何の気なしに訪れたゲーセンで、ネットワーク対戦が出来る麻雀
「MJ2」という台がおいてあるのを発見して、おもむろに着席する。
1プレイした後は、(なかなか面白れーじゃないか)と思って、
自分の戦績を記録できる、というカードを購入。これがいけなかった。
カードを挿して「ぼんさく」と名づけ、対戦を開始すると、
もともとの雀力も手伝ってか、メキメキと級があがる。
ちなみに1位で終了すると次回ゲーム代が不要であり
(ゲーセンによるかも知れないが)
調子に乗って打っているとマイナスになって終了し、
頭にくるので、そのまま200円を投入してしまう、という
いわばアリ地獄である。
当然の話であるが、所詮はゲーム。
いくら勝とうが負けようが、それで金が入るわけでもなく、
淡々とゲーム代だけ搾取されてしまうという有様。
しかし、何の気なしに2000円ほど使って、3級まであがった私は
とりあえず1級をクリアするとどうなるか、というところを目標に据える。
と、いうことで、本日はより効率的にゲームを進めるために
雀荘に赴いて、麻雀の調整である。
「よお、兄ちゃん。調子がいいなあ」
多分、近隣で鉄工所を経営してると思しき感じのオッサンが、
私に向かってこう話かけている。
「今日は自分の麻雀の調整のために、ちゃんと打ってますからね」
「そうかい。レートの高い場でも立つのかい?」
「いえ、ゲームセンターのゲームですけど・・・」
「・・・」
ゲーム麻雀の調整を、雀荘の鉄火場でやるほうもやるほうだが、
そんなふざけた30歳に、2万円もお小遣いをやらなければならない
自称「勝負師」のオッサンも、気の毒と言えば気の毒である。
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