条約



最近コンビニに行くと、無性に腹の立つことがある。

というのは、「東京1週間」やら「東京ウォーカー」なんかで、

平然と「ラブホ特集」なんてぶちまけているからである。



この間は「ラブホdeデート」なんて雑誌があって、全身の血液が逆流したのを覚えている。



「付き合っている二人はエッチは当たり前」っていう風潮が強すぎるのでは?





頼むからコッソリやってくれよ!!



コンビニでラブホの特集を見ること。

これは彼女がいない人間にとって、非常に不愉快である。

そうでしょ?ラブホって、一人では行けないでしょ?

”漢”同士ではいけないでしょ?



もう既に俺にとっては「宇宙旅行」の特集を組まれてるのと変わらないのです。

彼女自体がスペースシャトル並に入手困難なんだから(涙)・・・






・・・と、後ろ向きになったのは現実の厳しさを知ったつい最近のこと。



一昔前は、何とかしようという気概が少しはあったようで、

まあ、色々「ラブホに入る」作戦を画策したものである。





「ウィンカー大作戦」(1997年)

「おなかイタイイタイ大作戦」(1997年)

「終電なくなっちゃった大作戦」(1998年)

「母性本能くすぐり大作戦」(2000年)

「違法性阻却論法大作戦」(2000年)


残念ながら・・・
以上のミッションはすべて玉砕。





別にオチないので、詳しくは記載しないが、

かなり深刻なダメージを我が軍に与えたのは、紛れもない事実。

そういえば我が軍。「攻撃力」が乏しいのに特攻作戦ばかりであった。





そこで、だ。

次の回は綿密に戦略を練り、特攻以外の作戦に出る案を採択。

あとは、決行の瞬間(とき)を、待つのみ!





・ ・ ・





そしてその機会は訪れた。

終電は少し前に終わった。

場所は上野。

酒も回っている。

隣には隙の多いフェロモンちゃん。






イケる・・・

そう確信した俺は、新作戦である「条約締結」に向けて動き出す・・・



その内容は「おっぱい以上のことは何もしない」という、

いわゆるおっぱい条約の締結(2000年)」である。





我が軍の必死の説得により、フェロモンちゃんは陥落した。

その瞬間には既に俺の頭の中には凱旋マーチが鳴り響いていた。



諸君。覚えているだろうか?

俺は「ビーチク・メーナー・コンテスト」の優勝者である。



十有余年の間、AVで蓄積した対乳首技術を駆使すれば、

条約破りの大技を繰り出すことも、そう難しいことではない。



そう・・・「勝てば官軍」なのである。







・ ・ ・







皆様。

後は皆様のご想像の通りで御座います。

先に「条約破りの大技」を繰り出したのは、相手軍の方。







「指一本でも触れたら訴えるからね!!

と真顔で言われ、おっぱいどころではありませんでした。


なんてことはない。

テレビでやってた「ビバリーヒルズコップ3」を見てたら、始発の時間になりました・・・





そんな俺を責めないでください。





俺は・・・もういいんです。





むしろ、





「ラブホに入る」というミッション・インポッシブルな目標を達成した25歳の俺を、今の俺は手放しで褒め称えてあげたい。

(2001/7/23)


被害者妄想・・・だといいけど