、さっさと次へ。

次はフジテレビの番組で使われた小道具等が展示されているところで、前回来た時とあまり変わっていないようだ。
今回楽しみにしていたのは、スタジオが少し見えるところがあって、前回は郷ひろみが「ゴールド・フィンガー・’99」(あちちっ)を歌っていて、「今回は何が見えるのかなとな」と楽しみにしていたのだが、何も収録は行われておらず、「SMAP&SMAP」のセットを組んでいた。(このセットは8/19の生放送のものでした)
その他には「あっぱれ さんま先生」の子役オーデションの待合室が見えただけ。
この中から、第2の内山信二や山崎裕太が出るのでしょうか。
せっかく、生で芸能人が見られるチャンスだったのにと、少しミーハー気分でいたのでガッカリでした。

天気は依然と雨が降ったりやんだりではっきりしない。
「こんな時はあまりウロウロしたくないな」と思い、もう本日の宿(ビジネスホテル)へ行く事にした。
帰り(と言うのも変だけど)は水上バスを使わず、<ゆりかもめ>で行っちゃいました。
汐留めからは銀座を廻って築地にあるビジネスホテルに行くことにした。
どうして銀座経由の遠回りしたのかと言うと、<スターバックス>へ行こうと思ったからだ。
少し腹もへったし、なによりも日本で最初に<スターバックス>が出来たのは、ここ銀座だと言うことで、記念に行ってみようと思ったのだ。
何の記念かと?
実は<スターバックス>には行ったことが無いのだ。
どうも、あの複雑な注文の仕方に怖気づいてしまう。
でも、雑誌で注文の仕方をバッチリ勉強してきていたのだ。
ところが、トコトコと晴海通りを歩いていたのだが、この通りには無いようだ。
あっちこち探し歩く元気も無いので初スターバックスは延期してホテルへ直行。

しばらく休憩したあと、夕食に出かけた。
まずは、入院中に目を付けていた病院近くのホットドッグ屋で小腹を埋めてから、
「さて、今回はどこで食うかな」と考えながらブラブラ歩いているとまた雨が降り出してきて、とりあえず松島奈々子ちゃん(番外編C参照)にでも逢いにいくかとZINZINO(ジンジーノ)へ行くことにした。
しかし、ZINZINOに着いてみるとなんとお盆休みだって。
イタメシ屋がお盆休みを取っていちゃダメだよ。
がっかりしながら、「おいおい、本当にどこで食おうか」と思い、とりあず銀座通りへ向かった。
銀座ではこの<ZINZINO>と<河>というトンカツ屋、それに<日の出屋>というすし屋くらいしか行った事が無い。昼にトンカツを食ったので、<河>には行きたくないし、<日の出屋>はハッキリ言ってマズイし。
新しい店を開拓しなくてはいけない。
しかし、銀座通りに行っても僕のハートならぬ胃袋にビビッとくる店が見つからず、そんな時ふと「そう言えば、ナイルレストランがあったな」と思い出した。
ナイルレストランはカレー屋で、入院中に看護婦の土屋さんに借りた東京の飲食店ガイドブックに土屋さん直筆で「うまい」って書いてあった。
カレー屋なのに何故「ガンジス」では無く、「ナイル」なのかと言うと、ここのご主人の名前が「ナイル」というだけのこと。
このナイルさんは時々テレビにも出ていて、多分会ったら「どっかで見たことある人だ」と思うはず。
店に入ると、時間も早かった為か、わりと空いていた。
席に着くとすぐにインド人(多分)の店員さんがメニューを持ってきて
「どれにします。お勧めはこれだけど」とムルギーランチを指をさしていた。
「じゃぁ、それにします」というと、すかさずそのインド人の店員さんは「インドビールはいい?」と聞いてきて、「じゃぁ、それも」と全て言われるがままに注文した。
小さな瓶に入ったビールが直に運ばれてきて、一緒におつまみとして何やら塩せんべいみたいな物も運ばれてきた。これをパリパリ食いながら、ビールをチビチビ飲んでいるとしばらくして先ほどのインド人の店員さんがムルギーランチを持ってきたきた。
「骨を取りますね」と、ナイフで身をそぎ落としながら「ムルギーというのは鳥という事なんです」と説明してくれた。
つまり、これは鶏のカレーライスって事。
味の方はやっぱり土屋さんがガイドブックに「うまい」と書いてあっただけの事はあって、やはりうまかった。
一口目はさほど辛くはないのだけど、続けて食べているうちに後から辛くなってくる。
しかし激辛という訳ではなく、程よくマイルドで辛さの中に味があるといった感じだ。
だけど、ビールも合わせて2200円はちょっと高いかな。

腹も膨れたし、ブラブラと勝鬨橋の方へ歩き出した。
隅田川沿いにはちよっとした遊歩道があり、アベック(死語?)がチラホラと居たりする。
しかも、ここは街頭もなく真っ暗で、川面を遊覧船がゆっくりと行き交っている。
そんな、ちよっとロマンチックな所をドカドカと一人歩くのもまた、いいもんです。
(でも心の中は木枯らしが吹いているんだよ〜。寂しいよぉ〜)

一回りしたらホテルへ戻る。
テレビを付けると西村知美が走っていた。
そうか、今日は24時間テレビの日だったのか。だったら、日本武道館まで見に行けば良かったかな。
ひよっとしたらテレビに映ったかもしんない。

翌朝は8時に起きて、顔を洗ったらメシを食わずに病院へ行く。
今日はエコーで腹部の検査があるので禁食なのだ。
ホテルを出ると外は土砂降りの雨だった。
病院までは徒歩5分くらいなのだが、着くまでの間に靴やジーンズはベッタベタになってしまった。

エコーの検査はベテランぽい先生がやってくれたので、前回みたいに「あれっ」とか言われることなく、粛々と進んでいく。
病院で先生に「あれっ」って言われる程ドキッとする事は無い。
検査が終わった後、「何か悪いところは無かったですか」と聞いたら、
「後でよく見てみないと分からないけど、無いと思いますよ」との事だった。
とりあえず、問題無しとしておこう。

次は眼科での診察だ。
今日はお盆明けのためか、いつもより少し患者の数が少なかった。
それでも、待ち時間は長いのだけど。
診察の前の視力検査では少し左眼(病気の方)の視力が低下していた。
最近、ちょっと左は見にくいかなと思っていたらやはり、下がっていたか。
普段、左眼を使っていなくてもちよっとショックである。

金子先生の診察までにはまだまだ時間が掛かるので、先に放治科(放射線治療科)に行く。
放治科の伊藤先生とは「どうやって来たの」とか台風の話をした。
伊藤先生に次の診察を4ヶ月後の12月16日に決めてもらい、MRIの予約も入れてもらった。
それとエコーの検査結果を電話で聞く様に9月2日にも予約を入れてもらった。

眼科に戻ってからは呼ばれるまでひたすら待つ。
1時間半ほど待ってやっと呼ばれた。やっぱり今日は人が少ないのでいつもより待ち時間は少し短かったみたいだ。
先ほどの視力検査で左眼の視力が少し下がっていた事を伝えると、レーザーを強く当てたので、その影響がまだ出ているとの事。
放射線治療をすると白内障などになる場合があり、更に失明することも有るそうだ。
僕の場合、「失明しない場合もある」と言われていたので、高い確率で失明すると覚悟はしているのだが、それでも、見えていた方がいいに決まっている。

ここしばらく、血液検査と胸部X線検査を行なっていなかったので、金子先生に言って診察の後、やって行く事にした。
検査など自分から積極的にやっていかなくてはいけないと思う。
特に金子先生はアレコレと言うタイプではないので、なおさらそうしなくては行けない。
(ただ、沢山検査をやれば良いってもんでもないが)

血液採取の後、血が止まるまで5分程押さえていなくてはいけないので、その間、待合所でテレビで台風情報を見ていた。
どうやら、JRの中央線は止まっているものの、東海道新幹線は動いている様で一安心。
ただ、いつ止まってしまうか分からないので、帰りはどこにも寄らず、東銀座から地下鉄(当然、銀座で乗り換えるのですが)で東京駅へ一直線!
さっさと、東京をあとにしました。
名古屋に着いたら、晴れていました。


2002.8.31記

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