っつーことで『漢の海』。
気づいたのだが、漢も海も、”さんずい”が付いている。
汁っ!汁も!
液っ!液もっ!
分泌う分泌うう分泌液っつ!!
ああ!滴る汗っつ!汗っつ!
つまり、”さんずい”はエロいのである。
何を言ってるかわからなくなってくる前に報告をば。
初回『漢の海』は、ご存知 ”K君”と、伊豆は熱海で執り行う。
「熱海い〜?」と、訝しがる声も聞こえそうなものだが、
最近の熱海は気合が入っていて、しかも海開きしたあとだから
そりゃもう気合の入ったビキニやビキニやビキニが満載!なはず!
ビキニング(水着のお姉さんを鑑賞すること)!開始っつ!
よくよく考えて欲しい。
水着ったって、女体を覆ってる面積は下着並みだぜえ?
というか、下着よりも少ないかも知れないぜえ?
ビキニの女体なんて、お尻の形がまるわかりなんだぜえ?
もしうっすら乳首なんか透けようものなら
もう3日はおかずいらねーよ、俺!
「なあ?K君よ。」
「おう。夏だねえ。いいねえ。」
熱海のビーチが一望できるベンチの上で、
海を見ながら悦に入る漢、二人。
「おっつ!あのビキニはピンクよピンク!」
「♪ショッキ〜ンッグっつ!!」
よくよく考えて欲しい。
ほとんど裸の女体が、かなりの数うろうろしてるのだよ。
無防備すぎるぜ!夏の君!
「ああ・・・俺帰ったら吉原に予約しよっと」 とK君がいい、
「ちょっと待て。今この瞬間を楽しもうじゃないか」と僕がいう。
「何?」 とK君が問いかけると同時に
取り出したるは、今まで仕事にしか使ってなかったデジカメ。
さあ。光学3倍、デジタル3倍ズームの威力を試す時が来た。
よくよく考えて見て欲しい。
ファミリーが多い人ごみの中で、私のような風体の男が
カメラ片手に海辺を徘徊するなんざ危ない人そのものなわけだが
ええ、私も後2ヶ月で30歳。
目に焼き付けるだけじゃ、刺激が足りないのさ。
「よお。ビキニを散策しに行こうぜ!」
とまあ、軽いタッチで行動に写したのは良かったが、
やはり危ない人とは言え、人目も憚らず被写体にカメラを向けること、
この難易度は推して知るべきである。
気分は戦場カメラマンである。
それでもなんとか望遠やらの技術を駆使し、
数枚のビキニをカメラに収めて、また悦に浸る漢、二人。
「いやあ、いい仕事しますね、凡作さ〜ん」
「いやいやあ、偶然ですよお・・・」
多分、熱海のその一角だけ秋葉原だったわけだが、
海だけに、その釣果を眺めて、目を細くするわけだ。
なんたって、目の前に実在していた女体の写真である。
いくら丸見えでもおっぴろげててる写真でも、雑誌のものとそれとは
まったく興奮の度合いは雲泥の差なのである。
「なあ、Kくんさ」
「何?」
「いやね、ふと思ったんだけど・・・」
・・・と、私が思ったのは
正直に我々が怪しい人間でないことを相手に伝えて、
面と向かって
「写真を撮らせてくださいっつ!」と頼みこむことである。
「いやね、実際、女の子にしたってね、
『キレイなものは、何でも芸術ですっつ!』とか言えばね、
きっと悪い気はしないと思うんだよ」
「いやあ、それはどうかなあ?」
「語尾を訛らせてさ、『海の思い出に』とかいって頼んでさあ」
「・・・」
「お願いします、って言えば何人かは撮らせてくれんじゃないか?」
「・・・あのさ、凡作さん」
「何?」
「スタイルのいいビキニちゃんは、ほとんど男付きだったぜ・・・」
・・・気づいてたの?K君。
そうなのである。
白浜や御宿ならいざ知らず、熱海あたりに来るキレイなビキニちゃんは
大抵彼氏と一緒に来ているようだ。
彼氏にキレイな自分をお披露目した夜は
海の見える部屋でしっぽり愛を確かめあうつもりだろう。
うわあ!爆裂に悔しくなってきた!
かたやキレイなビキニちゃんを連れてる男と
かたやカメラ片手にビキニングの漢、二人。
すごすごを車に乗り込み帰路につく私の頬を伝うもの。
それは涙。
あ、これも”さんずい”でしたね。
・・・ということで、K君は吉原の行き着けのソープに確認の電話を入れ、
なぜか私はノートパソコンを衝動買いして、この日は終わった。
ちゃんちゃん。
※海とKくん。今回唯一の普通のショットであります。
海と漢との取り合わせは、何でこんなにマッチするのだろう。
自分のキレイなビキニ姿を収めて欲しい女性の方は
すぐに凡作先生に連絡してみよう!
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