Back  Index Next 

おらぁ、東京さ行ぐだぁ的闘病記
   〜義眼編 (27)〜



■オタクの旅
2013年 12月8〜9日
12月 8日(日)
その時、僕はハラペコだった。
電車を降り、ホームに掲げられた『アニメのまち』の看板を素通りし、改札を出た脇に立つガンダム像にも目もくれず、駅前のラーメン屋に飛び込み、味噌チャーシュー麺を注文した。

この日、僕が訪れたのは上井草。『アニメまち』と呼ばれているのは、『機動戦士 ガンダム』を制作したサンライズをはじめ、アニメの制作会社が沢山あるからなんだとか。
数年前に西武新宿線の上井草駅前にガンダム像が設置され、機会があれば見ておきたいと思っていたけれど、お台場で実物大(注:ガンダムの実物はありません)を見ている身には、この小さな銅像に対する感動の大きさも実物大との縮尺に比例している様だ。


ガンダムの足元には何故かお賽銭が・・・
上井草駅前のガンダム像


シャッターにもガンダム (by女子美術大学)
サンライズ (だからなんなの)

はっきり言って、上井草には見るところはあまりない。
そりゃそうだろう、アニメの制作会社が沢山有るというだけで、その会社へ突撃訪問が出来る訳もないし、する理由もない。

次に向かうのは『杉並アニメーションミュージアム』。
ここはアニメの歴史や作り方など紹介していて、何と言っても入場無料というのが嬉しい。
アニメの作り方では、セルアニメの作り方は大体知っていたけれど、CGアニメの作り方は初めて。
CGアニメには色々な作り方があり、例えばロボットが出てくるアニメの場合、コンピューターでロボットの3D画像を作り、それを動かしたり、見る角度を変えたりして1つの画像にしていく。

館内のあちらこちらには現在上映中の『かぐや姫の物語』と『風立ちぬ』のポスターが貼られていた。
この2つの作品の大きな違いは作り方だと言える。
『かぐや姫の物語』は駆使したCGを感じさせない水彩画の様な映像で、この作品を評価する人たちはその技術について語るが、物語の内容について書かれたレビューを僕は見たことがない。
一方、宮崎駿の最後の長編アニメの『風立ちぬ』は昔ながらのセルアニメで(実際にはCGも使っているらしい)、物語の内容に対して世界中で議論が起こっているが、技術について語られる事はない。
僕は「アートは何を語るかが一番大切な事」だと思っているので、『風立ちぬ』の方に感銘を受ける。



杉並アニメーションミュージアムのレリーフ

こうアニメが続くと、次に行く場所はおのずと決まってくる。
そう、その通り、『中野ブロードウェイ』だ。
断っておくが、僕はガンダムファンで無ければ、アニメオタクでもない。
単に好奇心がちょっとあるだけ。
実は『中野ブロードウェイ』へ行くのにはその他にも理由がある。
『まんだらけ』という漫画の古本やフィギュアなどのサブカルの店があり、そこでとある雑誌を探そうと思ったから。
とある雑誌は今から40年近く前の物で、名古屋の『まんだらけ』には無く、この機会に探そうと思ったのだが、先に結論を言えば無かった。(落涙)

それにしても『中野ブロードウェイ』には僕の興味を引く店が幾つもあった。
アニメやゲームのフィギュアを売る店が多いのだが、映画のパンフレットやポスターの専門店や球体関節の人形の店など、名古屋には無い、ピンポイントの店が詰め込まれている。(これらと一緒に病院もあったりするから、益々分からない所だ)

いつもの築地のビジネスホテルで一休みしてから、近頃お気に入りの『銀座古川』でディナー。
今回は初めて来た時に注文した『小海老のクリームカレー』を頼んだ。
持参した本を読みながら料理が運ばれてくるのを待っていたら、斜め前のテーブルの若い女性の3人組が帰ろうとしているが何かゴソゴソしている。
何故か彼女たちの隣のテーブルの女性と握手をしている。
「?」と思ってよく見たら、その女性は鳳蘭だった。
ここの店長のお母さんは元タカラジェンヌで、鳳蘭とは同期生。
この店にもよく訪れているとテレビで見たことがある。
青紫の服を着た鳳蘭は、あの年(67歳:Wikipedia調べ)であの身長(170cm:同)の上、あの派手な顔立ちなのに、スターのオーラを完全に消していて、上品なオバさんだった。
連れの女性とワインなどを飲みながら話が弾んでいるのか、結局、後から来た僕の方か先に食事を済ませ、店を出ることになった。

有楽町駅前のイルミネーション ミキモトのイルミネーション

12月 9日(月)
8:40からMRIの検査。
ホテルで見たTVで音が静かなMRI検査機が開発されたとやっていたので、聞いてみたら「うちのは前からあるやつなんで・・・・」と言いつつ、いつもの様にヘッドフォンをされた。

検査の後の鈴木先生の診察の時にはMRIの結果が出ていて、問題無しとの事。
とりあえず、今後半年は無事でいられるという事だ。
東京医科大の後藤先生が編集した『眼科プラクティス 見た目が大事!眼腫瘍』では肝臓へ転移した場合の平均余命が7ヶ月と書かれていた。
だから、今日の検査でOKだったと言うことは、半年はOKと言うこと(だと思う)。

ところで、この頃、左目(義眼をしている方)から出血することがある。
以前にも掲示板で書いたことがあると思うが、会社近くの眼科で診てもらうと、「義眼と結膜がこすれて出血したのでは」との事だった。
僕の推察は違っていて、義眼に付いた目ヤニが乾き、それがマブタの裏を傷付けたのだと思う。
いずれにしても、ここ一週間くらいは出血しておらず、鈴木先生の診察では出血の痕跡がみつからなかったので、「今度出血した時はどこから出血したかを確認しておいて下さい」と言われた。
会社近くの眼科の診立ての通り、義眼と結膜がこすれて出血したという事であれば、最悪の場合、義眼台の露出の兆候かもしれない。
そうなると再手術とか、色々と面倒な事になることも予想されるのだ、ああイヤダイヤダ。

会計を済ませても時計は10時半。
昼食は久しぶりに『土手の伊勢屋』へ行く。
開店は11時半だったはずで、いまから行けば丁度良い。

『土手の伊勢屋』の天丼はイ・ロ・ハがあり、ハが一番豪華で、以前注文した事があるが、クドい。
お店の人も「イはクドいからロがちょうど良いと思いますよ」と言っていた。
だから、僕はそれ以後、ロを注文する事にしている。
今回もロを注文したが、ゴマ油の風味がちょっと薄くなった感じ。
僕が好きたった味で無くなっていた。(マズくなったワケでは無いです)



伊勢屋の近くに矢吹丈の像を発見!
横から見るとこんな感じ(寝ぐせがヒドイ)

前から見ると・・・・残念!

さて、この後は昨日の続きの"とある雑誌"探し。
『まんだらけ』は東京には中野以外に池袋・渋谷・秋葉原にもある。
これら全ての店舗を回った結果・・・・、無かったです。
失意のうちに僕は東京を後にしたのでした。
2013 12. 19

 Home / バックナンバ-