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おらぁ、東京さ行ぐだぁ的闘病記
   〜ブレイクA〜



ハネムーン・シンドローム 〜もうひとつの闘病記〜

8月 2日(土)
それは突然のこと。
午後7時頃、床に座り、後ろに右手を付いてテレビを見ていた。
身体の向きを変えようとした時、右腕の肘から先の痺れている事に気付いた。
自分の腕では無い感じ。
指はうまく動かず、力はまったく入らない。
ペットボトルの蓋も閉められない。
もちろん、字は書けない。
正座をしていて足が痺れる事があるが、それだろう思ったがしばらくしても、一向に回復する気配がない。
脳梗塞の心配もあるので病院へいこうと行こう考え、休日診療へ電話するが既に終了していた。
時間外診療の相談窓口へ電話すると藤田保健衛生大学病院(藤田学園)に電話する様に言われるが話し中で繋がらない。
仕方がないので父親に運転してもらい藤田学園の救急時間外来に向かう。
受付を済ませ待合室に行くと7-8人くらいの人が椅子に座って待っていた。
診察室は5つ有り、あまり待たされる事なく、暫くすると呼ばれて診察室にはいる。
若い芦刈先生から一通り質問を受ける。
「今日は何月ですか」とか、あるいは先生が持ったペンを目だけで追ったりする。
脳梗塞の心配もあるので頭のCTを撮るが結果からはその症状は見られなかったものの、極小さい場合にはCTに映らないこともあるらしい。
今日のところはひとまず、このまま帰宅し、痺れの範囲が広なったりしたらすぐに来て下さいとのこと。
明日になっても変わらない場合も来て下さいとの事だ。

8月 3日(日)
依然と右ひじから先は痺れたままだが、幸い悪化はしていない。
変化が無かったので、11時頃に再度、藤田学園へ行く。
今日も頭部のCTを撮るがやはり脳梗塞は見つからなかった。
今回診察していただいた三原貴照先生によれば、腕には3つの大きな神経が通っていて、その一つの橈骨神経(とうこつしんけい)が圧迫される等により麻痺している疑いがある。
しかし神経はCTでは映らないのでMRIで見る必要があるのだそうだ。
明日の整形外科で診察の予約をいれる。
薬も出してもらうがビタミンB12で、神経の修復効果があるらしい。

8月 4日(月)
藤田学園の整形外科で診察をうける。
これまで2回、頭部のCT検査を行っているが、今回は首のレントゲン撮影をする。
多くの神経が首の骨の中を通っているので、そこに異常が無いかをみるのだがこれも結果は異常なし。
この病院では整形外科でもその部位によって専門に診る先生が違う。
腰の場合は腰の専門の先生が、足の場合は足の専門の先生が診察する。
僕の場合"は手の専門"の鈴木准教授先生が診る事になるが今日はその先生は不在の為、次回は木曜日の診察となった。

8月 7日(木)
この2日間でも殆ど変化なし。
悪くなっていないだけマシといった所だ。
今日は9時から整形外科での診察の予約をしていたので8:45頃に行ったのだが結局、鈴木准教授の診察が始まったのは10:30から。
外来診察の当番表によれば、本来、鈴木准教授は午後の予定。
きっと、それで遅れたのだろう。
指を曲げたり、手の平を返したりして診てもらったのだが、鈴木准教授の診断結果は、正座をした時に足がシ痺れる事があるが、それの酷いヤツが手に起きているのだろうという事だ。
そんな事で痺れがずっと続くのかと思ったが、そういう場合もあるのだそうだ。
「薬を出すので、暫く様子を見ましょう」と言われたが、6ヶ月くらいしても良くならない様であれば手術をする事になるそうだ。
「それから、煙草とアルコールはやめて下さい」とも注意を受けた。
煙草は9年前に止めているのでともかく、アルコールがダメなのはこのちょっと辛い。
せっかくビールの旨い時期なのに。
病名を聞くとやはり橈骨神経麻痺。
「ありがとうございました」と言って診察室を出る僕に再度、「アルコールは絶対にダメですからね」と。
ああ、どうしてもダメらしい。

『橈骨神経麻痺』についてネットで調べたところ、何らかの原因で橈骨神経が圧迫されてしまった事により起こる神経麻痺で、恋人と腕枕をして寝ていて発病する人も多い事から別名『ハネムーン症候群』と言うそうだ。
ハッピーな名前のクセに、ちっともハッピーじゃない。
   
2008.8.10記



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