”漢”会


2001年7月7日。言わずと知れた「七夕の日」

クリスマスに次ぐロマンチック大会が、健常人の間では行われる夏の始まりの日。

そんな日にふさわしい会合が新宿にて行われようとしていた。

・・・そう。”漢”を名乗るにふさわしいナイスガイの企画による合コン。


第1回”漢”会がまさしくそれだ!!





意外とロマンティックなのではないか?という諸兄のご想像の通り、

俺は”平成のケンギュウ”になるべく、数日前からイメージトレーニングに興じていた。



そして合コンの時に限って、「一番規則正しく帰宅する。」という不条理を、
何とか払拭しようと決意していた。

事実、待ち合わせの寸前まで、俺の胸中は期待ではちきれそうになっていたのだ。





・・・





話をかなりはしょるが、

登場した女性陣はどちらかというと「顔の不自由」な方々であった。



しかし俺には全然関係ない。

どちらかというと「ブーチャン」の方が好きなのだ。俺は。



目の前のジャガイモちゃんピロートークを展開する俺。





・・・





ふと我に帰り、あたりを見渡すと・・・

何たることか。もう既に阿鼻狂乱の相を呈している・・・

俺意外の”漢”は、”漢”同士のツーショットで真面目に話している者や、

人目を憚らず「席チェンジ!席チェンジ!」と手をあげてグルグルしている者もいる・・・





・・・何が起こっているのか?



どうやら映画「インディペンデンス・デイ」の宇宙船並に
殺傷能力の高そうなペンギン似の女
が起因しているようだ。



・・・しばらく俺はこの「安全地帯」で待機することとしよう。





・・・





しかし新参者の俺がつつがなく時を過ごすことを許されるわけがない。

強引なシャッフリング・タイム(席替え)が炸裂!





当然のようにペンギンちゃんの前。

「こんばんわ。はじめまして。」

「・・・」









無視かいっつ!!まあいい。

その中尾彬を連想させるようなスカーフにツッコんでやろうともおもったが、

それも勘弁してやろう。



しばしの沈黙・・・



いやダメダメ。相手が誰であろうとシラケさせては”漢”の名折れである。

ここはピリッとジョン万次郎仕込みのアメリカン・ジョークでも・・・

っと、ペンギンちゃん露骨にイヤそうな顔







「ホンットに迷惑なんですけどお。」とペンギンちゃん。





???

俺、何かした?





そして間髪いれずに











アンタ・・・
この中で一番モテないでしょ?」










ハイ。いきなりNGワードです。





そんなことはわかっちゃいるけど。この言葉、藤原紀香に言われてもそうとうショックな言葉

なぜお前が!!





なあ、俺だってな。少しは世間に遠慮して生きてるのよ。





貴女ももうすこし遠慮して生きていこうよ・・・






たとえ思ったとしても、口にしちゃイケナイ言葉なの。その言葉。





・・・





えっ?撤収ですか?

そうですか。そういえば

こんなに後ろ髪引かれない撤収も久しぶりだなあ・・・





・・・





さて、皆さん。

皆さんの中にはこの”漢の生き様”。相当に誇張も多いのでは?と

ご指摘くださる方もいらっしゃるようですが、

いつもどおりの展開とはいえ、今回は証人が4人もいます。





そう・・・






これが俺の”漢”の実力だ!!
(涙)

(2001/7/7)


でも、楽しかったですよ。