京都に出張である。
昨年、無理してノートPCを買ったおかげで、私の移動ライフ(?)は
充実の一途を辿っている。
喫煙のできる車内とコーヒーのひと時。映画を鑑賞できる環境。
この時間が”時給をもらいながら”堪能できるのだから、
まだまだ人生、捨てたものではない。
今日の上映は「バトルロワイヤル特別編」。
何が「特別」なわけでもないのだが、編集時にカットされたと
思われる過激なシーンや、回想シーンが追加されているようだ。
というぐらいだから当然、この映画は既に見ているわけで、
初めて観たときには
「なんでみんな殺しあうんだよお〜!(by藤原竜也)」
じゃねーよバ〜カ!って感じだったのであるが、
何故だろう?今回は知らず知らずの内に目頭が熱くなっていた。
この「バトルロワイヤル」という映画は観た後に誰かにディベートを
吹っかけたくなるような映画で、公開時にはとある国会議員が
上映禁止を働きかけたなど、話題の多い映画であった。
現役中学生が新施行されたBR法にのっとって殺し合いをする、
という、R15規制が敷かれた映画だが、
15歳以下が喜びそうな映画だったわけだ。
でも、さすがに深作欣ニ監督(「仁義なき戦い」)だけあって
アクションもよく、音楽の使い方も邦画ばなれしていて良い。
しかし「あの映画のどこで泣けるんだ?」という質問には
さすがに私も答えようがなく、多分、あんまりパチスロで負けて
心が弱っているんだろうと思う。
ま、あえて強引に理由付けするとすれば、
「みんながやるから、俺もやる」と、
ゲームに乗ってしまうヤツらの中で、最後まで一人で
正義を叫び続ける主人公の信念の強さとひたむきさ。
そんなものに感動したのかも知れない。
当てはまるかどうかはわからないが、正義。
ホールの経営者にも、是非そんな信念は持ってもらいたい、と
思う今日この頃なのである(被害妄想)。
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