【特別企画】 「赤い初体験」 〜最終夜〜
父 「いかんいかん。絶対に認めんぞ〜」
父にミツオを紹介したサチコは、怒声を上げる父の意図が理解できず
隣にいるミツオに視線を向け、助け舟を求めた。
ミツオ 「な〜んでですかお父さん!」
父 「ダメなものはダメなんだ!」
ミツオ 「だって僕とサチコちゃんは体の相性だってバッチリ・・・」
父 「当たり前じゃあ!なぜなら君とサチコは・・・」
ミツオ 「何ですか!」
父 「君とサチコは・・・ 血の繋がった兄と妹だからじゃあ!」
突然明かされるミツオとサチコの出生の秘密。
父 「君のお母さんと出会い系のサイトで出会ってなあ。」
ミツオ 「はあ。」
父 「嫁の目を盗んでシコシコと逢ってる時の子供が君だ」
ミツオ 「・・・はあ」
サチコ 「でもお父さん。もう手遅れよ」
父 「何故だ」
サチコ 「だって、私たちには子供がもう出来ちゃってるの」
そういうとサチコは、中村七之助に似た赤ん坊を抱えてみせた。
父 「オーマイゴッド!」
そしてミツオの背中に炎の紋章が表れたかと思うと
ミツオは近くにあった雷神の像を手にし、父の頭めがけて振り下ろす。
そう。ミツオは三島東太郎と化したのだ。
(「悪魔が来たりて笛を吹く」に続く)
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