岩船岳 466m  2002年1月13日
(多宝塔〜駒ガ林〜岩船岳〜弥山直下〜紅葉谷)

駒ガ林より、間にいくつも山を隔てて岩船岳
駒ガ林から見る岩船岳(右最奥)

地図とコンパスのイラストデータ
行程 7:55宮島桟橋…8:05厳島神社…8:13多宝塔8:18…8:48休憩8:57…9:32駒ガ林9:48…9:57仁王門跡…10:10奥の院入口…10:15奥の院…10:20奥の院入口…10:32岩船岳登山口…10:45青海苔浦乗越10:52…11:28 351ピーク…11:39八畳岩11:47…11:52青海苔浦分岐…12:20休憩12:25…12:30東峰…12:41岩船岳13:28…13:41東峰…14:16青海苔浦分岐…14:22八畳岩14:30…14:47 351ピーク…15:22青海苔浦乗越15:31…15:42岩船岳登山口(多々良林道)…15:58奥の院入口…16:13仁王門16:20…16:30不消霊火堂16:47…16:55紅葉谷分岐…17:22 8号堰堤17:25…17:37紅葉谷公園…18:10宮島桟橋                                         
コースタイム(歩行時間) 7時間54分 (42,814歩)   (Door to door では約5万歩)
同行者
その他 JR向洋駅〜宮島駅〜宮島 650円/1人 (片道)

登山靴のイラスト 夫婦して風邪と共に明けた2002年。実家巡りも短縮してゴロゴロしていたせいで、体がなまってしょうがない。そこで今年初めての山は、以前から行きたかったロングコース、岩船岳に挑戦することにした。やはり新年は宮島に行かないとね。

厳島神社社殿と多宝塔と駒ガ林まだ夜が明けきらないうちに家を出てJRで宮島口駅に向かう。船に乗り換えて鳥居を右手に見る頃、日の出を迎えた。桟橋を出て、まずは厳島神社へ。神社の手前からは、今日最初に向かう多宝塔と駒ガ林がよく見える。


【駒ガ林 509m(中央)  右手の赤いのが多宝塔】


登山道の大岩お参りをすませ、多宝塔から山道に入る。ここは去年の弥山行きでも通ったコース。明るい尾根で眺めもよく、爽快な気分。途中にはシダの中の急登や大岩の下を行く道などがあって、飽きずに登れる。

1時間あまりで尾根の大岩の上に乗ると、すぐに駒ガ林。岩船岳は・・・と見ると(トップの写真)、「うー、やっぱり遠いよ〜!」


【この岩の下を行く】


駒ガ林を下りて三叉路に出、左にとって仁王門跡へ。十字路になっている仁王門跡を右折。ここからしばらく、階段状の下りが続く。「帰りはここ、登りだよ」 「大疲れしとったりしてな」と、まだこのあたりでは余裕の軽口。階段を下りきってほんの少しで、左手に奥の院への道を分ける。せっかくなのでザックを置いて往復してみた。静かな谷間に小さなお堂がいくつか。でも整備中なのか、あちこちに重機やケーブルが目立ち、雑然とした雰囲気。ちょっと残念。

奥の院入口を過ぎると、すぐに舗装された多々良林道を西へと下る。10分余りで左手に、「青海苔浦、岩船岳」と小さく書いてある指導標。ここから岩船岳までの間には、急登が3箇所。最初の急登はこの先の峠(青海苔浦乗越)までの標高差100m。勾配はかなりきついけれど距離は短いしロープもあるので、見た目ほど苦労せずに峠に出た。

青海苔浦乗越からは、しばらく402ピークを巻いた下り。小さな沢をひとつ越え尾根ぞいの下りにかかると、前方に岩船岳がよく見える。でもあまり近くなったような気がしない。その手前にはまだどっしりと351ピークが・・・。

2番めの急登は351ピーク手前の小ピークへの登り。ここも距離はわずかなので無難にこなす。351ピークを経て快調に八畳岩に向かい、岩の上で大野瀬戸と対岸の経小屋山を眺めて休憩。雨の予報がはずれて暖かい日になり、空気が白くにごっているので景色はぼんやりしている。

八畳岩を出て青海苔浦への分岐を左に、その後すぐ荒れ気味の道を右に見送ると、いよいよ岩船岳が近づく。この先が3番めの急登。誰もいないと思って「よいしょ、どっこらしょ」と盛大に声を出して登っていると、突然、頭上に人影を感じた。ぎょっとして見上げると、道端に座っている男性とその足元で湯気をたてているラーメン!ラーメンは最後の急登に備えての腹ごしらえということなのか、男性が座っている上にも急登は続き再びロープが現れた。ロープを軽くつかむだけでバランスがとれ、急な登りも楽になる。

木々に囲まれた岩船岳山頂
このあたりで12時をまわり、「きっとあと少しよ」と思いながら歩くのに、なかなか山頂に着かない。「次が山頂かな」と思って登りきった先には「東峰」のカマボコ板。「あらら〜」と気が抜けそうになって地図をよく見ると、岩船岳の山頂部にはピークが3個。2.5万図ではこの山頂部だけが「阿多々島」に入っているので、ついそのことを見逃していた。気をとりなおして中のピークを越え、東峰から10分でようやく山頂。桟橋から21,000歩。


【岩船岳山頂】


木々に囲まれた山頂は展望がない。南側の岩場がひらけていそうなので行ってみると、すでに3組ほどのパーティがいて場所もないし、眺めもぼんやり。結局山頂に戻ってお昼にする。多宝塔から同じコースで抜きつ抜かれつしてきた男性2人のパーティに、「弥山にも寄られるんですか」と尋ねると、「いや〜、そう思っていたけど大元公園に下りようかなー。初めて来たけど、けっこう遠いですね〜」と言われていた。ほんと、遠いです。地元の山で山頂まで2万歩も歩くなんて!

登山道から北西を見るシダと雑木の林
さて、私たちは弥山直下の不消霊火堂に寄るつもりなので、仁王門跡まで来た道を戻る。ロープのある急坂のあたりからは島の北側の山々が思いの外伸びやかに見え、瀬戸内海にいることを忘れそう。八畳岩の北側の林も美しい。




青海苔浦乗越まで戻る前に、水が不足気味になってきた。「今日は意外に暖かかったからなー」 「不消霊火堂でお湯もらうまでもつかねー」と話していると、トラバース道の谷越えのところに往路は気づかなかった水場を発見。助かった。冬でも水は充分に持たなくてはいけませんね。

急坂をすべるように下りて多々良林道に出たのは4時前。夕暮れが近いので、エサ取りに出ている猿の群れが林道のあちこちにいる。こんなにたくさんの猿の中を2人だけで進むのはさすがにちょっと恐ろしい。私には昔チョコレートを奪われたトラウマもあるし・・・。猿たちは夫が持っている拾ったゴミの袋が気になっている様子。「目をあわせちゃダメ!」と つぶやきつつ、足早に林道を登る。

不消霊火堂大釜からお湯をいただく奥の院入り口を経て仁王門跡までたどり着けば、10分の登りで不消霊火堂。今日はずっとここに寄るのを楽しみにしていた。黒光りのする建物の中に入ると、木を燃やす香りがしてとても落ち着く。思わぬ水不足で喉が乾いていたので、いつもにも増してお湯がおいしい。心おだやかに いただくはずが、グイグイ(笑)飲んでしまった。


            大釜からお湯をくんでいます→
【不消霊火堂】


夕暮れが近く誰もいない不消霊火堂を後にして、最後の下りの紅葉谷へと向かう。日が沈むのと追いかけっこするように足早に下りて8号堰堤まで来た頃、今日の日没時間となった。谷間なので暗くなるのは早い。それでもなんとか真っ暗になる前に、紅葉谷公園にたどり着く。

ライトアップされた五重塔ライトアップされて海に浮かぶ鳥居公園を抜ける頃にはすっかり夜。風情あふれる灯りの岩惣旅館を過ぎ、商店街が近くなってふと見上げると、ライトアップされた五重塔が目に入る。その先には水の上に浮かび上がる鳥居。どこも静かで、きれい。「うーむ、夜の宮島、なかなか穴場じゃないか」と思っていると、あちこちに ぴたっとくっついた お2人様の影が・・・。みなさん、よくご存知なんですね。


誘惑に負けて買ってしまった「アーモンドもみじ」をほおばりつつ、午後6時すぎ桟橋着。日の出から日没までほとんど歩いていたので、さすがに筋肉が「明日は痛くなるぞー」と騒いでいるのを感じる。でも充実感の大きい1日だった。

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