君たちは鮮やかな花束を持って、女性を訪れたことはあるだろうか?
女性にとっては花束がどのような位置付けにあるのかはわからないが、
男にとって、スーツに花束とはそれなりに照れくさいが
なんとなく背筋がシャンとする気がするだろう。
実は今日は、私がそれをやってしまった。
大東京は新宿、歌舞伎町。時に22:00・・・
多分この状況で絵になる花束を抱える男は、現段階では
松崎しげると西田敏之、そして私をおいて他ないであろう。
ま、何処に行くかと言えば、予告の通りのキャバクラであり、
「私の誕生日なんですよ。」というMさんのメールを受けて
単に舞い上がっているという背景はあるのだが。
おやおや・・・
こら。
今(おやおや・・・)といった奴は歯を食いしばれ!
私はね。キャバクラというところに酒に酔いに行くのではないのだ。
夢に酔いに行くのだ。
日々見れぬ現世の夢、それをかなえてくれるのがキャバクラであり、
そこには焼肉屋やすし屋や商品券よりも花束を喜ぶ女性が存在し、
ならばさりげなく花束をささげるのが漢って奴だろ?
違う?
・・・まあ違うでしょうね。
実はね。私は女性にプレゼントをするのがニガテなのですよ。
「心がこもったプレゼント」ってよく言うけど、
そもそも心が通じたこともないもの。何を送れば喜ぶのかわからんのですよ。
以前には月間の可処分所得の半分を投入して、電子手帳を購入してね、
それに自分の連絡先と
こじゃれたメッセージを添えてプレゼントしたことがあるんだけど、
何故か知り合いにそのまま転売されて
えらくこっぱずかしい想いをしたこともありましたしね。
今日はキャバクラの予定はあったのですが、
プレゼントは何にするか、ずっと悩んだ挙句に職場の女性に相談する始末。
「女性は何をもらったら喜ぶかね?」
「花束だったらアナタからのプレゼントでもあきらめがつくでしょ。
綺麗で、すぐ枯れてくれるから。」
なんとまあ途方も無くわけのわからないアドバイスを頂き、
また同伴のバンブー氏にもお墨付きを頂き、
花束と決定した次第であります。
これが大正解でしたね。
ま、俺的に。
花束を抱えた瞬間に
凡作、ナウ・ロマンティック!
ということで先のように危ない出で立ちで歌舞伎町を練り歩いていたわけです。
君たち。キャバクラはいいよ。
私がキャバクラに入店しても、ロマンティック・モードがスポイルすることなく、
Mさんをはじめとし、皆様暖かく受け入れてくれたので(シャバじゃ考えられん)、
居心地が良くて、思わず終電を逃してしまいました。
おいおい終電逃しちゃまずいのだよ。
明日は朝から九州行きの飛行機に乗らなきゃならないのだから。
しかも
参加者6名、全員分のチケットは俺が預かっているのだ。
しょうもないので、新宿からタクシーに乗り込み帰路につく。
しかしロマンティック・モードの余韻が続いているようで
思わず運転手さんにキザに話しかけてしまう。
「運転手さん・・・
なんだか青春って、パーティーみたいですよね・・・」
思いっきりひいてしまっている運転手さんの姿に気づき、ようやく我に返る。
九州旅行参加の皆さ〜ん。
空港には、なるべく間に合うように行きますから
首を長くして待っててね。
*ということで3日間は更新なしです。
決してHP閉鎖ではないのでご心配なく。
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