昨日の晩は、考え事をしていて眠れなかった。
当然だが、人生設計とか、政治についてなどの建設的な思想ではない。
例えば、それが恋愛についての考察であったり、
気になる女性の生態系であったとしよう。
それならまだ救われるのだが、残念ながらそうでもない。
実際には、俺の多感な時期。そうねえ、小学生ぐらいの頃は
そんなことを考えて悶々としていたものだが、
この穢れた世の中である。中学生の頃には恋愛ドラマは夢芝居、AVこそまこと・・・と
既に達観している状況であった。
では、何を考えていたのか?
思い出すのも恥ずかしい。ここまで俺の脳裏は毒されているのか・・・
きっかけはなんてことはない。
そう、ブラウン管で奴を見ただけだ。
そして思い出したように・・・
「えなりかずきは童貞なんだろうか?」
この疑問が俺の頭を支配して、ついには眠れなくなった。
俺らからすれば、奴は童貞らしさを体全体で表現する「逆フェロモン」男。
しかし、奴もまた生き馬の目を抜く芸能界を生きている芸能人ではあるのだ。
どうだろう。
奴が声変わりしたての声で、
「お前のここ、すごいことになってるぞ。」
「これが欲しいのか?いやらしい女だなあ。」
などとヌカしていたら、どうだろう・・・
俺は気が狂いそうになっていた。
もし奴が岡倉家の四女の野村真美あたりに、
「お姉さんが教えてあげる・・・」
などといわれていたら、どうだろう。
もし奴がはしのえみあたりと
日々裏表四十八手の習得に励んでいるとしたら、
どうですか、皆さん。
ええ、俺は気が狂うほど悔しいです。
そんなことを考えたら寝るどころの騒ぎではない。
そんな俺の脳裏をよぎるのは、
そんな奴のアグレッシブな姿・・・
えなりかずきのまんぐりがえしっ!
えなりかずきの三点攻めっ!
えなりかずきの松葉崩しっ!!
・
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おまえ、ふざけんなよっ!!
百年早いんだよっ!
・・・と思いつつも、芸能人である奴が百年早いのなら、
人様の迷惑にならないよう、ひっそりと暮らしている俺にとっては
いわく百二十年ほど早い行為であるに違いない・・・
高ぶる根拠のない怒りが凪になったことを脳裏で理解すると、
次の瞬間には、どうすれば芸能人になれるのか、
と、途方もない想像を張り巡らせて、まあこうして眠りについたわけである。
ごめんね。えなりくん。
君ほどの”漢”であれば、そんな陳腐でありきたりなことはしてないよね。
せいぜいが・・・
橋田寿賀子や石井ふく子や泉ピン子や赤木春江あたりに無理やり犯され童貞喪失!!
そんなところでしょ?男前だねえ。
「いやあ。先生のラヴ・ジュース、美味しゅうございます。」なんて
書いてて気持ち悪くなったので、この辺で終了!