まあ・・・
精神の崩壊は大体が金曜日の出来事であり、
土曜日を迎えればキチンと普通のダメ人間モードに戻るのが
いつものパターンである。
土曜の昼下がりの時点で
つい先日の日記まで毒を吐きまくっていた男とは思えないぐらい
平穏な気持ちと穏やかな表情でパチスロ屋にいる。
・・・しかし、どうしてだろう?
何故に俺は7万円近くも遣っているのに
こんな笑顔を浮かべているのだろう。
依存症の人間にとって、パチ屋に設置されている両替機が
職場にあるシュレッダーのように見えることがあるという。
もはや、お金ではなく、紙ですよ。紙。
事実、『もったいないから』という理由で
首都高速に乗る700円をしばしばケチる私においても、
パチスロの7万円は必要経費。
それはまさしく湯水のごとき、である。
ここで普通の人は我にかえり、
「あ〜!なんてもったいないコトを!」と強制的にクールダウン。
家に帰って頭を抱えるところだろうが、
そこは私。もとより頭に血がのぼっているわけでもないので
まだまだ笑顔で対応可、の余裕である。
一昔前の学生時代(といってもそうとう昔かな?)には
『クランキーコンドル』あたりで2万円ぐらい遣おうものなら
強烈に青ざめていたのを思い出す。
何の成長も見られない、と評判の高いわたくしめも、
ただ唯一、その落ち着きだけは大人になったものだ、と自負している。
ま、土曜日の昼下がりの時点で7万円遣って
へらへら笑ってる男の方がバカ、と言われれば返す言葉もないんですけど。
まあね。笑う門には福来るっていうじゃないですか。
午後5時を超えて、それでもあんまり出ないんで機種を変えたら、
あれよあれよの5,000枚。結局10万円両替で、プラス域ですよ。
よくいうギャンブルの必勝法に、対極に位置する二つの格言があります。
「ギャンブルの必勝法・・・それはね、やらないことだよ。」
なんて、したり顔でのたまうバカヤローもおりますが、
私はどちらかというと、こっちの言葉の方が好きです。
「勝つまでやれば、負けません。」
いい言葉ですね。
人生もかくありたいものです。
だから、パチスロのみでなく
私は人生においても、恋愛においても、負けを認めてないのです。
あなたがたにとっては、見ぐるしい光景かも知れませんがね。
ほっといてください。
「勝つまでやれば、負けません。」
いい言葉ですね。
しかしこんな言葉につられてこの半月、
投資し続けて、20万円近く負けてるこの現状。
勝利を手にするまでに、腎臓の一つも覚悟したほうがいいかも知れません。
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