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おらぁ、東京さ行ぐだぁ的闘病記
   〜番外編23〜


あゝ、再出血で行ったり来たり
2006年8月27日〜9月8日


■2006年8月27日(日)
朝からバタバタである。
「ちょうど良いくらいの時間だな」と名古屋駅の構内をのんびりと歩いていて、ふとキップを見ると、ゲッ!10分間違えている!
慌てて走って、ギリギリセーフ!
危うく乗り遅れるところだった。

東京には10時過ぎに到着。
今回は池袋の演芸場で落語を聞く予定だが、開演の13時までには時間があるので池袋周辺をブラブラする。
何か面白いものは無い無いかと歩いていたら、行列の出来ているラーメン屋を発見。
丁度12時前だったので、並ぶ事にした。
この店は「無敵家」とい名前のラーメン屋で、日本テレビの「どっちの料理ショー」で紹介されたそうで、メニューにそう書かれてあった。
行列の出来る店だけの事はあり、結構旨いラーメンで、それに量も多く、僕は餃子も注文したのだが、全部食べきれるか心配になる程だった。
これから、池袋に来た時はココを利用させてもらう事にしよう。

食べた後は池袋演芸場に向かう。
開演は13:00からなのに、こちらも既に行列が出来ていた。
場内は浅草演芸場や末広亭に比べて非常に狭く、常設の椅子は100席も無い。
お客さんが多いので、今日は補助椅子としてパイプ椅子が置かれていた。
いつもはこんなには多く無いらしく、出てくる演者がみんな「池袋演芸場ではめったに無い」と口々に言っていた。
多分、先週テレビでやっていた「林家三平物語」の影響を受けて、今日の出演者の林家正蔵(元こぶ平)を見に来たのだろう。
ところが、肝心の正蔵はあまり面白くなかった。
これじぁ、三平も草葉の陰で泣いている事だろう。

夕食を最近贔屓にしている「すしざんまい」でとった後、いつもの様にブラブラと銀座まで散歩する。
ビールで少しほろ酔い気分で歩いていると、途中、松竹ビルの前で何かのロケを発見。
通行人の整理をしている番組スタッフによると『サプリ』と言うドラマで2週間後に放送予定らしい。
雨の中、傘を差して携帯電話をするシーンで、どこからかホースで引っ張ってきてシャワーで雨を降らしている。
で、誰かと思えば伊東美咲ではないですか。
いや〜綺麗だね、まいった。
(いや、僕がまいっても仕方ないのですか)背は高いし、その上スンゲー顔が小さいのね。
ゲンコツくらいの大きさしかないんじゃないかと思うくらい小さい。
見物人に混じって撮影用のモニターを暫く見たあと、ビルの裏側に回ってみた。
何かありそうと思ったら、やはりロケバスやシャワーの水の入ったタンクを積んだトラックが路駐していた。
タンクを積んだトラックには『○×特殊効果』と書かれてあり、なるほど東京ではこの様な会社が存在するんだと、変な所に感心している僕だった。


■2006年8月28日(月)
今日は国立がんセンターへ行ってから東京医科大へ行く。
待合室で雑誌を読みながら待っていると、いつもの様に木村先生に呼ばれて検査室へ入る。
まずは眼圧の測定だが、異常が発覚。
痛み等の自覚症状は何も無かったのだが、眼圧が50mmHgもあった(正常値は14〜21mmHg)
一体、どうなっちまったんだ。
鈴木先生の話によれば、手術の後は眼圧は安定しないと言う事らしい。
更に、出血はしていないが、眼圧が高い為、角膜が曇ってしまい眼内の様子を見ることができない。
先月手術をした事が無駄になってしまうのだろうか。
最近は出血もかなり引いて、余裕シャクシャクで診察を受けに来たのに少なからずショックだ。
この後、東京医科大へ行くので、あえて何も処置はされず、診察は終了。そういえば、暫くMRIをやっていないので鈴木先生に依頼して予約を入れる。
本当は胸部レントゲンや採血も最近はご無沙汰なのでやって行きたいのだが、これらは当日予約が出来るので、またの機会にと言うことにした。

国立がんセンターでの診察が終わったら、次は東京医科大で後藤先生の診察。
こちらで眼圧を非接触式の測定器で測定したところ、国立がんセンターで測った時よりも更に高く57mmHgもあり、これを下げる為、前防水を抜く処置をする事になった。
入院中はまだくっついていない角膜をペロンと剥がして前防水を抜いていたが、今回はそう言うわけには行かない。
麻酔の目薬を指したあと、器具でまぶたを閉じないようにして、角膜に注射針の様なものを指して水を抜く。
眼に針を刺されるなんて、左眼が失明状態だったから良かったものの、これが見えていたらと思うとゾッとする。
その後、次回の予約を国立がんセンターと同じ10月16日に予約し、
「家に戻ったら明日にでも眼圧を診てもらってください」と藤田保健衛生大付属病院(藤田学園)の堀口教授宛の紹介状を書いてもらうと、後藤先生は「ああ、遅れる」と言ってバタバタと慌てて出て行ってしまい、僕と見習い医師は誰もいなくなった診察室にポツンと残されてしまった。

午後4時頃に家へ一旦帰った後、会社へ行き(車で20分くらいにある)、今週のスケジュールを確認する。
予定になかった藤田学園へ行かなくてはならない為だ。
予約無しで行くことになるので、一日仕事になってしまうのを覚悟しなくてはいけない。
幸いこれと言った会議も無く、それに3年近く休職していたKさんが2月から復職してきていて、大抵の事は彼に任せる事が出来る。
そんなワケで明日、藤田学園へ行く事にした。

■2006年8月29日〜9月1日(金)
早速、藤田保健衛生大付属病院(藤田学園)に行く。
ネットで確認したところ、堀口教授の診察日は月・金なので今日は違う先生なのだが、昨日、眼圧を下げる為に前防水を抜いてから眼と頭が痛くなってきた。
酷い痛みというわけでは無いが、どの先生でもいいので一度、見てもらおうと思ったのだ。

予約をしていないので待たされる事、数時間。
9時に病院へ行って、診察が始まったのは13時過ぎだった。
今日の堀尾助教授の診察により眼内出血している事が判明。
そう言えば、診察前の視力検査ではほとんど見えなかった。
昨日の後藤先生の診察では出血をしていなかったのだが、その後のどこかで出血をしてしまった様だ。
ひょっとしたら、眼圧が高い時は血管が押さえられていて血が止まっていたが、眼圧を下げる事によりそれが緩み、結果として血管が開いて出血したのかもしれない。
せっかく、痛い思いをして手術をして、レンズで矯正すれば(水晶体が無いので)、一応、視界も得られる様になったと言うのに、がっかりだ。
堀尾先生によると「本当は入院いた方がいいんだけどなぁ」との事だが、結局、何も処置をされる事なく毎日、会社は半休を取って、午前は診察に行く事になる。

歩くだけで眼や頭にズキン、ズキンと響くので、猫の様にそっと歩き、会社では極力エレベータを利用する。
そんな状況も日を追って少しずつ良くなってきた。

《 眼圧の推移 》
8/29・・・・27mmHg
8/30・・・・23mmHg
8/31・・・・21mmHg
9/1・・・・・19mmHg

眼圧は順調に下がってきて、金曜日の堀口教授の診察日には正常範囲内になっていた。
眼圧についてはこれで良しとしても、出血の方はどの様にすべきかを後藤先生に一度見てもらった方が良いとのことから、紹介状を書いてもらい、東京医科大へ行く事になった。


■2006年9月3日
そんなワケで週明けの月曜に東京医科大へ行くことにした。
とりあえず、今日の予定は最近寄定番になりつつある寄席へ行く事。
今回は新宿末廣亭。
名古屋にも大須演芸場と言う、30年間潰れそうといわれ続けて潰れない奇跡の寄席がありますが、知らない出演者なのでいまひとつ魅力がありません。
でも、食わず嫌いはいけませんね。
今度、機会があれば行ってみることにしましょう。

夕食はいつもなら寿司屋へ行くのだが、寿司屋へ行けばビールを飲みたくなるけれど、病状がこんな具合だから、当分の間は禁酒をしようと思っているので今回はパスする事にした。
9月になってもまだ暑い日が続いているので、何かさっぱりした物が食べたいと思い店を探しにブラブラしたのだが、適当な店が見つからない。
歌舞伎座の裏辺りの通りを歩いているとソバ屋があったのでそこに入ったのだが、自販機で食券を買って食べる様な店で、味のほうも本当にさっぱりだった。


■2006年9月4日(月)
予約なしで行くので、早めに病院へいく。
今回は大江戸線で行くことにした。
乗り換え無しで行けるのは便利なのだが、都庁前駅で下車をしてから、地下道を延々と歩かなくてはいけない。
良くなってきたとは言え、まだ歩くと眼や頭に響く事もある今の僕にとって、これは酷なこと。
更に、運賃も築地→銀座経由→西新宿だと190円で済むところを、大江戸線では260円も掛かってしまう。
たった70円だが、地下道を延々と歩く事を考えると、すごく損をした気分になる。
よって今後、大江戸線は使わない事にしました。

予約無しで行ったので、かなりの時間待つ事を覚悟していたのだが、思いの外早く診察を受ける事が出来た。
眼圧は38〜40mmHgで、金曜日よりも再び上昇している。
えっ、どうして、せっかく順調に下がってきたのに・・・
出血について後藤先生は、「困ったなぁ」との事。
こんな事を言うと「患者を不安にさせるなんて」と言う人もいるかも知れないが、いい加減な事を言うよりは誠実な対応だと僕は思う。
もちろん、「○○だから、□□しましょう」などと言って貰えた方が良いに決まっているが、実際の所、再び血を抜く手術をするには転移というリスクもあり、それに手術をしても出血が止まるとは限らない。
いっその事、眼球摘出をしてしまった方が良いかも知れないとの事だ。
合理的に考えればそうかもしれないが、なかなかその踏ん切りは付かないが、いつかはその決断をしなくてはいけない時がくるだろう。
とりあえず、暫くはこのまま様子を見る他は無い。
またまた、藤田学園の堀口教授宛に紹介状を書いてもらい、眼圧を見てもらう事になった。


■2006年9月8日(金)
なんだか、東京医科大と藤田学園の間をキャッチボールの球の様に、行ったり来たりでウンザリだ。
眼圧の測定結果は37mmHgで、月曜日からあまり変わっていない。
堀口教授の診察は>眼の中を覗く機械(スリットランプと言う)で診ただけで終了。
「次の通院は」と聞くと「もう来なくてもいいです」との事だ。
今の僕の眼の状態では何も処置が出来ないと言う事なんだろう。


その後、眼圧がどうなったかは分からないが、眼や頭の痛みはほとんど無くなり、出血も引いて視界も得られる様になったかと思うと、また出血して、という繰り返し。
こんな憂鬱な状態は果たしていつまで続くのだろうか。


2006.9.30記

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