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5月18日(土)


昨日書いたように、本日は
合コンである。

私のキャバクラの師匠、
『バンブー君』がセッティングしてくれた。



木曜日も合コンだったので、一日開けてのハードスケジュール。

残念ながら、この2回の合コンは”漢会”ではなく、

私はまるで
助っ人外人のような感じで参加した合コン。



詳しくいうなら、木曜日の合コンも、今回の合コンも4対4だったのだが、

私の面識があるのは、
男チームの1人のみ。

6人の男女は『はじめまして』から入るわけだ。



とりわけ
第一印象で勝負の出来ない私は、まず

女性とのコミュニケーションを図るという
激務があるわけだが、

この2回の状況であれば、

それ以前にチームの男性とのコミュニケーションを取らねばならぬ。



しかしながら木曜日は
39歳男性バブリー組とのコミュニケーション。

今回は
3人、男前という、

なんとも
共通点を探すのが大変な展開を強いられる。



ナメちゃあいけないよ。俺を誰だと思ってる。



その困難な状況を乗り越え、宴の終盤には



(39歳、職場の上司)



「君は職場以外では実にいい仕事をするな。」



(男前)



「今日はあなたに逢えてよかった。感動した。」



・・・とまあ、



双方の
男性陣に好評を博した、と、そういうわけです。



伊達に回数はこなしておらず、

さすがプロ!と、便所の鏡に向かって自画自賛。



しかしながら、

男性陣の満足は必ずしも女性陣の私に対する評価には繋がらず



はっきりいうなれば、私一人モテてしまうのであれば

間違えなく男性陣の評価を得ることはないわけです。



そう。まさしく
縁の下の力持ち。








俺は番頭さんじゃね〜!




早くプレイヤーになりてえ〜!






・・・



と、ちょっと心の叫びを文面にしつつも

美人に囲まれて、それなりに楽しんでいる自分に乾杯、だ。





内容、と言えばいつもの通り。



「宮川大輔に似てる。」

「おすぎに似てる。」

「オヤジくさい。20代に見えない。」

「エロい。」

「そういえば伊集院光に似てる。」




などと、まがりなりにも毎日文章を構成する人間にとって

何度も同じ文章を作成することが憚られるので、

今日の会話の内容は、ちょっとはしょることとしよう。



私が思うに、私というキャラクターは

男女とも通用する認識でいうと、
『寅さん』なのだろう。



そりゃあ、宴の席に『寅さん』が一人いれば

周りのみんなは楽しいだろう。

隣のタコ社長なんかは大喜びだ。



多分、同席するに留まる女性も、楽しいひと時を過ごせる。







アレが家族になると思うと・・・だね。



私がかなりの回数、合コンに参加しているのにもかかわらず

一件も約定が取れていないことに首をかしげてはいたのだが、



寅さんも全48作にも及ぶ恋愛絵巻の中で、

すべてが
かませ犬に終わっていることを思えば



なるほど納得、である。





でも、いいの。



「今度、俺の連れとも飲み会しない?」



と、さりげなくメールアドレスを渡す。



多分、
送られてくることのない彼女達からのメールを確かめるため、

一日にアウトルックの『送受信』を
20回ぐらいクリックする自分

結構、好きなのである。



今日も私のアドレスを教え、「君のアドレスも教えてよ。」と尋ねたが、

どうも、女の子はアドレスを思い出せない模様。



「あれ〜?会社のアドレスって、どんなんだったけ・・・」




・・・多分、今回もメールはこない。






そんなことを考えていると、

携帯から
『勝手にしやがれ』(メール着信)が鳴る。



●●ちゃんという、
ウォータービジネスの女の子からだ。



「●●はお店を変わりました。上野にあるお店です。

 
もし上野に来ることがあったら連絡してくださいね。」



一度しか行った事のないお店なのに、なかなか律儀な子だ。

やはり私には
お水の花道が似合っているようだ。

これからもフーテンならぬ
フーゾクの寅さんとして生きていこう。



早速、返信である。



「今度はどんな店なんですか?」



数分後、返信のメールが入る。





「今度もお触りなんですけど、

 
胸だけなんで無理なく働けそうです。




 
それにしてもこの間はありがとう。

 
●●のおなかの痛いのを心配してくれて。

 
あなたの優しさにちょっと感動してしまいました★」









ごめん。




それ、俺じゃないや・・・






全く心当たりのない行為につき、

宛先を間違えている可能性が大ですよ●●ちゃん・・・





そろそろ俺、死んだほうがいいのかも知れない・・・



5月17日(金)


”漢メンバー”登録は、本人のご意向によりまだなのであるが、

日記を見るとしばしば登場する”漢の中の漢”である

『兄い』氏と昼食、そして業務終了後のパチスロに勤しむ。



霞ヶ関の職場に移転して早1ヶ月半。

港区の職場にて悶絶する『兄い』とは徒歩10分ぐらいのところであったのに

いやはや失念しておりました。

こちらから声をかけるべきでしたのに、全く不義理をしておりました。

すんません。



昼。小さな小料理屋で焼き魚をつまみながら行われる”漢会談”。



忘れているかもしれないが、このHPは”漢”のHP。

たまに
『凡作さんのページ』とか、『エロ日記』と、はしょる人がいるが、

そうではなくて、漢の生き様を貫く戦士達のオアシス

または、そんな漢達の戦いを垣間見たい女性のためのHPなのである。



思い出したついでに私が実践してる『漢の生き様』をお伝えしよう。



まず、
『ナンパ禁止』



別に行為自体は非難すべきものでもないのだが、

『ナンパ』という行為名称がついている以上、

硬派を貫く私がその行為に及ぶことはない。



もし『ナンパ』という名称ではなく、

地引網とかグレートハンティングという呼び名なら

十代のうちにトライしていたであろう。



「凡作〜。今日、地引網しにいかねえ?」



「おう。いくいく!」




「ナンパにしにいかねえ?」と問われれば、

「俺は硬派だ!」と
意味不明な回答を返すしかないのである。





そのニ。
『おっぱいをこよなく愛する』



エロいとかそういうことではなくて・・・

コレは
『相互慈愛の精神』から来るものだ。



男にはチンチンがついているが、おっぱいはついていない。

女にはおっぱいがついているが、チンチンがついていない。



人というのは、お互い自分に無いものを尊重しあって

自分が持っているものを相手のために役立てるべきだ。

それが相互慈愛。



女性の諸君。
チンチンが必要なときはいつでも言ってくれ。



・・・



その三。
『告白とフラれるのは男の仕事』



最近の女性は強くなっているとは言うが、

それでも好きな人から拒絶される痛みには耐えられないだろう。

女性にそんな思いをさせるヤツは男の風上にも置けない。

自慢じゃないが、
私は一度も女性をフッたことはない。

フラれるのは、男の仕事だからだ。





「フるどころか、オメー付き合ったこともねーじゃねーか。」




今、そう思ったヤツ。正直に手を挙げろ。

今手を挙げてる人。その人たち、先生とってもキラいなタイプです。



ま、ともかく、その仕事に関しては
島耕作並にバリバリやってます。





閑話休題。



この様に『漢活動』を繰り返していると、

ま、残念ながら女運には恵まれないが

『少年ジャンプ』のマンガのように、漢繋がりが出来てくる。



『翼くん』もそうなのだが、この『兄い』も私にとっての

後輩思いのアツい先輩なのである。



「仕事は順調なのか?」

「健康保険には入ってるのか?」

「雇用保険には絶対入っとけ!」




親身になってアドバイスしてくれる『兄い』。

その言葉には現代社会に蔓延する
スケベ心など少しもない。

純粋に私のことを考えてくれてのこと。



彼の
スケベ心女性のみに向けられるもので、

そんなスタンスの彼もまた、私が尊敬している漢の一人なのだ。





そんな彼が、この日記にもアドバイスをくれる。



「あっ、そうそう。お前の日記を読んでるよ。



「そうですか、ありがとうございます。」



「けど、ありゃあダメだよ。」



「ま、決していいものだとは思ってませんが・・・」



「変革が必要だな。

ま、今のお前の
オナニー日記から脱却してだな・・・」



「オナニー日記って・・・(そんなこと書いてないのに)」



「なんというかこう・・・
女性も入ってきやすいページっていうか・・・」



「はあ・・・」



「なんか、『今度合コンしませんか?』って書き込みが来るような・・・」



「・・・合コン掲示板みたいなヤツですか?」



そうっつ!ソレだよ!今度そういうヤツ作れや!」



「・・・」



「な、いいだろ?今度合コンやってくれよ〜



俺だって
最近寂しいんだよおおお!」







兄い。任せてください。



明日は私、合コンです。

前回結構評判の良かった『凡作プロデュース』第二弾を目指して

横に広げる動きで頑張ってきますわ。



5月16日(木)


ほんの数日前の出来事。



上司「松田君は合コンにはよく行くのか?」



凡作
「まあ、人並みだと思いますけど。それが何か?」



上司「時に君は、ストライクゾーンは広い方か?」



凡作「まあ、それは
人並みでは語れないほど広いですけど。」



上司「それじゃあ、今週の木曜日に合コンに来てくれ。」



凡作「そうですか、喜んで参加させていただきます。」



上司「一つだけ覚えておいてくれ。



   その日、
君は30歳だ。



凡作「・・・へ?」



上司「今回の相手は、28歳と30歳と、33歳二人だ。」



凡作「そうですか。」



上司「しかも、28歳と30歳は
既婚だ。」









お〜い



ターゲットは33歳ですかあ?







バッチリストライクです!



ビシビシいいところに放ってきますね。先輩!






上司「何を勘違いしてるの?」



凡作「はい?」



上司「君はどーにもなりそうにない
既婚女性の処理を担当する。」



凡作「そういうことですね。わかりました。しかしですね・・・」



上司「何?」



凡作「何故に私が
年齢詐称する必要があるのですか?」



上司「そりゃあお前・・・俺達が37歳〜39歳だからな。



  あんまり離れてると、浮いちゃうだろ、場が。」



凡作「・・・そうですね。おっしゃるとおりで。」







さて、それからが今日の出来事である。



3歳上という微妙な感じなサバの読み方だが、

なんとも、
何の違和感なく受け入れられたら、なんとなくブルーな話だ。



しかしなあ、諸君。



俺は何のミスも犯さず、それを出来ることが出来る。

ああ。俺はそれが出来る男なんだよ。



1971年(昭和46年)生まれ、いのしし年の30歳。

昭和天皇は高校1年の時に御崩御され、

東京ラブストーリーは大学1年の時に放映されていた。



まるで
デ・ニーロ並の役作り。完璧だ。



しかしアレだな。



バブル入社の男どもはパワフルだ。

日々”漢”を標榜している私どもの合コンとは異質なパワーの

「ヤル気」を感じる。そう。このオヤジどものほうが
ヤル気マンマンだ。



・・・女房子供もいるというのに。



ま、こんなオジさんを相手にしようとする女性なんざ、

なんていうか、まあ








ぐおおおおおおおお〜っつ!



なんだよ。この
妖艶な方々は!





私は
全身の血液がチンポに集中し、

危うく貧血を起こしそうになった。





特にいがったのはなんといっても



人妻



みのもんた
なら「お嬢さん。こんな時間にフラフラしてていいのかい?」

若干の説教から入るはずなのだが、

幸いにも、私は
みのではない。



まず一人目の30歳人妻は、6歳の男の子の母親らしいが、

もう
そんなことはどうでもいいぐらいの妖艶さだ。



「男の子って、すごくかわいいのお。」

と、子煩悩ぶりを披露する人妻に、私は





「この僕も母乳で育ててみる気はないかい?」



と、
軽いジャブ程度の下ネタでご挨拶。



これがスマッシュ・ヒット!

さすが人妻、懐が深い!






二人目。こちらは子供なしの28歳。



とろけそうな目の28歳の彼女は、むしろ本命である。



「私ねえ、ぽっちゃりしてる人って結構好きなの・・・」



はいはい!
俺、結構ぽっちゃりしてます。

ぽっちゃりしすぎてます!



「ダンナがガリガリな人だから、最近物足りなくて・・・」




ご主人に不満を感じている?ええ、それはいい機会ですね。

私?最高に
あとくされない人材ですよ。火遊びにはもってこい!



何せ、
会社にも時給で使われているぐらいですから・・・





「でも、どっちかっていうと年下の男の人に甘えられたいな。」





うわあああああ〜っつ!


ホントはね、ホントはね。僕、
年下なんですよ。



うわ〜っつ。言いてえ〜。


でも、ここは上司の顔を立ててガマンガマン。





「でも、松田さんって、童顔だから年下みたいですよね。うふっ。」



わかっとるねわかっとるねチミ〜。

まごうことなく年下でございますよ、私は。



・・・というか、何?何ですかこの展開は?

最後の
「うふっ。」ってなんですか?

皆さんがやってる合コンって、いつもこんななんですか?



いけるんじゃないですかいってもいいですかいくべきじゃないでしょうか



27年追い求めてきた異性交遊・・・



その待望のランデブーが





不倫?



かまわねーかまわねー、そんな
小さいこと。





凡作
「ところで、アナタは何処に住んでるの?」



「私はねえ・・・か・め・い・ど。



!!




亀戸って、あの
江東区亀戸ですか?

マイ・ホームタウン江東区!



もう終電もないですよ
奥さん!





ウチのクオリス号で送って差し上げましょう!






しかし貴女と私の家を直線で結ぶと

何故か、
錦糸町というラブホテル街がありますが・・・



いやなに奥さん!
私に下心は無いですよ。

ま、
超高確率で、その辺でお腹が痛くなりますがね。







「いや、今日は私、帰らなくて平気なんで・・・」



???




いつの間にか、
人妻達は上司達とねんごろになっていた。





きょとん、とする私と、帰る気マンマンの33歳、独身の女性を見ながら



上司「それじゃあ、松田くん。キチンと彼女達を送り届けるように。

 何しろ
嫁入り前なんだから。間違えの無いように!」





・・・

アンタら独身狙いじゃなかったのかよ!





・・・

夜の帳に消えゆくバブル世代の後ろ姿を見送った後、

私は33歳の独身女性を、
なんの間違えもなくタクシーで送り届けた。



カワイイ順からさらっていく弱肉強食のパワーゲーム。

実年齢27歳の、ご覧の通りの若輩者の私は、

つつがなく幕を引く役どころしかなかったようで。



しかし、女性を送り届けた後のタクシーの中で

いつもなら運転手に
「人生って、何ですかね?」と問いかけて

「何でしょね。」と
うっとおしがられるのがオチなのだが、



今日は何故か宴の最中、

何の違和感なく始まった王様ゲーム(!)の特典として



自分の手のひらに残った
おっぱいの感触を確かめながら



遠い目をして悦に浸る、そんな夜だったのである。






Aさん。

また連れてってくださいね〜




*実はこのヒゲヅラのAさんに、王様ゲームの代償として
 私の貴重なクチビルを奪われてしまったのは、ココだけの秘密だ。



5月15日(水)


日記を書き終えて、安らかな眠りにつこうとしていると、

私の部屋のドアを開けて、
ウチの弟が血相を変えている。





「何だよ。何で兄ちゃん、
部屋で寝てんだよ!





日が変わり、12時30分になろうとしている。

日々、仕事に追われる27歳が眠りに就こうとしていることが

そんなにイケないことなのだろうか?



「どうしたんだよ、お前?」

ちょっぴり不機嫌に弟に尋ねると・・・





「ヤベーよ兄ちゃん!

車がないんだよ!







ハハハハハ・・・






数日前に来た、弟と共同出資の
マークUクオリス号。



三日前に麻雀にいくのに乗ったっきりの
マークUクオリス号。










マジかよ!



盗まれた?





「兄ちゃんが乗ってるとばかり思ったから・・・」




かわいそうに社会人2年目のウチの弟は、

状況を把握できず、パニックになっていた。



そこへいくと、さすがに私は冷静だ。



冷静に、もし犯人が見つかったら

どーやって殺すか、ということを考えていた。





我が家で車を運転できるのは、母と私と弟のみ。

母はのんきに熟睡中。状況はすこぶる悪い。



「お前は心当たりはないのか?」と弟に尋ねる。



「ないよお。さっきまで俺が乗ってて車庫に入れたんだから。」



家についてすぐ、コンビニに買い物に出かける際に

車の無いのに気づいて、私の部屋を確認しに来た、という。





ヴィバ!江東区!



同じところに停めておいた私の単車が以前、

鍵穴のところをマイナスドライバーでいじられてたことを考えると、

今回も同じようなヤツの手にかかったに違いない、と考えた。

そういう、
無秩序すぎる地域なのだ。



車一台買うのに

どれだけパチスロで苦労したと思ってるんだ!全く!




「なあ、お前。そこらを見て来いよ。俺は単車で探しに行くからよ。」

こういいつつも、多分、見つかることはないだろうなあ、と

そう思っていた。



弟は携帯電話も持たず、

何故か玄関に立てかけてあるを手にして飛び出していった。



・・・もし犯人が見つかったら
撲殺する気なのだろうか?

まあ、いい。その気持ちはよくわかる。



私も当てなく探索の旅に出ようと、メットを用意し、

単車に跨って、あることに気づく。





???





確認しないことには始まらないので、

単車に跨って、弟の帰りを待つ。



・・・



数分後、息を切らして弟が戻ってくる。



「何だよ!兄ちゃんまだいたのかよっつ!」



「・・・なあ、一つ聞きたいんだけどさ。」






実はウチの車庫に、ウチの弟の友人に貸している部分があり、

通路が狭いので、ウチの車を路上に出さないと、

その弟の友人の車の出し入れは出来ない。

その為に、ウチの弟の友人にウチの車の鍵を持たせ、

出し入れするときには、その合鍵でウチの車を出し入れしていたはずだ。

以前から、そのようなしきたりであった、と弟から聞いていた気がしていた。



そして、その弟の友人の車両というのが、

単車の前にデーンと停まっているのである。



「お前さあ・・・この車はどうやって入ったの?」



「バカか兄ちゃん!

●●
(友人の名前)は鍵もってるから出し入れ自由なんだよっつ!」



「・・・というかさあ、もしかして、もしかしてだけどさ、

入れ替えたついでに、チョロっとどこかに行ってんじゃねーの?」



「・・・」



「入れ替えようと思って、すぐ帰ってくるのにめんどくさいと思って

そのまま乗ってっちゃったんじゃねーの?」



「・・・でも、普通そんなことするかな?」



「ま、普通じゃしないだろうけど、
お前のお友達だからな。



充分ありうるんじゃないか?」





「あんのヤロー!」





鳥のように単純な脳細胞の、哀れなウチの弟。

パニックは激昂に変わり、近所のその友人の家に走り

高橋名人のように呼び鈴を連打する。



かわいそうに・・・夜中の1時である。



10秒ほど連打を続けたのち、その後はドアを
こぶしで連打。



「んもう〜何ですか?こんな夜中に・・・」
と、

弟の友人の母親が目を擦りながら登場。



「●●、いますか?」

弟は既に喧嘩ごしだ。



「いや、ですね。実は僕達の車が行方不明でして・・・

もしかして●●くんが知っていないか、と。そう思いまして・・・」




もし、この一家が全く関係なかった場合のことを考えて、

精一杯慇懃に対応したのが私。



「んまあ!でも・・・

ウチの子に限って
そんなバカなことを・・・」

なんだか懐かしいフレーズを口にする友人の母親。



「なんでもいいから早く連絡を取ってくださいよっつ!」



けしかける弟。しぶしぶ息子の携帯に電話はかけたその母親の

顔色が見る見るうちに変わっていく。

途中で(やっぱなあ・・・)と、しょうもない虚脱感に襲われる。





「すいません。やっぱりウチの息子でした。」





・・・





弟の友人の彼が、そこまでして車で出かけたかった理由が



どーしてもドンキホーテに行きたかった、

というものであることを知り、更なる虚脱感が俺を襲う。



ヴィバ!江東区!



20歳も超えたというのに、
感性で生きている若者が多いのも

この地帯の特徴だ。



「なあ、もう俺、寝ていいか?」



ボソッとそう弟に告げて、家に帰り眠りにつく。





・・・



今からもう少し前、仕事を終えて家に着くと

弟が不釣合いな
サツマイモパイなどという菓子を頬張って

ご満悦な表情を浮かべている。

なんでも、友人の母親が「お詫びに」と持ってきたそうである。



「いや〜。儲け儲け。兄ちゃんも食えよ。俺のおかげだぞ!



「・・・いや、いいけど。お前、幸せそうだなあ。」



「何で?」




喜怒哀楽の激しい我が愚弟。なかなか
最近キャラが立ってきたので

”漢リスト”にこっそり登録してしまおうか・・・

松田 与作がいいか、松田 田吾作がいいか・・・

ダメ作でも、バカ作でもいい・・・



そんなことを考えながら、弟に尋ねる。



「どうでもいいけど、俺のメシは?」



「・・・これ。」




・・・



ということで、



今日は
ほうれん草の味噌汁とサツマイモ・パイの夕食を食した後に

この日記を更新している次第である。



5月14日(火)

珍しく『アエラ』などという硬質な雑誌に目を通す。



その雑誌によると、

なんでも
『プチ・引きこもり』というのが流行っているらしい。



なんのこっちゃ?と細かな記事に目を通すと

日常の仕事ではマトモにコミュニケーションが取れるのに

プライベートや休日には、他人とコミュニケーションが取れず

自宅でパソコンやテレビに興じる人間のことらしい。



珍しいのか?そんなの?



土日に引きこもり?

それを
休日というんじゃないのか?



それとも何かい?
エリートの諸君は土曜日曜でも

白い歯っていいなあ♪でテニス三昧や

ハムスターのグループのように男女3×3でバーベキューに行ったり、

彼女とボランティア活動でもしていないと

『プチ・引きこもり』の烙印を押されてしまうってのかい?



・・・アホか?



こんな観念で物事を捉えられると、さしずめ私なんかは



『パチスロ屋に引きこもってる』なんて言われるんだろうね。



ああ。ワシは休日はパチ屋に引きこもっとるよ。





は〜あ。



もうなんだか、最初の1ページで疲れ果てたが

せっかくだから、最後まで読んで見ましょうか。





「僕は仕事ではちゃんとコミュニケーションが取れるのに

 休日はまったくコミュニケーションが取れません。

 せっかく
彼女がおいしいラーメン屋の話をしてくれているのに

 『じゃあ一緒に食べに行こうか?』の一言が言えません。

 そんな自分がとても心配です。」(20代 男性)








・・・



ま、その後に展開する私の罵詈雑言は皆様の想像にお任せするとして、



・・・



ま、何でコミュニケーション取れない男に彼女がいるのかは置いといて



・・・



ま、仕事もやってて彼女もいるのに自分が心配なのかは置いといて





そんな彼がいち早く他界されることをを心よりお祈り申しております。





例えば

ここに仮に、上流階級の方向けの雑誌があるとします。

その名も
『ブルジョア』



こんな内容です。



■突撃!『庶民』侵入レポート!

〜知られざる『庶民』の実態。本誌記者が潜入取材。

 牛丼280円で喜ぶ庶民の姿は本当だった。〜



■検証:固定資産税 

〜「何でこんなに税金を払うの」 ああ、貧乏がうらやましい 〜



■激安!大型クルーザーガイド

〜なんと2,000万円から買える激安クルーザー特集〜





こんな雑誌を、HPをご覧の
ド庶民の皆様が見て

どの様にお感じになるでしょうか?



そんなアナタにとっての、雑誌『ブルジョア』が、



私にとっての
『東京ウォーカー:デート特集』であり

『東京1週間:ラブホ特集』であったりします。





世間一般の人生では彼氏彼女は標準装備なのでしょうが










勝手にやってろバカ



そんな心境ですね。





こんな無駄な時間を割くのなら



情報、知識、おかず満載の
チェリーボーイ御用達



Don’tを5回ぐらい読み返せば良かった、と

まあ、そういう風に考えている今日の終わり。



5月13日(月)

ウチのババアが沖縄に旅行に行き、

そして、元気に帰ってきた。



いつも、微妙なお土産を帰ってくるので、

何気に楽しみにしているのだが、



今回は
レトルトの豚の角煮と、みかんのジュースであるという。



別に意外でもなんでもないが、

ま、ありがたいので、素直に喜ぼう。



・・・



ダイエット中(全く、効果なし!)なので、比較的長めに風呂に入り、

風呂上り、暗い台所で、
Fullチンにて

コップにそのみかんジュースを注ぐ。



確かにお土産ぜんとした、瓶詰めの高級感あるジュースである。



ババアには悪いが、風呂上りにて、喉が渇いている。

ちびちびいかずに、ここはグイっと一気にいかせて頂こう。



・・・と、例の腰に手を当て、
Fullチンでグイっとやるポーズにて

一気に喉に流し込む。









ぐああああああああ〜っ!




酒じゃねーか!





・・・ということで、『日記が更新されていないじゃないか!』と

憤慨なされている諸君。



昨日、私は死んでいた。



元来酒のニガテな私。

アルコール度数の高い酒を一気にコップ一杯開けて



布団の中で涙を流しながら、割れるように痛い頭を抱えて

見知らぬ物を口にする際にも、無防備な自分を呪っていた。



ということで、日記は翌日である火曜日に書いている。



こんな展開もたまにはご容赦されたし。



5月12日(日)


金曜日、仕事の帰りにパチスロ。プラス33,000円。

土曜日、一日中パチスロ。奇跡のプラス32,000円。

土曜の夜、友人と大名麻雀。順当にチャラ。

そして本日、日曜日。

奇跡はニ度おきることなく、マイナス5万円弱。



奇跡はニ度は起きなかったが、



今日は
風呂にはニ回入った。





そう。
本日、ソープ解禁。

(別に禁止していたわけではなかったのだが。)



今日はどんなだったか、というと、

いろいろと
大人の事情があるというか、なんというか



平たくいうと
ニ分で終わってしまった。

ガハハ(涙)




ま、考えて見れば

残ってしまった残りの壮大な時間をトークに廻しているわけで、

考えようによっては
『裸のキャバクラ』とソープのニ部構成。

一粒で二度おいしい。



早撃ちマックもそう捨てたものではないね。

ガハハ(涙)




しかしなあ・・・



丸二日、頑張って

頑張って頑張り倒してニ万円パチスロで稼いで

ちょうどその分遣って、ニ分で終了。



ああ。
俺はそのニ分の為に生きている。

ガハハ(涙)




いつもは、なんとか頑張って体位をニ度ほど変えるのだが、

あまりの速さに、今日はそれも無し。

自慢の二枚舌は、トークの時にしか駆使されず

恥ずかしさのあまり

穴があったら入れたいところだが、

ニ回戦とは二枚目にあるまじき行為にて

グッとこらえて帰路につく。





・・・



お気づきのかたも多いと思いますが



今日のテーマは
『2』でした。



5月12日の母の日に捧ぐ『2』の数字遊び。

しかしながら、先の内容に偽りのないのも事実にて。





嗚呼・・・


人生が二度あれば・・・



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