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おらぁ、東京さ行ぐだぁ的闘病記
   〜義眼編M〜



最後の診察
2007年10月17〜18日

10月17日(水)
有楽町に着いたのは19時半頃。
ちょっと前まで駅前は工事をしていたのだが、先週の12日に"ITOCiA(イトシア)"がオープンした。
地上21階建てのビルは8階までのメインはマルイで、その他は映画館やレストラン等が入っていて、9階以上はオフィス。
フロアは割と広く、六本木ヒルズや表参道ヒルズと違って雑貨の店が多く入っているので、男の僕が行っても充分楽しめる。
まだオープンしたばかりなので会社帰りの若いサラリーマンやOLが沢山いて、夜でも盛況だった。

夕食は久し振りに銀座のあずま通りにある"海ごはん"へ行き、二色丼セットを注文する。
ねぎトロと鮪の丼とうどんのセット。
以前は国立がんセンターでの診察の後、よくここで食事をしたものだが、数年振りにきた。
1000円前後で好物のねぎトロとうどんが食べられるのはお得だと思う。

ホテルでは何故だか、携帯で着うたのダウンロードにはまってしまい、バッテリーが無くなってしまった。
まずい!
新幹線のエクスプレス予約が出来なくなってしまう。
ダウンロードした曲
 ・時間よ止まれ/矢沢永吉
 ・想い出がいっぱい/H2O
 ・初恋/村下孝蔵
懐かしい曲がいっぱい。


10月18日(木)
『スッキリ』というテレビ番組で、昨日の亀田大毅の謝罪会見の模様を放送していたので見入っていたら、ホテルを出発予定時間を過ぎてしまっていた。
東邦大大橋病院へは9時半ごろに到着。廊下の長椅子に座り、雑誌を読みながら待っていると、しばらくして名前を呼ばれたので診察室に入る。
東京医科大での抗がん剤を受けてから初めての診察だ。
金子先生から「抗がん剤の副作用はあまり無かったようですね」と言われた。
実際、投与中は血液の数値に変化はあったが、外見上はまったく普通だった。
今後は国立がんセンターで診てもらう事を伝えると、金子先生ともこれでお別れだ。
病気が見つかり、この先どうなるのだろうかと不安な気持ちで国立がんセンターで診察を受けてから8年間、本当にお世話になった。
名残惜しいが、いつまでも先生のお世話になっているわけにはいかない。
突然、先生が「ところで、結婚はされないんですか」と聞いてきた。
あまりにも突然だったので、びっくりした。
「いえ、しないわけじゃないんですけど」と、うろたえる僕。
「相手は沢山いるんじゃないですか」
「エー、そんな事ないですよ」
先生とこんな会話をするのは初めてで、そしてこれが最後なんだろうな。
次にお会いする事があれば、もっと別の場所であればと思う。
診察室を出るとき、「お世話になりました」と言うと先生は「がんばってください、私もがんばります」と言って送り出してくれた。

少し早い昼食を病院近くの蕎麦屋で黒豚らーめんを食べて六本木の東京ミッドタウンに向かう。
東京ミッドタウンには12時少し前に到着。
ここは大きく分けて『PLAZA』と『GALLERIA』のゾーンがある。
ふたつの違いはよく分からないが、『PLAZA』は食事をする店が多く、『GALLERIA』はカフェやレストランの他、ファッション関係の店があったり、インテリアや雑貨屋があったり、更にはサントリー美術館もある。
外観は丸っこい六本木ヒルズとは違い、極めて普通の四角いビルだが、建物の中はジャズのBGMが流れて、グッと落ち着いた大人の雰囲気。
迷路の様な六本木ヒルズよりも僕はこちらの方が好きだな。

  
 
色々店をグルグルと覗いて回っていたら疲れてきたので、「もうそろそろ帰るとするか」と思い、1階へ降りてみると、どこかで見かけた乗り物が展示されているのを見つけた。
それは、愛知万博で話題となった『i-UNIT』と言う一人乗りの車。
10月27日から始まる『東京モーターショー』のプレイベントとしてトヨタがモーターショーで展示する車をここで紹介していたのだ。
i-UNITとその進化版のi-REALなども展示されていた。(進化版なのだが、あまり変わっていない)
しかも、i-UNITに試乗させてもらえると言うではないか。
愛知万博の時はトヨタ館でi-UNITを使ってショーを行われていたそうだが、長蛇の列で数時間待ちの為、見ることができなかったのに、こんなチャンスを前に好奇心旺盛な僕が素通りする訳がない。
それに、今は子供が乗ってお父さんに記念写真を撮られているだけで、誰も並んでいない。
早速僕は「いいですか」と、説明員のお姉さんに言って乗せてもらった。(但し、走行はできない)
乗った感じとしては、シートが固くてどちらかと言えば椅子に近い。(しかも、安い椅子)
これで長距離を走ったら、確実にお尻は痛くなるに違いない。
お姉さんの説明によれば、基本的な走る・曲がる・止まるは全て右手の丸い玉で操作するそうだ。
(左手は何だったか忘れちゃいました)
乗っていた時間は5分にも満たなかったが、僕が下りると5人くらいの人が並んでいた。
なぁんだ、みんな乗りたいと思っていたのに、子供しか乗っていなかったものだから遠慮していたんだな。

i-UNIT 【全長】
1100〜1800mm


【全幅】
1040mm

【全高】
1800〜1250mm
i-REAL 【全長】
995〜1510mm


【全幅】
700mm

【全高】
143〜1125mm
i-SWING 【全長】
985〜1275mm


【全幅】
800mm

【全高】
1900〜1710mm

ところで、金子先生が最後に言われた、「がんばって下さい」と言うのは病気の事だとその時は思ったのだが、ひょっとしたら、結婚の事のかもしれないと、帰りの新幹線の中で思った。
2007.11.25記



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