最近、また天地茂の明智小五郎シリーズにハマっている。
ハマる、と言っても、年に3回ぐらいはハマるのであるが
最近は書いためたDVDがあるので、観たくなったらすぐ観れるという
かなりマニアにとってはいい時代が来た、という状態である。
明智小五郎マニア歴、早20年ですか。
天地茂の”美女シリーズ(明智シリーズの事ね)”が再放送される度、
ビデオ予約をセットして、かつビデオがちゃんと動き出すのを
テレビの前で正座して待つ始末。そんなことをしながら取り溜めたビデオたち。
そんなビデオを見たりしてると、本編以上に合間合間の当時のCMが
本当に懐かしくて、希望に満ちていたあの頃を思い出して涙腺が緩む。
そんな”懐かCM”達も、DVDが揃ったことによってお役御免となってしまった。
さておき、テレビの中の明智小五郎は独身である。
第一話、氷柱の美女(原作:吸血鬼)ではヒロインである三ツ矢歌子に
求婚(これは仕事上のフェイクか?)をしているし、
その後の24作中に、結婚した、というエピソードはない。
しかも毎回、登場人物の美女たちに心を動かしては助手の文代に
「先生、デートしたいんでしょ?」とか「先生は美人には弱いんだから」などと
揶揄されているのだ。
ま、言い換えれば理知的で、社会的信用のある”寅さん”である。
江戸川乱歩の原作では、その助手である文代と結婚してしまうのだが、
ドラマではその前に天地茂の蜘蛛膜下出血による他界により、
あわれ独身のままである。
しかしながら毎度毎度、美女と知り合う機会があり、
「あなたのようなお美しいかたでも悩みがあるのですか?」だの
(小林少年に)「あの人は美し過ぎる。近づかない方がいい」だの
いつだってダンディである。いい年してまで独身なのに。
私の希望。
石川啄木の言葉を借りれば
そういうものに、私はなりたい
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