昨今パチスロに現を抜かしている間に
巷では”ギャル雀”という雀荘が流行しているらしい。
残念ながら私を動かしているのは”金”。
キャピキャピしたお姉さんと楽しいひと時を過ごしたいのなら
黙ってキャバクラに行けばいいのだし、
そもそも私がきれいなお姉さんが隣に来て
それだけで我慢できるはずもないので
初めからソープに行けばいいだけの話では、ある。
しかしながら、そのキャバクラだのソープだのに行くために頑張ってるはずの
そんなパチスロが思うように運用益をもたらさないのであれば
ああ。悲しいかな人生って、
衣服の贅沢やだの肉欲に貨幣を回すことができるのは
はやり余裕がある時に限るものなのであろうか?
ま、そんなことで、点5(千点50円)の雀荘である家の近所の
”ギャル雀”に足を運ぶことにする。
(もっとも、鬼神のように強いくせに、他人と卓を囲むのを嫌がる
”ブラック君”という友人が一緒にいたから、ということもあるのだが)
勝っても負けても数千円のこのギャンブルに
かの私が心を動かすと思ったら大間違い、と
胸を張ってこう断言したいところだが、さにあらず。
「きゃーどれ切ろうかしら」
「通るかなあ、えいっつ!」
などと、20歳そこそこの女の子が黄色い声をあげながら牌を切る
そんな状況を私が経験してきているはずもなく
すんげー楽しい
冗談抜きでこんなハコ喰らっても3,000円にも満たないレートで
凌ぎを削るような勝負をする気は毛頭ないのであるが
おいおい冗談じゃねーよ。
女の子を目当てに来ていると思われるヘタレ対面とヘタレ上家に
仕上がってしまった私のペースを乱せるはずもなく
このままじゃ女の子に嫌われてしまうよ
強すぎて
ようやくのことでハンチャン数回目にして、
女の子をトップに押し上げることに成功して
(それでも、私は2位である)
12時閉店、といういかにも健全な営業方針による強制終了にて幕。
(ま、いつものところなら3〜4万勝ってるところだな)
帰りの精算を終え、千円札の束と、大量の100円玉を手にしながら
これならいつもの雀荘に行った方が良かったか、と
無駄に勢いを使った自分にちょっと後悔してみる。
・・・どうせ遠慮のない俺なんか、女の子は嫌いだろうし
最近、自分というものを客観的に見れるようになってきている。
必ずしもその能力は己を幸せにするものではないが、
まあ、そんな程度のとこだろう。
が、しかし、私が帰る刹那の女の子の一言。
「お客さん、お強いですねえ強い人歓迎で〜す。
またお待ちしていま〜す」
うん。またくるっつ!
(また騙されてるかな?俺)
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