井屋山1013m 〜 小マキ山1042m 〜 高杉山1148m 〜 天狗石山(2)1191m
2002年6月9日

井屋山より高杉山
井屋山付近より見る高杉山

地図とコンパスのイラストデータ
行程 9:10ロッジサイオト駐車場…9:18ハス田9:21…9:35光楽寺前…10:05井屋山登山口10:15…10:47井屋山10:52…11:07タラガ峠…11:25小マキ山11:40…11:45マキガ峠…12:05高杉山12:48…13:16ホン峠13:18…13:27天狗石登山道…13:44天狗石山14:17…14:29高杉山分岐…15:00来尾峠15:05…15:38ロッジサイオト駐車場
コースタイム(歩行時間) 4時間32分 (24,283歩)  
同行者
その他 田原温泉5000年風呂 700円/1人

登山靴のイラスト 初夏に入って沿岸部が暑くなってくると、芸北の山が気になり始める。今日は前から気になっていた才乙集落の東側の稜線の縦走へ。地図で見ると一昨年10月に歩いた西側稜線に比べてかなり距離がある。「5時間ぐらいかな」と見当をつけて、7時すぎに自宅を出発。

ロッジサイオトに着いて車を降りると、爽やかというよりも寒いくらいの風を感じる。これぞ芸北!

ピンク色のハスの花

才乙川を渡り、集落の東側の車道を歩き始める。すぐにきれいなハス田に出会って思わず足が止まってしまった。仲良く泳いでいた4羽の鴨が、人の姿を見かけて餌をもらえると思ったのか、「グヮグヮ」とくぐもった声で鳴きながら近づいて来た。ごめーん、餌はないんだよ〜。


T字路に出て左折すると、左手前方300mぐらいのところに、これから入る林道と光楽寺とが見えてくる。ちょうど光楽寺の前あたりを、散歩に連れて出てもらった犬が元気良く跳ね回っている。「見て見て!あの犬ものすごい はしゃいでない?」 「えらい興奮しとるなー、うれしゅうてかなわんのじゃろ」 ・・・この後この犬の興奮に巻きこまれるとは・・・(^^;;

シェットランドシープドッグのジョン君
【はしゃぎまくりのジョン君】

光楽寺の看板のところで左折し林道に入ると、散歩中のそのシェットランドシープドッグと奥さんにちょうどすれ違うことになった。「おはようございます」と普通の挨拶をして何事もなく通り過ぎた・・・はずだった。ところが後ろからタタタタタッと音がするので振り返ると、なんとすれ違ったはずの犬がものすごいスピードで私たちの方に駆けてくる。あっという間に近づいたと思ったら、今度は同じ勢いで私たちの足に飛びついたり周囲を駆けまわったり、とんでもない元気ぶり。「こら!ジョーン!!」と後ろで奥さんが止めるのも耳に入っていない様子。

まとわりつかれながらジョン君のお宅の前にさしかかると、その家のおじさんやおばあさんまでが「こら!ジョン!いけんいけん」と一家総出で叱り始めた。それでもきかないジョン君。しまいにはおじさんに抱きかかえられるようにして、ようやく離れてくれた。

「いや〜、元気のいい犬だったねー。田舎に住んでるのに運動が足りてないんかね〜」と、静かになった林道を100mばかり進んだ頃、再び後ろからタタタタタッという足音が・・・。「も、もしかして・・・」と振り返ると、やはり(笑)! 「こけつまろびつ」という感じで駆けて来るジョン君の姿。はるか後ろで奥さんが「ジョーン!こっちこっち」と叫びながら坂を登って来ているのに、そちらの方は見向きもしない。

気が狂ったように飛び跳ねているジョン君としばらく歩くうち、奥さんの姿も見えなくなった。「ねーねー、キミ帰った方がいいんじゃないの?オカアサンもう追いかけて来なくなっちゃったよ」と話しかけつつも、もともと犬や猫を見かけると どこでも立ち止まってしまう私(たち)、犬と歩くのはやっぱり楽しい。「このまんま天狗石まで行ったりしてな」 「いいけど、マムシにかまれたらかわいそう。ほんとにどこまで来る気かね〜」と、心配する人間をよそに、思わぬ遠出ができてうれしさも倍増のジョン君、もう興奮状態から抜け出せそうもない。まとわりつき、`跳ね上がり、くるくる回って大はしゃぎしている。

「う〜ん困った、けどうれしい」と複雑な心境で1kmほど一緒に歩いたあたりで、後ろの方からエンジンの音がして、奥さんがついに車で迎えに来られた。車を降りた奥さんの手にはドッグフードの入ったお皿。ジョン君は2〜3度お皿と私たちの方を往復した後、ようやく奥さんにからめとられるように抱かれて車中の犬となった。これでジョン君の冒険はおしまい。いつも登山者相手にこんなことをしているのだろうか。なかなか楽しそうな暮らしでいいねー。

林道に張り出した松の木
【登山口の松の木
「高杉山まで3.5km」の標識がある】

さて大興奮のジョン君から解放されて林道をそのまま進み、ちょうど峠になったところが井屋山登山口。松の木が林道に張り出していて目印になる。登山口からしばらくは左側が明るい伐採地、右側が植林帯。やがて気持ちの良い樹林帯に入り、ひと登りで井屋山。展望はまったくない。




井屋山から下り始めると、前方に小マキ山と高杉山が連なって見えてくる。下りきったところがタラガ峠。左右の谷に沿って立派な道がついている。

小マキ山より高杉山
【小マキ山から見る高杉山】

タラガ峠から再び登り。と言っても急な箇所はなく、落葉樹と植林帯の間の道をのんびり歩いているうちに、突然リフトの建物のある小マキ山(夫婦岩山)に出る。前方の高杉山がだいぶ近くなってきた。その左手には遠く大江高山がでこぼこの稜線を見せている。




いったんマキガ峠に下り、高杉山まではスキー場のサービスロードのような道を登る。標高差150m、かなり急な登り。後ろを振り返るたびにどんどん高度を上げているのがわかって気分がいい。

緑の草原がきれいな雲月山
【高杉山から見る雲月山(草原状のところ)】

高杉山三角点には日陰になりそうなものがないので、少し戻ってリフトの終点の建物に傘をくくりつけ、そこでランチをとることにした。南東〜西側にかけての眺めが素晴らしい。主だったものだけでも東郷山、天上山、大峰山、西大峰山、十方山、深入山、恐羅漢山、臥龍山、掛頭山、鷹ノ巣山、大佐山、中野冠山、雲月山と、ぐるーっと見渡すことができる。




明るいブナ林

高杉山からはホン峠を目指して北に下る。すぐにブナ林に入り、穏やかな感じのいい道がホン峠まで続く。

ホン峠を直進して天狗石山の登山道を目指す。ひと登りで三叉路に出て右折。そこから20分足らずで今日の最後のピーク、天狗石山。



山頂からは三瓶山、大江高山、石見冠山など、数々の特徴ある山容を見ることができる。今日は空気が澄んでいるのか、双眼鏡で三瓶山を見ると、いつもは男三瓶の稜線にすっぽり溶け込んでいる子三瓶をはっきりと見ることができた。更に双眼鏡を右に動かし、「あの辺が大万木かな〜」と見ていると、幾重にも重なった稜線のいちばん奥にかなり大きな山容がぼーっと浮かんでいる。「あっ!大山?」と思い、「なんかすごいでっかい山が見えるよ」と口にすると、近くにいた人が「あの方向は大山でしょう」と太鼓判を押してくださった。思いがけない眺めにとても得した気分。


枝にとまるウグイス

眺めを堪能して下山しようとすると、すぐ側の木でウグイスがさかんに鳴き始めた。今日は意外に花が少なくて、天狗石山頂のオオヤマレンゲもつぼみだしササユリにも少し早かったのだけど、ウグイスの囀る姿がその代わりになった。



高杉山北側斜面 さっき登って来た高杉山との分岐まで下りると、左手に高杉山が見える。この方向からだとゲレンデは見えないし、ブナに覆われて立派な姿。分岐を直進し草尾根で振り返ると、午後の陽を浴びて天狗石山が見送ってくれる。

草尾根を過ぎると樹林帯のかなり急な下り。こっちから登っていたら、稜線に出るまでにもっと時間がかかっていたかも知れない。

草尾根から天狗石山を振り返る
【高杉山分岐から見る高杉山】 【草尾根からの天狗石山】



3時ちょうどに来尾峠着。そこからロッジサイオトまでは車道を約30分。車道の下りは足へのインパクトが大きいのであまりうれしくない。でもこの道は左手に今日歩いた稜線を眺めながら歩くことができる。ロッジサイオトに着いて計算してみると、今日の歩行時間は4時間半。地図で見る距離の割に楽で短い縦走だった。

風呂桶のイラスト 今日のおフロは、またまた大朝町の田原温泉5000年風呂。これまでいつ来ても露天風呂が「モダン風呂」(?)だったのだけど、今日は珍しく岩風呂で新鮮な気分。岩に映る木の影とチラチラ動く木漏れ日に、思わずお風呂の中で寝てしまいそうになった。

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