以前の日記へ


7月23日(金)


【その5 : いい旅夢気分】




常々思っていることがあり、それは

温泉に行くなら北へ、ということである。



海水浴場の近くに温泉がある、というのが伊豆の売りの一つだと思うが、

残念ながら私は
絹のようなすべすべした肌を持っており、それゆえに

日焼けするとひりひりと痛むのである。普通の人よりその傾向は強いだろう。



ひとしきり
『ビギニング』を堪能するころには、直射日光で私の肌は焼け、

その後は日光を浴びるだけで痛くて仕方が無い、という

まるで
ドラキュラ伯爵のような状態になるのだから、

海は海、温泉は温泉、と、二つを一緒に楽しむことなんてできやしない。



とにかく、そういうことである。

かつて、海でビキニちゃんに悶々とし、その場で
池袋のソープに予約を入れ

女の子に
「水風呂でお願いします」と言った経験のある私である。

何が楽しくて伊豆で高級な温泉旅館に泊まらなくてはならないのだろうか?



ところが、である。

停泊予定のその宿に着き、部屋に入った瞬間に歓声をあげてしまった。





凡作 
「お〜おっつ!スゲー眺めだなあ!」





そうなのである。

西伊豆の海に面した岸壁を切り開いて建設しているそのホテルは

島々や海の景観を一望できる、とてつもなく景色の良い部屋なのである。






凡作 「時に仲居さん」



仲居さん「は?」



凡作 「私は魚介類がニガテですが、今日の料理に魚介は出ますか?」





極めて
トンチンカンな質問をしているのは重々承知。

やはり、このようなホテルは、新鮮な海の幸を売りにしているに違いなく

そんな私の質問に、仲居さんは悶絶しているようだった。





凡作 「いや、最近は魚介の”ギョ”のほうなら多少はいけるのですが・・・」





もしその仲居さんが、それなりの年頃の、それなりの容姿の女性ならば



「ま、貴女の両足の間の貝なら、願ったりですがね」と、

エッセンスの効いた一言を投げかけるのであるが、
残念ながら違ったので

ぐっとその言葉を飲み込んだ。





仲居さん 「あの〜アワビを用意してまして、今なら変更がききますが」



凡作 「助かりました。もしアワビなら、
海に返してたところです」





ヤバい客の一行の担当になってしまった・・・ という仲居さんの表情。

それに気づいてか気づかずか、I君がおもむろに仲居さんの手を握り





I君 
「少ないですがコレを・・・ よろしく頼ンます





と、
鬼のように気取って千円札を数枚握らせているのが見えた。



・・・なあ、そういうところがオヤジくさい、っていうのよ。





そんなこんなで始まったのであるが、

やはり上げ膳据え膳の宿はいいものである。

7時を少し回る頃には、食事用のスペースの上に、これでもか、と

豪勢な料理が並んだのを見て、3人の喉が鳴った。



社交辞令的に乾杯をした後は、むしゃむしゃと食事にありつく3人。



すると突然、ブラック君が奇声をあげた。





ブラック
「やられた〜っつ!」





二人 
「どうした?」





ブラック
「いや〜このイカのうまいのなんのって。やられた〜」





なあ・・・お前は
包丁人味平かよっつ!



うまい料理にありついて”やられた〜”って反応も珍しいと思うぞ。



しかし、そのよくわからないグルメ魂が、I君にも火をつけたようだ。





I君  「いや〜。この蕎麦もいい仕事してるな。」



凡作 「は?」



I君  「う〜む。これは
ニハチだな。」



凡作 「だから、なんだって」



I君 「そば粉と小麦粉の割合で、蕎麦の種類をわけんだよ」



凡作 「へえ」



I君 「菓子パン喰って喜んでる凡作には、違いはわからんだろうが」



凡作 「お前だって喜んで喰ってんじゃねーかよっつ!違うのかい!」



I君 「ま、どちらかというと俺のような通は、ニハチより
サブロクだが」



凡作 「なあ、お前、それ
一つ足りねーぞ・・・





・・・我々がそんな問答を繰り広げている間、



ブラックは
「やられた〜」「やられた〜」と連呼しながら、

目の前の食事にむしゃぼりついていた・・・





テレビ東京さん。こんな私たちでよかったら、旅番組に使ってください。


















    ※見てください。この絶景を。

     情報筋の話によると、かつてこの部屋で医者と看護婦ご一行さまが

     スカトロ乱交パーティを開催して、壁一面がうんこまみれだったそうである。

     いくら金があるからって、こんな景色のいいところで、そんな破廉恥な・・・


     ・・・・・・俺も医者を目指してればよかった。



7月23日(金)


【その4 : ウォーターボーイズ】




なんでも我々が訪れた西伊豆では現在、テレビドラマ

『世界の中心で愛をさけぶ』(略してセカチュー)の撮影が

ちょくちょく行われているらしい。



まあ、私がそんなちゃらちゃらしたドラマをみようもんなら

(テーマは重いらしいが、俺から言わせりゃ純愛路線なんてチャラ路線さ)

テレビの画面に
缶でも投げつけて破損してしまいそうなので、

そのドラマを見ることはご遠慮させて頂いております。



が、しかしである。

そのドラマを毎週欠かさず見ている、
頭の暖房のスイッチの入ったような

可愛らしい女の子があられもない格好(水着ね)で浜辺を徘徊する確率・・・



そんなものに対する期待がない、と言ったら嘘になるだろう。



8月ともなると、西伊豆という地域は、
気合の入った家族連れ

ウェットスーツに身を包んだ
なんちゃってダイバーでそのほとんどを占め、

「ヤラれにきとんちゃんか!」的な学生やOLの女子団体は皆無に等しい。



伊豆で言えば熱海や湯河原、伊東。そして白浜あたりのほうが我々のいう

『ビギニングポイント』(水着を覗き見るポイント)が多いのである。



・・・っつーことで、我々は伊豆のコートダジュールと呼ばれる(なんだそれ)

松崎海岸を少し奥に入ったあたりの海岸に車を走らせた。



伊豆のコートダジュール・・・



海岸沿いの道に小便小僧を若干グレードアップさせたような置物を置き、

界隈の民家が総力をあげて家の屋根を原色に塗り倒すことのみにより

力ずくでそう名づけているらしい。





I君 
「さあ、この辺にすんべ」





そうI君は我々の意見を聞かず吐き捨てるようにこう述べ、

缶ビール片手に、その浜辺の一部を陣取って、そそくさとプハーっと始めた。





この時の私とブラック君の心境は、こうである。



(・・・何が楽しいんだろう?)



岩場にいって潜り、漁を楽しみつつ、そのまま食べてしまおうと考えていた

ブラック君は、単なる海水浴場であるこの地に魅力を感じず、



私に至っては、その浜辺に子供連れ以外の水着女性を発見できなかった、

という理由から、爆裂にその場を離れたかった。





凡作 
「なあ、Iよ。そろそろ帰らないか?」



I君 「なんだよ!今来たばかりじゃないか!」



凡作 「海水欲情とかいて、海水浴場なんだよっつ!」



I君 
「なんだそりゃ?」



凡作 「なあ、見渡してみろよ。水着ギャルがいないじゃないか!」





・・・とここまで言って、このI君という男が

コブ付き熟女やらの類をやぶさかに思わない男だということを思い出す。



(ああ。ブラック君に助け舟を出してもらうしかない・・・)





凡作 「なあブラック。この近くにオススメのスポットはないのか?」



ブラック「ああ。あるよ。」



凡作 「そうか、じゃあ早速案内してくれ。」



I君 「よおよお。俺は今飲み始めたばっかだぜ。」



凡作 「おめーは朝から飲んでんじゃねーか!俺が運転してやるからよ」





と、無理やり2人を焚き付けて車に乗せ、ブラック君の指示に従って

るんるん気分で車を走らせる私。





ブラック「そこの角を右に曲がって」



凡作 「おう」



ブラック「お。あった。アソコだよ」





・・・





なあ、ブラック。



俺の目に間違えがなければ、
ただのプールなんですけど。





ブラック「そうだよ。最近この学校が廃校になってさあ。

 プールだけは一般に開放してるんだよねえ。」





話の趣旨はよくわかった。

が、
楽しいのか?それ。





なんつーか、思いっきり中学生時代の夏休みを思い出した。

何でここまで来てプールなんだよ!



しかも、大磯ロングビーチやら豊島園のようなプールならいざしらず

お子様連れ率が先ほどのプールよりあがり、というか
ほとんどそれである。





まあ、よくよく考えてみれば、水着ギャルってったってドコいったって

あまりいないし、いたとしても彼氏連れか、子供連れである。



その子供連れ、っていうのも、見てみれば多分我々と同じぐらいの歳。

ああ、30ともなれば、5〜6歳の子供がいてもおかしくないんだなあ、と

そんなことを考えながら、子連れ水着マダムを対象としたビギニングも

たまにはいいか、と腰を落ち着けることにする。





夏の昼下がりの廃校となった元学校のプール。

私がコイツらと出会った頃のことを思い出して、

またその時夢見た夢でも思い出して、遠い目をしてみた。



そんな間でもブラックは
漁のための潜水の練習をし、

I君は既にプールサイドで
ビールをかっ食らってゴキゲンになっていた。





君たちって、
どこでも楽しめるのな。







※山間のプール。なんだかんだ言って楽しかった。





※ブラック君。これで1日目だかんね。2日目以降は赤道直下の
 
 国に住む先住民族のようなクロさになる。







※I君。オヤジオヤジ言ってごめんね。でもね。この写真1枚で

 みんなにも雰囲気が伝わったと思う。写真にモザイクかけないのが

 このHPの特徴なの。ごめんね。




7月22日(木)


【その3 : I君】



続いては
I君についてである。



I君と私とは、ブラック君と同様、中学1年からの付き合いであり、

今年30歳になるのだから、それこそ
人生の半分以上の付き合いである。



彼を一言でいうなら
オヤジ

二言でいうなら
オヤジオヤジである。



彼の趣味は
飲酒

それがキャバクラやクラブで飲むのが楽しみだ、というのなら

当代サラリーマン気質、別に変わったことでも何でもないが、

彼の場合は10代の頃からスナック智子やらパブ美砂子、という感じの

かなり
年増のママがいそうな飲み屋に入り浸り、その常連になるのが

楽しみになっているフシがある。





「あそこの娘がもういい歳でさあ」



などとのたまう彼の姿に、
生粋のオヤジ臭を感じるのは

何も私とブラック君だけではないと思うのだが、

最近は
その飲み屋が主催する温泉旅行などに参加することを楽しみにし

残り少ないとはいえ、到底20代には思えない有様なのである。





そんな彼は、中学時代からオヤジだった。



幸運にして、当時から懸念されていた
頭髪の後退は、

おでこが丸々現れるあたりでストップはしたようだが、

何せ行動がオヤジくさい。



例えばとある書店に、気になる女の子がバイトしていたとしよう。



我々が今まで少年マガジンやら少年ジャンプ、

ちょっと勇気を振り絞って
『いけないルナ先生』やら『Don’t』を買うような

そんな本屋で、ふとその女の子がカウンターに座ると



「財界」やら「プレジデント」購入に走るのである。



その本屋でカメラのフィルムの現像のサービスがあるのを知るや否や

ちょちちょろ何か撮ってきたなあと思ったら、すぐさま現像に出す。





「なあ、お前何撮ったんだよ」という問いには口をつぐみ、

かと思えば、聞かれてもいないのにそのカウンターの女の子に





「夜空に映える永代橋のネオンを、モノクロで収めてみたくて・・・」



と講釈をタレるのである。

私から見て、彼は
キザなとっちゃん坊やであった。





そんな彼も、同年代と同じ感覚になりたいと思ったことがあるようである。



私が大学時代、
ピザ屋でバイトしていたのは江東区では有名だが、

そのバイト連中と楽しくやっているのを見て、彼もそこでバイトしたい、と

私に言ってきたことがある。



ところが、だ。彼はオヤジにて、既に単車は卒業。

三菱の真っ赤な
ランサーエボリューションという車を乗りこなしていて



「バイクなんて、ガキの乗る乗り物だ」とかいって



近所の団地にランサーでピザを届ける、という暴挙に出ていた。



ご存知の通り、クラッチの強烈に重い、実用とは程遠い車。

そんな車でピザを配達し、持ち前のスピード狂も手伝って



彼がこのバイト経験で得たものは、同年代の瑞々しいセンスではなく、



気狂いキャノンボールという称号だけだった。





そんな彼だが、長らく親友を続けさせて頂いている。

実のところ、私が
ラブホテルに入ったのは、彼と一緒にが初めてだった。





誤解を招くといけないので詳細に書くのだが、私が高校生の時、

内装のバイトをしていてラブホテルの内装をした、というのがホントのとこだが

今も東名高速を通ると、横浜町田のあたりで
『アメリカン』というネオンを見ると

ツインファミコンを設置していたアノ頃を思い出して、胸が締め付けられる。





「真昼間からラブホ入ってんじゃねーよバーカバーカ!」



「ま、いずれ俺も客として戻ってくるんだけどなあ!」




とか、休憩時間に近隣のホテルに向かって叫んでいた青春を思い出す。





ま、それ以降、
デリヘルの待ち合わせでその施設を利用したことしか

思い出せないのが悔しいところであるが





それは彼も同じはずだ







「どうしたブラック?」



「凡作。海のあの部分が白く泡立ってるだろ?」



「ああ、そうね」



「こういう時は、もぐって漁ができねーんだよ。飯、どうすっかなあ」






そんな会話をブラック君と繰り広げているその時、





「まあどうでもいいけど、潜れるとこまで潜ってみんべや、なあ?」

とI君。





なあ、どうでもいいけど、I君よ。



お前、さっき
2ダース買った缶ビール、それもう5本目だろ?





・・・死ぬぞお前、そんなへべれけな状態で潜ったら。



7月21日(水)


【その2 : ブラック君】



時系列にそって西伊豆ツアーのご報告をしていこうとも思ったが、

長らい日記更新の怠惰によって、スペースはたくさんあるわけだから

この旅のメンバーの紹介でもしてみようと思う。



まずは
ブラック君



その名の示すとおり、彼はかなり色が黒く

中学1年の頃から
ブラックだのだの、そんなあだ名しかつかなかった。



多分
メラニンやら何やらの色素の都合だとは思うのだが、

1年通して彼が黒くなかったことは全く記憶になく、あったとしても

夏に
艶だしブラック、冬に艶なしブラックと、その程度の変化なのである。



中学の担任教諭には、彼が具合が悪いときに



「どうしたブラック。顔が青黒いぞ!」と言われるほどであり、



とにかく、彼を表現する色は、
黒以外の何ものでもない。





彼は直射日光で半日程度焙るだけで、持ち前の黒さを取り戻し、

旅する我々を南国気分・・・というより、赤道直下の先住民族にガイドされる

インディ・ジョーンズとその一行のような気分にさせてくれるのだが、



実のところ、そんな彼にも悩みがある。



彼は自分の色の黒さ、ブラックと呼ばれることについて慣れてしまっており、

というよりも、自らのアイデンティティとして誇りに思っているフシもあり、

この掲示板に自ら”ブラック君”と名乗って書き込みをするほどであるが、



先日、
オンラインのファイナルファンタジーというゲームで

BLACKYという名前で参加したところ、

カナダの21歳学生に

「あなたは人種差別を何だと思ってるんですか!」

3時間に渡って説教されてしまったという。



そんなカナダの君に問いたい。







約半数に及ぶ彼の人生の中で、
ブラックだのニグロ君だの呼ばれ続けた

彼の人権はどーなる!?







ま、
呼び続けたのは私であるからこれ以上はやめとくが、

そんな環境の中で彼は生きている。





そんな表面とはうらはらに、心はピュアで澄み切っている、

・・・といいたいのであるが、残念ながら
腹まで黒い。



とにかく、私を麻雀漬けにしたのは、彼である。



こんなエピソードがある。

リーチをかけた彼が、何を切るかを悩んでいる隣の人の手を覗き込んで



「ああ〜その手ならサンゾー切りが受けが広いね」なんてレクチャーする。



「ありがとう」といって隣人がそのサンゾーを河に放った0.5秒後に





「ローン!出るとは思わなかったよ緑一色!



と発声する業の深さが、彼にはある。





また、彼の歩んだ青春の軌跡も少し変わっていて、

彼が中学1年か2年の時、興味を持った同級生の女の子の家に

エロ本を投げ込むという行為を楽しんでいたものだった。



「何故そんなことをするの?」



多くの人の問いかけに、彼は口を閉ざしたが、考えてみると

うっかりその本を見つけてしまった彼女が、

頬を染めながら寝がけにそのエロ本を眺める姿を想像して

思いに耽っていたに違いない。





かような
壮絶な性癖を持つブラック君であるが、一つ言わせてもらうと



そのエロ本は
俺の所有物だった。返せ。





そんな彼の趣味は、海に潜って捕らえた獲物を
そのまま食うこと。



シュノーケルをつけて、
とこぶしを捕らえてきて、

そのまま食う。



つい最近まで東京で生活していたが、都会の喧騒に疲れたのだろう。

数ヶ月前に実家である西伊豆に帰って、自然の中で生活している。





今回、彼に会い、ともに車の中で海を見つめて入るときに、

彼は(むう・・・)と呟いた。





「どうしたブラック?」



「凡作。海のあの部分が白く泡立ってるだろ?」



「ああ、そうね」



「こういう時は、もぐって漁ができねーんだよ。飯、どうすっかなあ」






彼はまた一歩、
野生に近づいているようだ。



7月20日(火)


記憶が新しいうちに更新しておこうと思うのだが、

8月12日(厳密には深夜)から8月16日までの間、

伊豆に旅行に行っていたので、その様を更新しようと思う。

まあ、男3人の切ない旅だから、大したことはないけど、

軽い感じでスクロールして下されば、幸いに思いますで候。





【その1 : 俺たちにとって伊豆の旅行とは?】



毎年恒例となっている”伊豆旅行”が開催されることになる。

よく言っている”漢の海”とは趣を異にした企画であり、

それは私が中学時代の頃から恒例としている旅なのである。



メンバーは私と
I君ブラック君



この3人は中学時代の同級生であり、ほぼ毎年欠かさずに

ブラック君の実家である西伊豆は田子、松崎町に訪問するのが

お盆近くなった夏の行事なのである。



しかも、今年はこの3人が30歳に到達する、というメモリアルイヤー。

さらに正直にいうなればこの3人の



彼女いない暦30年を記録するメモリアルイヤー。



ことあるごとに
I君ブラック君



「俺には彼女がいた!」のたまうことものだが、



私に
輪をかけたI君と、さらに輪をかけたブラック君

まともに女性とコミュニケーションを図れるはずもなく、

多分、彼らの
勘違いに違いないのである。



そういうことで、いつもならブラック君の家でボーっと過ごすだけの

そんな伊豆旅行も、今回は西伊豆
ニュー銀水での宿泊付き、と

メモリアルイヤーに相応しい大判振る舞いも付加されている。





(今年こそは、いつもと違う展開があるかもしれない・・・)



毎年毎年の恒例ともなると、寅さんのようにマンネリ化するのが

このような旅の常というものだが、高級旅館の宿泊付きという

いつもの旅とは少し違うエッセンスが、私をそんな気分にさせていた。



それはI君も同じなのかも知れない。

I君も私と同じく、出発の日はフルタイムで仕事をしていたのであるが、

元気満々に深夜に我が家に到着し、ブラック君の待つ西伊豆へ

ロクに休みもとらずに、走りだそうというのである。





「いやあ。早く着いて、浜辺で寝りゃいいじゃん」





ああ。おっしゃるとおりである。

俺ん家で惰眠をもさぼることは何の建設的意味ももたない。

さあ、出発しようか。



私が持ち込み、車中に流れる
”マツケンサンバU”のリズムに乗って

今年の旅は、いつもと違うことになる予感がしていた。



何もいつもどおりの行動をとることが”恒例”なのではない。

変革を求めること。30を迎えるこの旅においての変革が

私たちには必要なのだ。





・・・と、沼津で高速をおりて、ふと吉野家に車を止めるI君。





「おい、どうしたんだよ」



「凡作。早く喰ってこいよ」



「は?」



「ほら、この旅といえばこの辺でお前が腹が減って

 吉野家で
バカ食いをするところから始まるんだよ」



「へ?」



「さあ、いつもの通りじゃないとつまらないじゃないか。早く」






なあ、I君よ。

俺、3時間ぐらい前にカレーを
2人前ぐらい食ってるんですけど・・・





それでもなお、旅のスタートを俺が切るのを、

楽しそうに見つめるI君・・・





キッチリ吉野家で豚丼を
完食膨満感でいっぱいになったあたりで、

西伊豆ツアー、スタートですっつ!



7月19日(月)


今もキーボードをパチパチやっている中、

このPCの中から、カリカリカリという
いい音が聞こえてくる。



過去の経験上、それは
HDDから発する異音であり、

おもむろにエロゲーでもやろうものなら、何かの拍子に

データがすっ飛ぶ危険性があるのである。



前回、まったくデータが飛んでしまった時なんかも、

その数時間前、この音を聞きながら日記の更新に勤しみ

勢いついでにエロゲーにトライしたあたりでクラッシュ!

ただでさえ遅れがちなこの日記が更に遅れてしまったのも

実に記憶に新しいところである。



なのに、

何の工夫も行為もせずに、淡々とPCに向かうのには理由があり、



それは取り戻せそうにない日記の遅れに辟易しているというのもあるが、

それよりも、このPCに不必要に記録、保存されている

パチスロの収支だとか、今までの人生の記録だとか



ま、
忘れたいものが多すぎるからなのである。

どこかで不可抗力によって忘れ去りたい、という思いがあるからだろう。



酒と涙と男と女と愛と青春の旅立ちの朝、俺たちの旅・・・



7月18日(日)


ふとカレンダーを見やると、今日は8月18日、ということである。



元気な小学生などは、8月の最終週に約一ヶ月分の日記を書き込むという

そんな荒業に出るそうだが、奇遇にもこの日記も一ヶ月遅れである。



今日は晴れでした。まる。



そんな日記でよかったら、それこそ2ヶ月分ぐらい一気に更新したろうと

そんな意気込みも見せることが出来るだろうが、残念ながらこのHP、



オチがつけられないようだと、一日分の日記として体をなさない。





ドコに一日一回オチをつけられる人間がいるんじゃああ!



部屋の中心で不平を叫んでみても、なんつーか

このペースを
3年近く続けてしまったのだから、今更いうことはない。





ちょうど一ヶ月分の更新なのだから、

一日二日分の更新をしていけば、10月5日の30歳の誕生日には、

キレイにカレンダーになぞる、そんな日記サイトになっているはずである。



さあ、頑張るぞ!と意気込むのはいいが



すでに今日の日記が
オチてないことに気づいて、爆裂にやる気をなくす。




    以前の日記へ