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7月17日(土)


私が仕事、というものにそれなりに注力するのは、

その理由が時給を上げたいから、とか、生活のため、という

そんな刹那的な理由ばかりではなく、

仕事に付加価値をつけたい、といえばカッコつけすぎだが



「ああ、凡作くんがいると助かるなあ」とか

「ああ、凡作に任せておけば間違えないよ」とか

「大したもんだなあ、凡作」という



ま、人の期待を裏切らないことと、人の期待以上の仕事をするのが

良い社会人の条件であると考えているからである。

不思議なもので、労働組合に守られている会社員時代には

仕事というものは降って沸いてくるもので、それも満足にこなしもせず

不平不満を撒き散らしていたのだから、人間など不思議なものだ。



そんなこんなで、一生懸命仕事をしているとある日のオフィスにて。



今は別部署になっている
”翼くん”が私の席のところにやってきて。





「おー凡作。コレ見てみろよ〜」



と、インターネットをカチャカチャやるのである。



その画面に映し出されるものは、”政治家の秘書募集”の案内。





「・・・は?」



「いや〜凡作。



どうせフラフラしてんだから、こういうのに応募してみろよ」





・・・いや。当人としては、あまりフラフラしているつもりはなく

すみません翼くんさん。

後ろで課長が鬼のような形相でコッチを見てるんですけど・・・





「すいませんけど、唐突過ぎてなんのことか・・・」



「だからさあ、ここに書いてある応募要項を見て応募してみろよ」



・・・



画面を見てみると



【条件】

A:国家公務員試験上級レベル合格レベルの知識を有するもの

B:司法試験合格実績もしくはそれと同等の知識を有するもの

C:一芸に秀いで、類まれなる見識を持ち合わせるもの



A:B:Cいずれの条件に当てはまる方は論文を提出の上・・・



・・・



???





「いやね、翼くんさん・・・」



「何だよ」



「このトップページの時点で、
丁重に断られてるような気が・・・」





断っておくが、この翼くんは、今までも本気で私の怠惰やダメさを

心配してくれた人間であり、今回の話も、きっと私の身を案じてのこと。



ダメ元、という観点からとりあえずトライしてみよ、ということだろうが、

この私。ダメ元、という次元の話でも心が折れやすいという

そんなグラスハートな人間であることを、いい加減わかって欲しい。





「いや・・・さすがに条件にあまりにもかけ離れてて・・・」



「CだよC。誰だって一芸ぐらい秀でてんだから!」



「しかし、論文を書けって書いてありますよ・・・」



「そりゃお前、
今まで書いてきた日記の内容をコピペで・・・」





ねえ、翼くんさん・・・







私に
国政レベルで恥を晒せ







何度もいうように、彼は私の事を心配してくれるがゆえの

今回の言動だとは思うが、



なんだか金八先生のような熱血先生が、自宅まで押しかけてきて



「な、お前なら出来るよ、きっと向いているから●子!



AV女優を目指してみないか!」



って感じの違和感を感じてしまったわけである。





「いやあ、でもどう考えたって・・・」



「フンッツ!
だからお前はダメなんだよっつ!






そう言って翼くんさんは、自分の仕事場に戻って行きました。





ええ、今日は業務と関係ないところで
ダメを出されてしまいました。

あ〜あ。
貝になりたいなあ。



7月16日(金)


【小さな不満に見る人生の幸福について】



「クンニのしすぎでマ●毛が喉仏にくっついて

それが2〜3時間とれずにその間、非常に鬱陶しかった」






さて、こんなことを友人から聞くその間、私は非常に鬱陶しかった。



7月15日(木)


心温かい読者の方の中には

毎日更新できないのなら、その日だけの更新にすればいいのに。

実際の日にちと違うとみっともないよ、と

ご忠告をくれる人もいる。



が、私はわかっているのだ。



もし私がそうしたら、きっと気が向いた時しか日記を更新しない、

そんなだらしのない人間である、ということを。



そもそも、一日に何日分もの日記の更新をするタイプなので、

少し遅れているぐらいが調子がいいのだ。オーライ?


ま、今でも気が向いた時しか日記の更新をしない

だらしない男ではありますが、今後ともよろしく。

(夏真っ盛りだというのに、このHPは終わる気配なし)




7月14日(水)


まあ最近は3日に1回ぐらい、

ややもすると1週間に1回ぐらいのペースでの日記の更新ではあるが

それでも私がこの日記を更新する時、多分この日記を読んでくれるであろう

そんな方々の姿を思い浮かべながら、キーボードを叩いてるのである。



その中には、前は読んでいたが、今は読んでない人もいるだろう。

今でも読み続けてくれる人もいるだろう。



今日は、前に
「日記読んでるよ。面白いなあ」と言ってくれたアイツが

もしかしたら読んでくれるかも、という期待を持って更新しようと思う。





ソイツは
Aといい、以前の会社での同期だった男だ。



私が24歳の頃、その会社における異動があって、私と同期2人は

東京の本店営業部に配属になった。



私、と言えば理不尽とも思える指示や上司の言い分に辟易しつつも

なんとか自分の居場所を見つけようと努力し、だからこそツラかった。



その中でも淡々と、黙々としているAの姿を見て



強い男だな、と本当に思った。



打たれても打たれても、ただ黙々としている。



言いたくないが証券会社に生息している人間は

吠えることで自分をあらわす狂犬のような人間と

従うことで自分の居場所を確保する飼い犬のような人間の

まあ、そんな
犬のような人間しかいないのである。



学生時代はラガーマンだったというA。

ラガーマン、といえば多数でレイプするようなイメージしかなかったが、

Aを見ると、スポーツで体のみならず、心も鍛えたんだなあ、と思った。



実直で誠実。寡黙で真摯。

いつでもお客の事を考え、愚痴を言わない。



そんなAがふと飲みの席で



「日曜のサザエさんあたりがツラいんだよなあ」と言った時、



やっぱりコイツもツラいんだよなあ、と、妙に親近感を感じた。

が、Aは人を批判するでもなく、自分を卑下するわけでもなく、

いつもの通りに仕事をする姿があったのである。



余計に強い男だと思った。



怒られるのに慣れてるとか、理不尽を理不尽と感じないわけでなく

それでも前向きなのだ。



そんな彼は、彼にぴったりだと思う、気立ての良い女性と結婚し、

カワイイ赤ちゃんを授かった。

その家に招待され、食事も頂き、やはり世の中ハスに構えている

こんな私には、まだまだ遠い世界だなあ、と感じたものだ。



しばらくして、耐えることに疲れたのか、理不尽さに我慢できなくなったか

私はその会社を辞めることになる。

まあ、先ほどの例でいうと、例に漏れず、

負け犬になって会社を去ったわけである。



想像を絶する世界なのである。

例えていうなら、

身に覚えの無い罪に問われアウシュビッツに収容されてしまったような

そんな平日を送る毎日なのである。



が、Aはこの収容所に耐えた。



先日、彼から電話があった。





「俺、やっと異動が決まったよ」



いかに時代や考え方が変わったと言っても、

やはり証券会社の、あの本店、という雰囲気は

そうやすやすと変わるものでもないだろう。



私が気軽なタッチでこの日記を更新するような日々の間も

彼はそこに居続けたのだ。



私は君に「お疲れさま」という言葉とともに、

これから先の君にエールを送りたいと思う。



そして願わくは東京を離れる前に、時間があるのなら

是非会って話がしたいものである。見てるか?A。







「そうそう。

凡作に
トップガンのCD借りっぱなしだから返しに行くよ」





そんな律儀なAよ。

俺から会いに行くから、時間があるときに連絡してな。

CDなんぞはいいから。



7月13日(火)


世の中には、そっくりな人間が3人いるという・・・



『ドッペルケンガー』 これに出会うとその人間は死んでしまうというが、

もしそれが本人でなく、今日の私のように



かつて体を重ねた異性にそっくりな人に出会った人は、

一体どうなってしまうのだろう。





一瞬、我が目を疑った。



今も目を閉じれば浮かんでくる、そんなあの女性とそっくりな、

というよりむしろ、生き写しと言ってもいいような女性を見かけた。



(もしかしたら、・・・本人?)



そう思う私の本能を、理性が否定する。





そう、それは私が社会人となってまもなく配属された高崎時代のこと。

こんな東京の日比谷という場所で、彼女がいるはずもないのだから。



ドッペルケンガーを見つけた本人でないがゆえに、死ぬことはないが

郷愁の念に締め付けられるように痛い胸をさすりながら、

私の脳裏は私の高崎時代の頃を描いていた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・





研修を終え、一抹のやる気と、抱えきれない不安を胸に

同期と高崎駅に降り立った日から3日ほどたった頃・・・

初めて外交に出たその日に、私は爆裂にやる気をなくした。



世の中は甘いものじゃない・・・ そんな言葉は、やはり言葉でしかなく

それを肌で感じた瞬間、自分が思い描いていた社会像が

音を立てて崩れていくのを感じた。



同年代の中でも、世間の酢酸を舐めている、と自負していた私でも

やはり心の中では「自分ならなんとかなる」という、今にして思えば

甘えのようなものがあったのだろう。

しかし、そんな甘えは飛び込み1件目にして、吹き飛んでしまった。



自分のビジョンが崩れ去ってしまって、途方にくれている時。

そういう時は往々にして、自分の心も弱くなっているのかも知れない。



私が幸いであったのは、

その弱くなった心が荒んだ行為に及ばせるのではなく

その心を優しく包もうとする、そんな女性に出会ったことである。






「私で良かったら・・・いいよ」





何故かブラジャーだけを残して、あとは生まれたままの姿になった彼女に

(まったくの裸になるのは、あなたの手で、って意味かな?)

と思ったりした。だが、私の脳が思考をしたのはこの瞬間だけで、

慣れない手でホックを外した後は、本能に従うことしか出来なかった。



その本能が感じたものは、人の肌の暖かさであったり、

自分を癒してくれる人の血液の流れ、というか鼓動であった。



人は、一人では生きては行けない。

誰かの体温を感じながら、支えあって生きていくのかも。



それまでの挫折感や絶望感。そんな私の肩に乗っかる感情が、

やんわりと解けかかっていくのを、その時の私は感じたのである。








・・・で、話の途中ではあるが





「その女って、ソープ嬢だろ?」って思った読者諸君。





まったくもって
正解ではあるが、今回の話はクイズでもなんでもないので

景品も何も用意していないからあしからず。



7月12日(月)


先日購入したノートパソコン『LOOX』を、ドトールに入って着席し

おもむろにアイスコーヒーを一口入れたあたりで、電源をON。



先ほど入手したDVDをセットして、ソフトを立ち上げる。



全画面表示にして、タイトルが出たあたりで既に笑いがこみ上げ

本編が始まるころには、自らのにやけ顔を抑えるのに苦労する。



そんな自分の不自然な行為に気づいたのか、周りの数人が

LOOXの画面を覗き込むわけだが、

いやいや、別に抑えることはないじゃないか。もう少しで



ガハハハハと、爆笑がこぼれそうな口元を、少し緩めてみる。





腹を抱えて、苦しそうにしている私をみているドトールにいる皆様。





別に私がノートパソコンを買ったのは、わざわざコーヒーショップで







マツケンサンバUを見て





ゲラゲラ笑うためではないので、注意が必要だ。







でも最高に笑えるこのDVD。

いやな事があっても、そんな小さなことを悩む暇を与えないほど、

笑撃に満ちたダンスとソング。





ケン・松平に習って巷の上司も、サンバを嗜むべきである。



いかにイヤミな説教をカマした後でも、せいぜいがその部下に





「チッ、あのサンバ野郎がっ」





と、陰口を叩かれる程度で済んでしまうと思う。





ああ。面白すぎて苦しい。



芸術的パフォーマー、
ケン・松平氏と、

何を思ったかこれを世に出そうとしたプロデューサー氏に



私は惜しみない拍手を送りたいと思う。



7月11日(日)


『主役は銭形』
を打っていて、実は俺ってM?って思うことがある。



日記を更新している7月末現在、とうに負債は20万を超え、

そろそろ30万円に届きそうな勢い。

負けてる日の収支を累計すると、たやすく50万円を超えるのだから

まあ、波が荒い、というよりは底の深いパチスロだ、と言えるだろう。



そんな危ない台に、何をここまで俺を駆り立てるものがあるのだ、と

ヌケル君と会社帰りに新橋で銭形を擦りながら、ふと考えてみた。



一撃でドル箱をカチ盛る爆発力はいうに及ばす、

奥の深い演出やプレミアムな演出、

そしてアツいタイプライター演出が見たくて、大枚をはたいているのだ…

そんな結論に到達しつつあった。



大量獲得が約束されるBIG中に、次のBIGが確定する純ハズレ。

”俺の名はルパン3世!”というタイプライターこそが、

実利と興奮を伴うプレミアムであると考えているが、残念ながら

BIGの累積回数は80回ぐらいに及ぼうというのに、

それまで見たことがなかったわけである。



何でもヌケル君、と言えば累積BIG10回にも満たないところで

それを引き当てたらしく、後日会社で私に





「凡作さ〜ん。なんだったんだアリャ?」と聞いてくる始末。

プレミアムをプレミアムと思えないうちに、引いてしまうのが華。



祈るようにレバーを叩き続けたのは今は昔。

(ええ、どうせ俺には引けませんよ)とふて腐れながらBIGを消化。



そんな意図しないところで
♪カシャカシャと始まるのだから、

それがパチスロの面白いところ。



冷静さを取り戻して、3連セブンから7を揃えたあたりで





「ヌケルさ〜ん。やっと引けたよ〜」 と、2台隣の氏の腕をつつく。





「お〜!凡作さ〜ん。スゲーじゃねーかっつ!」



他人には、演出を覗き込まれたぐらいでガンを飛ばすほどの男だが

こと身内のボーナスには、手放しで喜んでくれるのが

このヌケル君のいいところだ。





ようやく引き当てた1G連に、ゴキゲンになりながら講釈をタレつつ消化。





「いや〜。なんてったってBIG30回に1回未満の確率だか












♪カシャカシャカシャ・・・







「俺の名はルパン3世!」
ってコラッツ!





やしきたかじん風に
なめとんか!







「おーっつ!凡作さん!BIG2連確定かよっつ!!」






ありがとう。でもね・・・



賢明なスロッターの方はご存知かも知れないが、

残念ながら、
1G連の権利はBIG1回につき、1回。





つまり
BIG900回に1回未満の出現率のプレミアムを引いて

14000円と15枚を損した気分になる、そんな状態なのです。





この瞬間に、本当に自分はことパチスロにおいては
Mだと思った。




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