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4月3日(土)


昨日は麻雀と、そのルールのメカニズムからみる考えかただったので

今日はもっとわかりやすく、心構え・精神の部分をレクチャーしましょう。

この3日間で、君たちの雀力は3レベルほどアップ。



間違えても腕試しに私に挑戦状など叩き付けないでくれ。

北斗で12万ヤラれてきたところなのだから。



ということで、下記を実践すれば強くなると思うよ。





@たった一人の敵をつくれ



麻雀は4人でやるギャンブル。自分以外の3人は敵。

初めのうちは、たった一人だけライバルを作りましょう。

ライバルといえば聞こえはいいが、作って欲しいのは”目の敵”。

気持ちも戦略も、それにあわせて構築しましょう。

だってそいつにさえ負けなきゃ、確実に3位以上だよ。



※…と、かなりえげつないところから始まりましたが、

 落ち目を一つ作ることによって、後の展開がかなり楽になると同時に

 具体的な目標やプランが構築しやすくなります。

 毎回1位を狙うのは、非効率というより、無理です。

 強い奴に一泡吹かせたい、とか、アイツには負けたくないとか、

 心の中に一人、敵を作ってください。

 知らず知らずに成績は向上するはずです。





Aレートの100倍ぐらいの金額は”くれてやれ”



ソープでいうと、入浴料の3倍は財布に入れとけ、とはよく言うが、

麻雀の場合は、レートの300倍を所持していくのが望ましいのだ。

(例えば、テンピンだったら3万円)



で、100倍ぐらいなら、くれてやる心境で望むべきなのである。

これからやるのは、間違えなくギャンブル。

負けないために卓についているわけではないんだよ。



負けたくない、という一念が、目先の1000点を追うのが良くある話。

アガった回数を競うならまだしも、結局は金額を競うわけだから

ロマンを追い求めるほうが、どっちかというと強い世界なのよ。





Bドラや赤が2枚以上ない時は鳴くな



状況を考えない場合の、手作り面での話。

思わず牌パイで中が2枚あると鳴いてしまいそうだが、

その時点でドラや赤が2枚以上なければ、ぐっと我慢しよう。



打点を高くするのが、麻雀の基本。

いいじゃない。アガれなくたって。アガッタって1000点か2000点。

鳴いていいのは形テン取りとチンイツのみ、ぐらいな気持ちで。



初心者は毎回2ハン縛りのつもりだっていいぐらいだ。

そうやって人は高打点プレイヤーに育っていくのである。

どうせ負けると思うのなら、騙されたと思ってやってみな。

麻雀の神様は見てるから。





C徹底しろ!



オン・オフを徹底することが重要なのですわよ。

たまにリーチがかかると、不要な安パイを切りながらぐるぐる回し

(あ〜張っちまったよ〜)とかいいながら、打ち込む人がいる。

最悪なのは、オりてるつもりのその牌で、当たられる人。

こうなると、確実に悪循環に陥ります。



オりる時は、シュンツの真ん中でも、字牌の暗刻でもブッタ切れ!

地に頭を擦り付けるように、確実にオりなさい。

字牌の暗刻を残して、バラバラな部分で逃げ回るなんてダメさ。

3順も安全なんだからね。字牌の暗刻落としは(最初が通れば)。



当然、勝負の時には徹底して前に出なさい。

自分の決断に後悔しないように。

リーチした後に、もって来る危険牌に不満をタれるな。

前向きなエラーは必ずしも悪いものではないのだから。

麻雀の神様は、長嶋監督に似ているような気がします。





D常に漢らしく



勝って奢るな、負けて腐るな。

点棒は笑顔で払え。

負けて当然、勝って偶然。



発声は明るく朗らかに、そしてハッキリと。



麻雀における発生は、白木屋における
♪喜んで〜よりも重要。



なにせ行為にかかるものだから。



そういうものを意識して行うことによって、背筋が伸びる気がするぞ。



黙って牌を倒したって、1ミリもカッコよくないぞ!

ましてや
黙って裏ドラをめくるようなオヤジは、

無視して続けるぞバカヤロー!チョンボにするぞコノヤロー!





「しょうがないから」の前に「チー!」と言え!

「どうしようかなあ」の前に「ポン!」と言え!



嬉しそうに明るく「ロン!」と言え!









と、まあ、雀鬼会まで高尚なことも、高度なことも言ってないので、

コレぐらいの心意気をもって、麻雀に臨んで見てください。





この3日間のレクチャーを守れば、多分私ぐらいは軽くヒネれます。



私もこのような心構えで打ってるけど、
根本的に不運だから。



同じ土俵なら、君たちの圧勝です。



4月2日(金)


昨日の続きの麻雀レクチャーの巻き



【麻雀のメカニズムに見る攻略法】





E待ちなんて、読まなくてもいい



ビタリと、待ちなんて読む必要はない。

初めのウチは、相手のリーチがかかるまで、何も考えなくてもいい。

(ホンイツ、チンイツやドラ役牌さらしの場合は除いてね)



リーチがかかって初めて、自分の手の中にある不必要牌、

これの
どれが一番安全そうか、これを考えればいい。

そして、安全そうな順に切っていけばいいのである。



慣れてきたら、回す、ということを覚えればいい。

単に牌効率重視ではない、自分の手を組み替えるという作業を行う。



リーチ者にとって一番脅威なのは、危険牌をバシバシと切る人ではなく

(ふん、弱いな)と切る牌を見ながらたかをくくっていた相手が

突如として追っかけリーチをかけてくることである。



そんな相手は確実に中級以上、往々にして確実に当たり牌を止めて

勝負にやってくるのだ。ということは、自分の待ち牌も使われていて

残りの数が少ない、ということも出来る。



じゃ、安全な牌を見分ける読み方ってなにか?というと、

下記のものが挙げられる(わかんない単語はネットなんかで調べて)



・スジ

・カベ




この二つは有効。

俗にいうところの”間4ケン”、”またぎスジ”等は、気にしなくてもいい。

理論的に間違っていないが、

特に危険牌判別上では実際に当たることが少ない…

…というより、このすべてを判別対象としていたら、切る牌がなくなってしまう。



もっと単純にして有効なのが



・危険牌の色読み

・真ん中か、端っこか?




アンダスタンド?

スジ、カベ、危険な色、真ん中か、端っこか?

あなたの切りたい牌について、とりあえずこの4つぐらい考えればいい。



そして、最も重要なこと。



・相手の手が高いか、安いか?



いうなれば、これに尽きる。

安そうな雰囲気なら、もしくは危険なリーチをかけない奴なら

あなたの満貫、ハネ満を捨てることはない。

切りたい牌を切ればいいのである。



例えば1000点対8000点の勝負。

7回負けても、1回勝てばチャラだよ。





Fリーチの効能



さっきの話とは逆で、何にもない手で、気の弱い相手をオロすことが出来る。

その何にもない手が、とりあえず1300点以上になる。

もしかしたら一発で出て、2600点以上になる。

もしかしたら裏ドラが乗って、5200点以上になる。

もしかしたら2つ乗って、マンガンになる。



何もなくてもこれだ。

赤5入りが主流なことを考えると、リーチかけるだけでマンガンが近くなる。



反してデメリットは、というと。



・手代わりが出来ない

   (→完成形なら問題なし)

・オリれない

   (→オリる気なんかないよ)

・1000点場に出す必要がある

   (→1000点ケチるような奴なんて、初めからアガれない)

・相手が警戒する

   (→望むところじゃねーか!どうせツモるし。どうせオリるんだろ?)



これだけデメリットのないのも珍しいね。

気をつけなきゃいけないのは、オーラスで上がれなければリー棒分で

順位が変わる時ぐらいだね。

オーラスダントツトップの親?当然リーチだろ?

白のみでトップ確定しようとするとね、マクられちゃうものなのよ。

麻雀って、胆力の勝負だから。覚えておきな。





G三色って、すばらしい



一通と三色、ともに2ハン役。

でも、三色は一通に比べて、タンヤオがつけやすい、ってメリットがあって。



っつーか、それ以上に、赤5を使いこなせる、ってメリットがあるのだ。

ここが結構重要。後でいうけど、チップの効力って絶大だからね。



あと、ピンフとイーペーコーもつけやすいね。ほとんどリスクなしで。

一通でイーペーつけたらほとんどチンイツだよな。難しいっぺ?



三色か一通か、迷ったら三色を選ぶといいよ。

ちなみに、何も迷わずに一通やら三色が仕上がるときって、

そんな時は好調な時だから、余計な事は考えなくてもいい。



そういうツキのバロメーター的な要素もあるのだ。三色って。





Hトイトイよりはチートイツ



失踪してしまったウチのオヤジはかつてこういってたなあ…

「一番、倍満作りやすいのはチートイだ」って。



んなバカな?って



リーチ・チートイ・ドラドラ・赤・

あ、裏も乗ってるわ。ホントに倍満じゃんか!





ということで、巷でリーチ麻雀と呼ばれるルールの、インフレな部分が

モロに生きるのが、チートイツという役であります。



しかも、相手が使いにくい牌で待つことが出来るしね。

さらに、裏が乗ったら、確実に2枚以上だよ。

7種類の牌があるから、乗りやすいしね。



あとね。チートイツの発展形、ってなんだろね?

四暗刻なんですよ。実は。

チートイのイーシャンテンから、二つ牌を引っ張るだけで

四暗刻がテンパることもある。



トイトイとチートイの分岐点で、思わずポンと発声してしまう人は

まだまだ常勝には程遠いよ。





I最後にチップの話



よくあるレート構成。

・1000点、100円(テンピン)。馬1000円2000円。チップ500円。

 赤・裏チップ一枚。赤はドラ扱い…





なんだこりゃ?



チップ1枚が5000点相当。

ツモれば3枚15000点て、ハネ満以上じゃんか。



しかも赤はドラだと?



よくよく考えると、あまりにバランスの悪い要素ですな。不条理とも言える。

でも、これが今の麻雀のルールなんです。



卓についた4人に与えられる環境は平等です。

しかし、チップを重要視するか、しないかで、天と地の開きがある。



例えば、一枚オールで、ほとんどビリの馬のリスクを回避。

ほとんどの雀荘では赤のみでは上がれないから、

最低2000点+5000点相当。ほとんどマンガン。



先まで乱暴とも言える理論を繰り出してきたのは

ほとんどこの”チップの重要性”を生かすため、とも言えるのさ。



・ツモを重視せよ (チップは3倍)

・めったに鳴くな (鳴いたらチップな乗らない)

・リーチをかけろ (裏ドラとチップの大チャンス)

・ジュンチャンはいらない (赤ドラとチップに釣り合う役ではない)

・トイトイよりチートイツ (赤と面前リーチが生きる。赤も使いやすい)



…で、これらが実践できると、必然的に点棒と順位もついてくるのさ。






どうでしょ?

この10項目を理解するだけで、あなたの雀成績は間違えなくランクアップ。



講師は12時間で600円勝ち、
時給50円の凡作先生でした。



(あしたは精神論編)



4月1日(木)


とある機会があって、
ギャルと麻雀と打ったのである。



この時代に珍しく、本当に麻雀が好きな女性であるからして

別に時間つぶしでも、私たちに話しを合わせているでもなく、

当然のことながら脱衣麻雀に発展するわけでも何でもなく

今思えば、単なるメンツ集めである可能性が非常に高い。



男性チームは私と中学時代からの友人のI君であったのだが、

週末の昼さがりから(悪いな。日記は2週間ばかり遅れている)

何もまあ、女性がいるのに12時間ぶっとおしで麻雀をすることもない、と

そんな声も聞こえてきそうである。しかし、それが私という人間である。



真剣に麻雀を愛し、真剣に勝負をしようという者に対して

それが仮に女性であったとしても、きちんと対峙してあげることが

麻雀の達人(自称)の私に与えられた使命なのである。



もし、麻雀に興味がある人もいるやも知れないので、

ちょっとだけ簡単にレクチャーしてあげようと思う。

とりわけ、雀荘デビューしたいという人々には、結構役立つかも。





【麻雀のメカニズムに見る攻略法】



@麻雀は基本的に一人でやる勝負



いきなり逆説的だが、言いたいことはポンとチーはもちろん、

ロンにも頼るな、ということである。

配牌をとって、ツモってきって、完成形になったら点数をもらう勝負なので、

出やすい、とかはあまり考えないこと。

あがり易いか、点数が高いかを考えれば良い。

とりわけ上級者然としたものに限って、迷彩やらなんやらを施しがちだが

所詮、人を騙そうという観点からして、試合巧者どまり。

真の強者は、
ツモってツモって、ツモりまくる。

仮にミエミエの待ちとて、
他者にはツモを止める術はないのだ。



たまに人の力を借りて、チーだのポンだの、ロンをすればいいのだ。

これをうまく利用しようなどと、思わないほうがいい。

当たり牌なんて、でりゃむしろラッキーなんだよ。

場合によってはアンラッキーな時もある(待ちとチップがたくさんある場合)。



こと卓内においては、あなたの幸せを願ってる人なんていないのだから。





A麻雀は倍々ゲームであることを認識せよ



現代麻雀では満貫、ハネ満、倍満・・・と、天井が設けられているが、

基本は役が加算されるたびに、点数が倍になっていく勝負。

例えば

1:1000 2:2000 3:3900 4:7700(フリー麻雀では大体満貫)

1:1300 2:2600 3:5200 4:8000(満貫という第一天井)

1:1600 2:3200 3:6400 4:8000(満貫という第一天井)



ここでいう3ハンと4ハンの隔たりとが如実に大きいのが見て取れるだろう。



しかも満貫8000点(5ハン)と倍満16000点(8ハン)の差も著しい。



大抵、その1ハンを押し上げてくれるのがリーチという役。

一つでも裏ドラでも乗ろうものなら、本来の手の4倍(2×2)の点が入る。



@とあわせて、完成形になってリーチをかけない理由が、どこにあるんだ?





B2位は現状維持。トップ以外は価値がない?



普通は25000点持ちの30000点返し。何を意味するかというと

トップには20000点のボーナスが付く、っていうこと。



やってみるとわかるけど、全局2位よりも、1・4・1・4の方が簡単よ。

しかも、全局2位よりも勝ってるし。

だからね、2位3位の諸君。1位が狙えるなら無理をしなさい。

ビリになってもいいから。





Cチャンタとジュンチャンは要りません



凄く難易度が高いのに、ジュンチャン3ハン、チャンタは2ハン。

この役のデメリットは、絶対に赤5を使えない、ということ。

大抵待ちが悪くなるのに、優遇されてない役ね。

フリー全盛の現代においては、既に古役としてもいいほど。

リーチ・チャンタと

リーチ・赤・ドラとで点数同じなのって、納得できますか?

しかも、絶対にタンヤオが絡まないんですよ。

ジュンチャンが5ハン役の雀荘以外では、狙う価値ないですわ。





D一発フリコミは事故というより、特攻隊



麻雀は、フラないからって勝てるわけじゃないし、

むしろフリコミの多い人の方が勝率は意外と高いもの。

麻雀は攻撃は最大の防御なんですから。

フリコミは前向きに行った結果でしょ?



でも、一発ってだけで、ほとんどの場合は点数が倍(満貫以下で)。

一役倍々計算だからね。っていうか、一発で振ったら大抵満貫だね。



だから、
リーチの一発目だけは、必要以上に注意しましょう。



危険牌をきる、ってリスクは2順目と同じなのに不条理だけど、

しょうがない、ルールだもの。



だからといって、巷の雀荘オヤジのように(お仕事お仕事)といって、

自分で無理やり泣かなくてもいい。自分が一発に振らなければいいのだ。



ま、そんな世のため人のためおじさんが同卓に着いたらラッキーに思うこと。



(長くなりそうなので、明日に続く)




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