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おらぁ、東京さ行ぐだぁ的闘病記
   〜義眼編 (28)〜



■青天の霹靂(へきれき)
2014年 6月8〜9日
6月 8日(日)
僕は趣味で本棚や椅子などを作ったりするので、やはり家具には興味がある。
家具のお店と言えば、昨今では『IKEA』が有名だが、名古屋近辺には無く(倉庫はあるのですが・・・)、折角の上京なのでこの機会に船橋店へ行ってきました。

生まれて初めての千葉県上陸にも関わらず、ふなっしーのお迎えもありませんでした。

『IKEA』の特徴は家具をモデルルームの様にして展示しているところ。

近頃ではちょっと大きめの家具店ではマネをしているお店もありますね。
(『IKEA』が最初に始めたのかは知りません)

色々なタイプのモデルルームがあり、中には和室を改造して洋室風にした部屋もあったりしました。
(押入れを机代わりにしていました)

もちろん、普通に家具を並べて展示もしていますが、物によっては倉庫の様なところも有りました。
確かに安いのですが、品質は値段相応という印象です。
デザインも良く言えばシンプルですが、無機質な感じがします。
僕が一番興味を持ったのは家具では無く、カゴやペーパーボックスといった小物類。
こういった物が安く手に入ると僕の作品作りの幅も広くなるというもの(本当?)。


『IKEA』は広くて沢山の家具が展示されていましたが、僕の作品作りの参考になる様なものは少なく、1時間半ほどの滞在時間でしたがそれで充分。

次は『上野の森美術館』で、とんねるずの木梨憲武が個展をやっていて、今日が最終日なので、折角だからこれも見に行こうと思ったら、メッチャ行列で早々にUターン。
多分2時間待ちくらいだったんじゃないだろうか。
東京の人って、並ぶのが好きだねぇ。

こうなったら時間もあるし、映画でもと思い、日本橋でジャッキー・チェン主演の『ポリス・ストーリー/レジェンド』観に行きました。
ジャッキーの映画を見るのは久しぶりで、昔の『ポリス・ストーリー』をイメージしていたら全く違っていて、ジャッキーは最初から最後までやられっ放し。
コミカルな所もないし、なんだかガッカリでした。
でも、物語としては面白かったです。

しかし、なんだかんだ言っても、ジャッキーは60歳だもんなぁ。
還暦であれだけ動けるのはやっぱスゲぇ。

夕食に向かう途中、銀座のSoftBankに例のPepperがいました。
身長は120cmくらいで、「ボクハ・・・」と喋っていたので、どうやら男の子の様です。
銀座店には1階と2階にそれぞれ1体ずついて、2階のPepperは空いているのでこちらが狙い目です。


松坂屋のあった場所は完全に更地になっていました。
銀座でこんなにも空が広いところは他にありません。

松坂屋に限らず、銀座はいつもあちこちで工事をしている。
鈴木その子ビルも改装していたり、銀座は日々生まれ変わっています。

夕食後に夜の銀座をブラブラと歩いていたら、とある画廊の前で呼び止められて店内へ・・・。
まぁ、絵画は嫌いでは無いが金もないので買わないけれど、見るのも悪くない。
すかさず店長(?)がやってきて、話しをしているうちに彼が8年前に咽頭ガンを患っていたと言うことが判明し、お互い運が良いのか悪いのか・・・と意気投合。
結局、絵画は買いませんでしたが、絵葉書を購入。
1枚1000円のところ交渉の結果、2枚で1000円になりました。
これが中々面白い絵葉書で、3Dというのか、見る角度を変えると絵が少しずつ変化するもの。
1枚は四季の移り変わりを表現しています。
(各季節に映るワンちゃんは一匹です)



作者はMichele Battut。

もう1枚は木の間から光が広がってくるもの。



神秘的な物をすごく感じませんか。
どちらも、割と気に入っています。

その後、GINZA COREへ。
ここは夜10:00までやっている本屋があって、時々立ち寄っている。
僕は面白くて(これは当然)、安くて(これも重要)、軽い(持ち帰るのでネ)本は無いかと吟味して選んだ本がコレ。

『風立ちぬ』だけでなく、ジブリや宮崎駿について岡田斗司夫氏による考察がすごく面白い。
例えば、本作は一時話題になった様に喫煙シーンが多くある。
その中の場面、二郎が軽井沢でドイツ人のカストルプに出逢います。
(ちなみに"カストルプ"とは、トーマス・マンが書いた『魔の山』の主人公の名前)
二郎にカストルプが「ドイツのタバコ、これが最後、悲しい」と言って、二郎から日本のタバコをもらいます。
ところが後日、菜穂子の父、二郎、カストルプの三人で話すシーンでは同じパッケージのタバコを吸っている事から、カストルプはドイツからの時々、連絡や物資の補給があったのだと岡田斗司夫は語っています。
(映画解説者の町山智浩はゾルゲがモデルではないかと推測している)
つまり、宮崎駿はこれまで子供向けに作ってきたアニメをやめて、大人向けに作るとトーマス・マンの『魔の山』とかゾルゲ、あるいはダンテの『神曲』、そんな知識が求められるほど難解な作品になってしまうと書いている。
決して、薄幸の美少女、菜穂子が死んでしまって、嗚呼悲しいという作品では無いのです。
あまりにも面白いので一気に読了してしまいました。

6月 9日(月)
今日は8:40からMRI検査で、8:30頃に検査室へ行ったのに、30分くらい待たされてしまった。
いつもは殆ど待ち時間は無いのに・・・。
MRI検査の後はいつもの通り鈴木先生の診察。
その前に、やはりいつもの通り視力検査や眼圧の検査だけれど電話が掛かってきたり、こちらも何か慌ただしい感じ。
日は病院中が忙しそうだ。

さて鈴木先生の診察。
今日のMRIの検査結果の画像で、実は以前にもあったのだが、背骨の一部に影が映っていた。
僕の『脈絡膜悪性黒色腫』は転移した場合は、日本人では8割が肝臓に転移し、その次に肺や骨に転移する確率が高い。
今回の影が転移した物なのかどうかは現時点では分からないが、以前のMRI画像からは大きくはなっていない様なので、それほど心配はしていない。
けれど、念の為、次回の通院の際にはCT検査を追加で行うことにした。
骨の場合はMRIよりもCTの方が鮮明に映るとの事だが、映らない事もあり、その辺はやってみないと分からないそうだ。
また、PET検査も現在の大きさ(11×8mm)では、たとえ陽性だったとしても反応しないらしい。
まぁ、今日のところはこの後、血液検査を追加してもらうことにして鈴木先生の診察を終了した。

この後は特に予定が無いので、場外市場の井上で中華らーめんを食べた後、また日本橋で映画を観る。
今日は劇団ひとり監督の『青天の霹靂』。

感涙率9割との振れ込みで、さぞかし感動する作品かと思ったが、それほどでもなかった。
しかし、冒頭の大泉洋のコインやカードを使った手品は秀逸で、CGかと思いきや実は実際に数か月トレーニグしてワンカットで撮影されている。
その為、テイク86までやったとか。

今日のMRIの結果が、僕にとっての『青天の霹靂』だったかもしれない。


2014 6. 18

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