『ゆき』表紙
ゆき

ユリ・シュルビッツ 作
さくま ゆみこ   訳

あすなろ書房
ISBN 4-7515-1972-7




   はいいろのそらから ひとひらの ゆきが まいおりてきました

雪が降り積もり行く街の風景と、雪を愛でる男の子の気持ちを見事に描いた、
冷たく温かな雪の日のお話


どんよりと曇った灰色の街に、ひとひら、またひとひら、雪が舞い降りてきました。
大人たちは雪には全く無関心ですが、男の子は雪と戯れるように無邪気に喜び、踊ります。
雪はどんどん降り積もり、やがて、街中が真っ白に輝きます。

雪が静かに降り積もっていくというシンプルなストーリーですが、
雪と戯れる無邪気な男の子の姿や、雪化粧していく街の様子が、かわいらしく描かれています。

「ゆきは、あとから あとから、ふってきて、
ちらちら おどって、くるくる まわって、
ふわふわ あそんで、ひらひら とんで、……
やねが、しろい ぼうしを かぶります。」
(『ゆき』より)










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