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おらぁ、東京さ行ぐだぁ的闘病記C
   〜骨転移編 C〜



■治療方法の決定
2017年 1月23〜24日
がんの治療方法には一般的に大きく分けて次の3つがある。

・放射線による治療(陽子線も含む)
・薬による治療(抗がん剤、免疫療法)
・外科手術

これまで外科手術がベストではあるとの鈴木先生から説明を受けているが、その他の治療方法を行えばどうなるのか、何故ダメなのかを慶応大学病院へ行く前にもう少し詳しく確認したいと思った。

1月 23日(月)
今回の上京では母親と大阪の叔父も同行する。
折角心配してくれているのだから断る理由もないが、後期高齢者を2人も連れていくというのは少し嫌な予感もする。
朝は認知症の父親を介護施設へ預ける為に9時過ぎに迎えに来てもらう事になっているので、家を早く出発する事も出来ない事も考慮したうえで綿密な計画を立て、13時半の診察の1時間前には到着する計画を立てた。

当日、名古屋地区は引き締まるような寒さではあったが晴れていたが、滋賀県の米原地区での降雪の為、新幹線は15分程の遅れが発生していた。
僕1人であれば指定席を予約している車両でなくとも来た車両に乗り、最悪品川まで立ったままで行くという方法も考えられたが、後期高齢者を2人も連れているとそういう訳にもいかない。
実際には20分遅れで到着したのぞみ6号に乗り品川へ向かった。
15分遅れで到着した品川からは京急へ乗り換え、都営地下鉄の東銀座で下車する。
地方の人間からすると、違う電鉄会社の車両が直通で走るというのは理解がしにくい。更に言えば、直通でない車両もある様なので益々分からない。
東京人であれば行き先を見れば分かるのだろうが、地方人は成田空港行と表示されていても僕らが行きたい東銀座との位置関係が分からない。
だから以前は一旦下車して後続の列車に乗り換えていた。
今回はその辺りの研究を充分して臨んだのだが、新幹線が遅れてしまったので予定していた列車には乗れず、結局一か八かで来た列車に乗ったら運良く(?)東銀座で降りることが出来た。
国立がんセンターに到着したのは診察の30分前だったが、ギリギリセーフ。
診察室の前で暫く待って鈴木先生に話を伺う事ができた。
要約すると次の通り。

<放射線による治療(陽子線も含む)について>
・悪性黒色腫は元々放射線が効きにくいので、効くかどうかは分からない。
・腫瘍が脊髄の近くにあり、間違いなく脊椎に悪影響を及ぼし、下半身麻痺になる。

<薬による治療(抗がん剤、免疫療法)ついて>
・悪性黒色腫に対してはオプジーボやイピリムマブ、ベムラフェニブなどの薬があるが、効く人と効かない人が居る。
・使う前に効きそうなタイプの腫瘍であるかを検査する必要がある。

<外科手術ついて>
・腫瘍を無くせる確率の高い外科手術が第一選択。(基本的に外科手術で全ての腫瘍を取る)
・外科手術後に腫瘍が見つかれば、様子を見て薬による治療を行う。

放射線や薬による治療よりも外科手術を優先する理由がはっきりした所で、明日は慶応大学病院で、どの様な手術になるのかなどの話を聞こうと思う。

会計を済ませると病院の19階にあるカフェテリアで遅い昼食を済ませた後、築地市場を案内したが、既に15時を回っていたので閑散としていた。
仕方がないので浅草寺を案内してから今日の宿である『全利連 代々木の宿』に行く。
ここはJR代々木駅の正面にあるのに1泊6000円という安さの為、中々予約は出来ないらしいが、今回は運良く3部屋を確保できた。

1月 24日(火)
今日は慶応大学病院で整形外科の渡辺先生に手術についての話を伺う。予
約は9時30分なので「9時までに来てください」と言われていたが、後期高齢者を2人連れているので早めに宿を出たら8時40分には到着してしまい、受付を済ませて1階の整形外科の診察室の前で呼ばれるまで待つ。

9時40分頃に呼ばれ診察室に入り暫くすると渡辺先生が来た。
渡辺先生は国立がんセンターで撮ったMRIやPET-CTの画像を暫く見てから今後の手術について説明をしてくれた。

<手術の概要>
・背骨はいくつかの骨が連なっているが、腫瘍の部分だけ切り取るのでは無く骨の一塊で取り、代わりに人工の骨を入れる。
・背骨から左右に1本ずつ神経が出ており、骨を取る時に神経を1本切らなくてはいけない。
・神経を切る事により片足に麻痺が残ってしまう(恐らく足が上げ難くなるだろうとの事)
・入院は2週間くらい(ちゃんと歩いて帰られる様になってから退院する)
・健康保険が適用される

国立がんセンターで撮ったMRIやPET-CTの画像は診断するには充分だが、手術の前情報としては不足している為、診察の後はMRIなどの検査をする。
その前に別の診察室で入院から退院までの大まかな予定について説明を受ける。
手術は全身麻酔で行われ、翌日にはもう起立・歩行が出来るらしい。

採血、レントゲン、MRI、心電図の検査を行って会計を済ませた後、入院受付で入院の申し込みを終えたら13時半を過ぎていた。
代々木の宿の朝食は量が少なかったので、もう腹ペコ。
病院の前にある山水という和食屋で稲庭うどんを食べて帰宅した。

僕の推測では入院は恐らく2月になるのではないだろうか。
それまでは工房での作業を少しずつやりながら連絡が来るのを待つことなる。


2017. 1. 31


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