”情けは人のためならず”という言葉があります。
中学生の頃、おかげさまで国語は得意科目だったのですが、
その時に、マークシートの法則というものを聞いたことがあって、
それは大抵勉強してれば4問中2問に絞れるものだが、
本当に理解してないと、その2択を絞りきれない、という法則でした。
”情けは人のためならず”とは、次の4問のうち、どの意味でしょうか?
1:その人のためと思ってやったことが、相手にとって見れば
実はそうでもないこと。
2:手助けはその人のためにならないこと
3:良い事をすると、結局は自分に帰ってくること
4:人情深いひとは、えてして損をしやすいということ
ま、思い返してみればこんな問題の出方だったと思うのですが
2と3まで絞ったはいいものの、正解はどれだろうって悩んだ記憶があって
だから、こんなに月日が経っても、覚えてるもんなんですね。
ただ、私の今までの人生を紐解いてみても
その言葉の意味を本当に理解できたことはなく
今日の今日まで忘れていたのも事実なのですが・・・
今日はヌケル君と並んで”旋風の用心棒”を打っていたのですが、
右側のヌケル君の、そのまた右側のオジサンが首をかしげながら
ぺしぺし打っているのですが、そのうちにボーナスを引いております。
要は”わかってない”ので、確定告知の後も、
不思議そうにリールを止めているだけなんですが、
珍しく親切に隣のヌケル君が『それ、入ってますよ』と声をかけ、
加えて目押しまでしてあげたわけです。
多分、低投資でポコポコBIGを引いてるもんだから、機嫌がいいんでしょう。
『これ出てくると、次も確定ですから』
旋風チャンス中のカマー星人の出現に対しても、懇切丁寧に
レクチャーを入れてあげる彼に、オジサンは感謝の念を抱いたようです。
ふらふらと席を立つと、
何故か私の分を合わせてコーヒーをご馳走してくれました。
(・・・いい人だね)
小声で囁きあったものですが、それどころではありませんでした。
『オジサン時間が無くなっちゃったから、良かったらこの台打つかい?』
と、ヌケル君に話しかけるそのオジサン。
!!!!!!!!!!
なんと旋風チャンス中の3回目のビッグの最中(最中だよ)です。
つまり、そこに座るだけで約8,000円が確定。
しかも連チャン中だから、一体どこまで伸びることやら・・・
当たり前のように台移動をしたヌケル君はその後
そのまま5,000枚(10万円)の出玉を獲得して閉店を迎えたと、さ。
”情けは人の為ならず”とは、
結局親切は自分に帰ってくる、ということですが、
もしヌケル君が、彼の隣でジャブジャブ5万円ほど遣ってる私に
その台を譲る、という親切をかましたのならば、
多分、彼は藤原紀香と結婚できたでしょう。
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