何も就職活動に限った話ではない。
就職活動に限った話ではないが、「君は何ができるの?」と問われ
躊躇なく何かを答えることができる人間なんて、そういるものではない。
かくいう私もそうだ。
やれ風俗経験が3桁を超えていようが、
本年度のパチスロの負けが6桁を超えていようが
私の特徴・特技を問われた際に
「でぶ?」と身体的な特徴を挙げる以外に、何を答えていいべきか
返答に困ることになるに違いない。
さて、私に仮に彼女が出来たとして
「●●ちゃんの彼氏って、どんな人?」と未来の彼女が問われ
エロ、変態、ダメ人間・・・と、後ろ向きな回答しか用意できないのでは
そんな彼女が不憫であり、ま、そもそもそんなことでは、彼女なんて
現われるはずがないのである。
とあるスーパーのおもちゃ売り場で、そんなことを考えていた。
目の前にあるのは25周年モデル「ルービック・キューブ」。
ルービック博士が発明したとする、あの6面体のパズルであるわけだが
ああ、もう25年近くも経つのか。
私が幼少の頃の記憶を紐解くと、神童といわれた私でさえも1面を
クリアするのがやっとであった、あのパズル。
次の瞬間には2,000円のそのパズルを手にレジへ向かい、
カシャカシャと法則を編み出すために試行錯誤を重ねた。
さて。未来の彼女へ。
「●●の彼氏って、どんな人?」
そんな風に旧年来の友人に問われたら、こう答えるがいい。
「ルービック・キューブを6面完成できる人」
そう。既にいかような状況の組み合わせでも、
ルービック・キューブの6面体を完成させることができるまでに至った。
たかが、であるが、されど、でもある。
人に誇れることがない私にとって、一つ具体的な特技が身についたこと。
実はそれなりの達成感で一杯である。
で、練習した場所というのが、西伊豆の海岸沿いのプール等であり
「そのために2泊3日の伊豆旅行を棒に振った不憫な人」
・・・そこまで答えるのは、蛇足というものだよハニー。
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