乳首の記憶
20歳頃から風俗に行き始めた・・・
でもはじめの頃は、意外と遠慮がちだった・・・
多分、数えて2回目か3回目の頃。
お姉さんに「乳首」を触れられて、電撃が走った。
「すいません。もうちょっとさすってください・・・」
(さわさわ)
「すいません。ちょっと舐めてもらえますか?」
(チロチロ)
「すいません。もっと舐めてもらえますか・・・」
(ベロベロ)
「ごめんなさいッ。もっと舐めてください!」
(ベロリンチョ)
「噛んで!噛んでくださいッ!」
(ガブッ!!)
・・・その拍子に、俺の乳首は取れた。
乳首を無くして途方にくれて帰路につくと、
道端に乳首が落ちていた・・・
ちょっと大きいが・・・と思いつつ、
俺はその乳首をつけた。
ちょっと良心が咎めたが、乳首が戻ってきた安堵感の方が大きかった。
翌日。
寝覚めのまどろみの中で、テレビをつけると記者会見があった。
「私の乳首を返して!!」と、
奈美 悦子が叫んでいた。
・・・すいません。奈美さん。
犯人は多分・・・僕です。
(2001/6/14)