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11月29日(火)


昨日に引き続き、札幌出張であります。



出張とは言え、業務を行う時間は、ま、自分をフォローするわけじゃないが

東京で出来ることはすべて東京でしてきているので、

初日の夕方と、本日の朝方に概ね集中していた(させていた)。



・・・ので、たっぷりと聖地・札幌でのパチスロタイムに宛てることが出来た。



昨日は日●航空(J●Lともいう)のバカヤローにより、

楽しみにしていた開店同時の北斗を逃したわけだが

(それも下調べまでして、かなり乗り気だったのに)



本日は12時開店の北斗で、フライト時間まで打ち倒してやろう、と

それこそワクワクしながら、開店待ちに加わったものである。



ただ、悲しい出来事が起こった。



4万円遣って、2万円しか返ってこなかった、と、そういうことではない。



コイン計数機に流し込んだコインが、
ちょろまかされていたからだ。



猛省を促したいので本当は伏字にはしたくないが、その店は

札幌駅前BIGカメラ近くの「ベ●スベ●ス」という店である。



北斗爆裂祭と称して、それでいてあまり出てないのは別にかまわない。

12時開店で、それほどの出球でないのもご愛嬌。

2箱目に突入した瞬間に、1箱をこれ見よがしに樽のようなものに置き、

通路に置きだす
無理やりな演出も、ま、これも我慢できよう。



しかし、この店で使っているドル箱は、私の地元の6枚交換の店で

使っているドル箱と同じであり、そして私はコインの管理をするために

俵積みでコインを積んでいるわけだから、数十枚の誤差はあったとしても

私が1200枚以上ある、と判断したら、それは1200枚以上あるわけだ。



それが1000枚チョイしかない。6枚交換なみの両替金額。



願わくは、悪意のない店員が、計数の終わっていないコイン計数機の

清算ボタンを連打した結果と信じたい。



事実、いい店だと思って、開店待ちに加わったのであるのだから。



しかし●枚以上の場合は、1割少なく計数する、というように

悪魔の設定が可能な計数機もあるやに聞く。



昔のように、特殊景品をちょろまかす両替所(のオジサンオバサン)は

いまや駆逐されたものと思ってはいたが、もしいたとしてもそれは

ホールとは関係ない話であり、

3枚から4枚の余りコインを、何事もなかったようになかったことにする

ホールについては、これはサービスが足りないで済む話である。



が、コインの計数機に細工することは、ファンを裏切る最悪の行為である。



前にヌケル君が吉宗で、キーンとなった後にREG。という

ストック飛ばしの事実により、そのホールに寄り付かなくなったという

話を書いたが、もし計数機の細工だとしたら、それより酷い。



なら素直に、6枚交換にしたらいいじゃんか。



私にとって札幌は聖地だった。特別な場所だった。

札幌で打つパチスロはお祭りだった。



お祭りで勝ったの負けたの、無粋なことは言うまい。

そんな札幌への思いが、思いっきり穢された気分である。



パチンコパチスロ産業というものは、領収書も要らず、

売り上げもたてやすい産業であるし、悪いことも出来やすい。

しかしまがりなりにも立派な産業として至ったのは、それは

ホール関係者の努力に他ならない、と、私は思っている。



計数機に細工するという行為だとしたら、それはその努力を

自ら水泡に帰す行為だと、猛省するべきだろう。



そんな方針で店を経営している経営者はきっと

小島社長という名前に違いないし、



そんな店で設定を打っている設定師は、

明日から
姉歯一級建築師と名乗るが良い。



いずれにせよ、
詐欺師、ということである。



11月28日(月)


朝の早い時間に羽田に到着したこの日は、

久しぶりの札幌出張の日である。



吐く息が白くなるのを感じ取れる、朝焼けの中で自宅を後にし、

羽田空港に到着したのは7時を少し回ったころであろうか?



機内に乗り込み、久しぶりの離陸感を、あといくばくかで味わえると

遠い目で機内の窓から鋼鉄の翼をみいやった、その時である。



「え〜こちら機長であります」



なんだよ?



「え〜、車輪の空気圧が」どうのこうの、と



つまり、離陸のための滑走路の順番待ちをしていたところではあるが

機体にトラブルがあるので、戻って修理が必要だ、ということである。



おいおい、ふざけんなよ・・・



途中で落ちられるよりはいいが、それでも、そんなの出発の前に

確認しておけよ!と、いきり立ちたい気分になったわけだ。



最近、航空会社のトラブルのニュースが後を絶たないが、

これはとんでもない話である。



そもそも、飛行機ほど
時間のあてにならない乗り物はない。



人命が最優先なのは、どの交通機関も一緒である。

なのに飛行機だけは、1時間2時間、平気で遅れやがる。





「え〜、アッテンションプリ〜ズ」



その後に続く機長の、日本語と英語が入り混じるスピーチを聞いて

さらに怒りがこみ上げる。

台本読んでませんよ、的な、今考えて英語しゃべってますよ、的な

そんなしたり顔な機長の顔が浮かんで、英語コンプレックスを持つ

こんな私の怒りのツボを刺激する。





結局、新千歳空港についたのは、10時半過ぎであった。



通常であれば1時間30分程度でつくものが、その倍の時間、

機内に拘束されていたのである。



新千歳空港につくなり、ビジネスマン風の方々が一斉に

「いや〜、飛行機が遅れまして」

「到着は昼過ぎになります」

と、携帯片手にいそいそと小走る姿が見受けられる。





(いいよなあ、電話で謝ってすむ人たちは)



飛行機が遅れた、ということを免罪符に出来る仕事をしている人は

それはそれで幸せである。



だが、飛行機が遅れた、ということで、相手方に納得してもらえると

そういう事実を航空会社はもっと真剣に受け止めるべきだと思う。





ともあれ、私の時間はもう帰ってこない。

飛行機が遅れたから、と言っても、相手は待ってくれてはいない。





そう。私のご機嫌がななめになったその理由(わけ)は





札幌のパチンコ屋の開店に間に合わなかった、という事実。



11月27日(日)


風俗での出来事である。



「うわあ、お客さん、大きいですねえ」



と言われたところで、これは言われ慣れてることにつき、

さほど感慨はないのであるが、ここで会話を膨らますのが

風俗マスターたる所以なのである。





「これねえ、相当鍛えたからねえ」



実践で鍛えたとは、到底思えないルックスの持ち主であることは

自分でも重々承知である。

心無いツッコみが入る前に



「熱い砂と、冷たい氷とを交互に・・・」



と、さながら
少林寺のような鍛錬の方法を披露し始めたところ



「ギャハハ!そんな鍛え方があるんですか!」



と、腹を抱えて笑われた次第である。





ま、女性にはチトわかりにくいとは思うが

先の例は大げさとしても、チンチンとて体の一部。



先天的なものがあるとはいえ、摩擦に強くなる鍛錬の方法もあれば

血液を海綿体に流す量によって、硬くなったり大きくなったりするのも

これは科学の話である。適当なエクセサイズがあって然り、だ。



つまり「日本人は小さいけど硬い」「外国人は大きいけどフニャフニャ」

ということを、巷の女性が深く掘り下げていれば、

件の氏よりも早く
パスカルの法則に気づいていても不思議でない。



ともあれ、暖気運転は完了。



プレイの時間に突入するわけだが、

ここまでのトークで、彼女の心も右足と左足も適度に開き、

自然な流れでクンニ18に突入したのであるが、

ここで、私の風俗人生干支一巡の中でも、群を抜いてデカい

栗と栗鼠に遭遇することになる。





(!!!)



驚きを隠しきれない表情を、ことさら隠すわけでもなく、

プレイ中、はなはだ恐縮ではあったが





「・・・デカいね」



と、囁いたその刹那には、別に戸惑いを見せるでもなく





「よく言われるんですよ〜」 とあっけらかんといい放つ彼女。





そりゃ言われるだろうよ。



俺の小指ぐらいあるもん。





「はじめから大きかったの?」



「ん〜?別に比べたことないからわかんないけど」



「そう?」



「ただ、

物心ついた時から、毎日ローター当ててたらこうなったかな?」







・・・それを世間では
鍛えているという。





ま、性別は違えど、一つ気づいたことがある。



性器を大きくするのに必要なことは



日々の弛まぬ努力と、

それを続けるための
才能である、と。



11月16日(水)


ぼ〜っとテレビを見ていたら、

今週のCDランキングの一位は
「修二と彰」さんていう

どこをどー切り取ってもジャニーズ系のユニットだったんですね。



ふと思いました。





今の若いコはこういう
加藤鷹さんのような顔が好きなのかあ、と。



いや、若いコに限らず、年頃の女性であれば、誰しも

加藤鷹先生には興味深々だと思います。





ええ。加藤鷹。



生まれ変わったら就きたい職業の一つです。



11月14日(月)


私は、神はいると考える。



無神論者とか、唯物論者とか言われても仕方ない言動を繰り出しているが

私は、神はいると思っている。



しかし、多くの人が言うような神ではなく、

私の中の神は、決して人々個人個人の幸せを願ってもいないし、

善行を助き、人々に救いを与える神ではない。



例えば生まれてくる赤ちゃんの、男と女の比率を一定に保ったり、

ピラミッドや
おっぱいでよく評される黄金比率というものを保ったり、

ひいて言えば、人口の管理をするようなことをする神である。



ひとりひとりの幸せなど考えてはられないはずで、

神とは言え、その仕事はマス管理のようなものである。



文明が発達していない時分には、

平均寿命が低く、幼児死亡率が高かったし、

文明が発達し、餓死や病死が減ってくれば、その代償として戦争をさせる。



戦争のおろかさに人間が気づけば、モラルコントロールを行い

SEXを生殖行為から文化行為とすることにより、

出産率を低下させることによって、人口をコントロールしている。



神は、時に偶像として人々の前に現れ、

神は、時に「姿を消す」ことによって、人々の行動を司っている。



キリストやブッダだ偶像として現れるのが神の意思だとしたら、

神の偶像不在で行われる戦争や避妊もまた、神の意思なのである。



一つ例を挙げれば、例えば女性の求める男性の条件。

背が高く、高収入で、高学歴といえば少し古いが、

いずれにせよ現在も、女性が男性に望む条件の敷居は高いが、

そんな男が選ぶ女もレベルが高い訳で、おのずとその子やその子孫は

質が高くなると同時に、やはり率としては減ってくるのである。



差別、と言われれば返答に困るが、

世の女性や社会の
私のような男に向ける視線に比べれば

とりわけ大したことがないので、そのまま先に進めよう。



要は私と私の仲間の皆さんが、現状のような

環境に身をおいているのは、それは神の意思であるからして、

それはそれとして受け止める必要があるのだと思う。





私と私の仲間の皆さん。私が言いたいのはそういうことでなくて、

そんなに悲観することはない、





青年よ、書を捨て、パチスロを打て





例えば、サイコロを振り、何度も何度も振った場合に特定の目の出現率を

6分の1に近づけるのが神の仕事である。



例えば北斗の拳を打ち、2枚チェリーを4分の1でボーナスに結びつけたり

継続回数を、白オーラなら3.5回、北斗揃いなら8回に近づけるのが仕事。



神は、一人一人の幸せのことなんて考えてはいない。

もしそうだとしたら、途上国の子供たちが餓死で死んでいくことも、

正直者がバカをみることも、理不尽な原因で人が死ぬことも、

人を騙そうとする人間が、莫大な富を得ることも、

そもそも私が、かような現状に身をおいていることもないはずである。



しかし、神はいるのである。



恐竜を氷河で滅ぼしたのも、男と女の比率が一定に近いのも、

女の生理が1ヶ月に一回なのも、空けない夜がないのも、

生物が住みやすい生態系や温暖な気候も四季も、

温暖化で人口の数割が危機にさらされているのも、

水が重力に従って下に落ちるのも、人類や他の動物の淘汰も

一定の割合で人類の中に変態やシリアルキラーが混じってるのも

働くアリと働かないアリの比率が7:3なのも、それが人間に当てはまるのも

SEXが気持ちいいのも、SEXがしたくともなかなか相手がいないのも



これはすべて、神の思し召しである。

自然の摂理とも言う。



すなわち、2枚チェリーの比率を2.5対1に近づけたり、

1000回転させれば、3.5回ボーナスに結びつく、という確率の収束

それこそが神の
メイン業務なのである。



それが証拠に、
単発王子と呼ばれた直近までの私ではあるが、

ここもとは、自然の摂理に近づけようという力が働き、

今日現在の11月収支は、
プラス30万円である。





そう。私はパチスロと向き合っている間、

私は
神と対話しているのである。





さて、アンケートで

「なぜ凡作さんはパチスロを打つんですか?」との

ご質問をくれたあなた。お答えになってましたでしょうか?



これからもよろしくどうぞ。



11月13日(日)


昨日の弟の結婚式に、千葉に住むI君も出席してくれて

酒癖の悪い私の親戚に捕まってしこたま酒を飲まされた彼は

私が車で送ると提案する前に、私の部屋の床に臥し

そのまま怒涛のような勢いで寝てしまったのである。



しかしながら現場作業に勤める悲しさか

日が昇った段階では既にお目覚めモードで



「せっかく早く起きたんだから」と、その足で彼の住む千葉の鎌ヶ谷へ

車で送る、という名目で、地方のパチンコ大型店へ共に向かうことにする。



朝一から並んで「北斗の拳」に鎮座したわけだが

彼はしょっぱなから18連チャンをかまして、しばらくは遊んで遊べる

(表現がおかしいかね?)コインを獲得したのであり、



それはとりもなおさず、私が台移動が出来ない状況を示唆している。



久しぶりに席を隣にして北斗を嗜んでいるというのに

ひとり「チェリーの落ちが悪いから」と台移動を繰り出すほど私は

無粋でも貧乏性でもない。





が、その結果

台を同じくして、その台が何の見返りもないまま10万円近い金額を

飲み込んだ時には、ケンシロウをラオウを、そして意味もなくへばりつく

リンにさえ、恨み言を吐きそうになったものだ。





「おい…大丈夫かあ?」



怒りのあまり耳を真っ赤にしている私を見て、I君は心配そうに声をかける。



彼も、1300ゲームというハマリと単発のくり返して、

すでに現金投資に及んでいる。



が、俺はもう止められない。



ここまで来ると、日本銀行券という紙幣は、すでに単なる紙である。

ゼルダの伝説でいうルピー程度の扱いである。





ま、しかし最近の好調が好調であるという所以は

そこから台が息を吹き返し、私が頭に血が上って訳がわからなくなっている

にもかかわらず、気づけば5,000枚程度までコインを獲得できている、という

そんな事実なのである。





「は!なぜ俺はこんなにコインを持ってるんだ?」



冷静になって考えると、それは毎回10回近く伸びるバトルボーナスと

たまたま運よく連打したのが原因であり、



どう考えても設定が良いとは思えないので、その時点で終了とした。



で、結局、好調が好調であるという所以は





負ける時に負けないということ。



願わくは長く、この状態が続いてもらいたいものである。



11月12日(土)


今日は
ウチの弟の結婚式である。



妙に淡々と書いてみたものだが、実は私の感慨は大きい。



何度か書いたが、私の父は現在、失踪中である。

現在、というよりも、私と弟の人生の中で、父が父親としての役割を果たした

期間は、極めて少なかった。



私と弟、という種を植え付けたことが最大の役割であったのは認めるが

幼少の頃は、仕事と称して家を空けがちで、たまに土曜日に早く帰って

きたと思えば、同僚を連れて帰り、朝まで麻雀に興じていたのである。



ここまでは単にダメ親父である。が、父はそれに留まらず

家族のことを省みないで自分の人生を賭けて何かにトライし、そして

その結果、自分の人生と、加えて家族をも捨てることになった。



私は、現在の住まいである江東区のこの家、母方の祖父祖母の住まいに

身を寄せたのは中学1年の春。13歳にして、親元を離れた。



まだ幼かった弟は、母親とともに生活することを選んだが、

父の失敗の後始末に追われることを懸念した母は、それまでの住まいを

捨て、親戚の家に身を寄せた。

そして親戚は親切にしてくれたが、やはり自分の家でない以上、母は

厳しく弟に、わがままな振る舞いをしないよう律し、二人でひとつの部屋で

過ごした。時には母の目に涙が浮かぶこともあったろうが、当時10歳に

満たない弟は、その時、自分が置かれている状況もわからなかったはずだ。



毎週土曜日になると、私に会いに弟が江東区に来た。





「にいちゃん。プロジェクトAのビデオを持ってきたよ〜」



それはそれまで、弟と何度ともなく観たジャッキーの映画である。

毎回見るたびにカンフーごっこをしたものだが、弟は土曜の昼下がりに

中学から帰ってくる兄と遊ぶことを、1週間、楽しみにしていたのだろう。





「俺はこれから友達と遊びに行くんだよっつ!」



と、弟を振り切って家を出る時には、その表情を確認することはなかった。

しかしその後帰宅して、祖母に聞いた話では、

悲しそうにビデオを抱えてバスに乗って、弟は、親戚の家に戻ったという。





今思うと、まだまだ幼い私ではあったが、

一つ、決意をしたものだ。



それは、俺が父親の役割をすること、である。



言葉数の少ない父親がいたっていい。友達みたいな父親がいたっていい。

物を知らない父親だって、世の中にはいるだろう。



でも、3年4年長く男として生きているものが、

父親としての役割を果たすべきであると思った。



弟が、父親がいないことによる、精神的な不安を持たないような、

そんな兄になろうと思った。



友達みたいな兄であったと思う。しかし、

父親のような面もあった兄だったとも思う。



悪い遊びも教えた。

しかし、やってはいけないことも行動で教えたつもりだった。





「ニイちゃんが面白そうに行ってるからさ」



彼は私の大学生生活を見て、自分の学力でいける夜間の法学部を目指した。

そして、中々4年で卒業できないとも言われる夜間の法学部を

バイトをしながら、4年で卒業した。



そして、社会に出て、上司からも同僚からも好かれ

生涯の伴侶とも出会い

ついには今日、結婚という一つの門出を、周りの祝福と共に迎えた。





私も弟も、奨学生だった。

バイトを余儀なくされたが、それは人生経験に大きく役立った、と

当時も今も、誇りに思っている。



数年前に、父がひょっこり帰ってきたものだが、

それは私と弟にとって、歳の離れた友人のようなものだった。



私は自分の中に父親の要素と友人の要素を持って弟に接し、

弟は、よもやそうとは思わないまでも、私の行動を見て育った。



この華やかなる舞台に、それでも父は立ち会えない状況である。

不憫には思うが、これは弟の夫婦と、新婦の家族と、そして私と、

とりも直さず母親の舞台である。




今日、母親に私は手を差し伸べ、私は言った。





「お疲れさま。頑張ったね。」



色々言う前に、母親は嗚咽を漏らし、私の手をぎゅっと握った。



お互い、色々振り返る中で、思うところは一緒だったんだろう。



互いの親戚と、参列者の見守る中、弟は

地元の東京イースト21ホテルの、屋上のガーデンで風に吹かれながら

新しい家族を持つ決意を表明した。



その中で私は、私と彼の今までの出来事を反芻するように思い返す。





仲のいい兄弟だった。

喧嘩をしなかったとは言わないが、友達のような関係だったように思う。





身につまされる方もいるかも知れないが、

弟と兄にとって、兄が優位に立てるのは、

せいぜいが
弟が19歳までぐらいまでである。





そりゃもう、19超えたら







いつ昇天させられるかわからんですからね〜





ええ。
キレイにまとめる気はさらさらありません。





参列席に、よく見る顔があり



「あ?よく●●(パチンコ屋)にいますよね?」と、弟が呼んだ弟の友人が

私を見つけて、こう声をかけた。





「ああ〜、君はよく北斗の席にいる・・・」



「そうですかあ、お兄さんだったんですかあ」






しばし弟のバイトの先輩だというその男と、パチスロ談義に華を咲かせ





「いや〜実は今日も北斗で18連チャンまで伸びてさあ・・・」



「お兄さん・・・ 


今日も行ったんですかあ?」






うん… まあ… 縁起モンだからあ…ね、と。





ええ、重ね重ね、



キレイにまとめる気は、さらさらありません。



ですが、最後に一言。



見事だ、弟よ!





お兄さんは
天に帰る準備でもします。



11月8日(火)


ようやく
地道な努力が実を結ぶ時が来た・・・



説得力に乏しいかも知れないが、私は地道な努力が好きな男である。

ただし、好き、とやっている、とでは異なり、

ここでいう私の地道な努力とは、パチスロの話であるわけだが、

本年度収支は目も当てられないほど膨らみ、そしてその理由というのは

「楽しきゃいいじゃん!」 所詮は趣味なのだから、楽しめばいい、という

刹那的な理由で、空いてる最新台に腰を下ろす毎日だった、というもの。



11月に入って、地道な努力を始めた、ということは、以前の日記にも

書いたわけであるが、具体的には収支表をエクセルシートで作り、

くさいものに蓋をするように、忘れ去ろうとしていた収支と向き合った。



「1,000円の勝利を大切にする」ということで、事実、昨日なんかも

31,000円使って、32,000円回収、というシビアな勝負に興じた。



ともあれ、大量投資を行うことはあるが、それでも勝ち、

もしくは1万円前後の負けで済んでいる理由のひとつとして

毎回小役の数をカウントしている、ということが挙げられるだろう。



今、もっぱら
「北斗の拳」専門なのであるが、チェリーとスイカの数と

打ち始めのゲーム数をカウントし(具体的には合算で50分の1を超えるか)、

数値的にダメなら台移動。

もしギリギリならば、勝っている間に即、ヤメとするわけだ。



5月・6月の鬼武者景気の時も、このように徹底していた。

あの時の事が思い出されるが、



「それって、楽しいのか?」と問われたとして





楽しいに決まってるじゃないか!






空いてる台に座って、強制的に3万円以上ボッタクラれる毎日より、

意思の力で、いくばくかの収支を残せる立ち回りのほうが

ゲームとしても趣味としても、ぜんぜん楽しいに決まっている。





今日も、2万円以上投資はしていたが、頭上には1,000枚(2万円)程度

コインを有しており、下皿には軽く盛った程度のコインがあった。



(次の2枚チェリーあたりが潮時かな)



ミスター4桁と言われても構わない。

1万円に満たない金額を手中に納めて満足する程度なら、

北斗の拳なんぞ打つべきではない、と、ラオウ系の諸兄なら言うだろう。



ただ、勝ちをキープしながら、その残りのコインで夢を見るのも

ゾーンがなく、1回の大当たりがどこまで続くかわからない北斗の醍醐味。



1,000円でも2,000円でも勝ってる時に、きっぱりやめればいいじゃんか。

ま、大抵は1万2万浮いてたはずのコインが本当にその水準にまで減って

しまうことも多いのであるが



(ほら、きたじゃないか)





チャララインである下皿のコインを一掴み残して、ジャギとの戦いに勝利。

右下段に「北斗」絵柄をビタ押しし、そのまま止まってベルかと思いきや

右上がりにテンパイ。そして北斗揃いの虹オーラ。



(よしっつ!よしっっつ!)




カイジではないが、心の中で、そう呟いていた。

平均7〜8連とされる北斗揃いで、単発の経験もままあるが、

仮に5連でもしてくれれば、1万円以上の勝利となる。



(頼むから単発はやめてくれ・・・)



と、祈りながらレバーを叩いた結果が、はい、
ドーン!


















自己最高記録の
44連の6,000枚オーバーと相成り、

軽いタッチで12万円以上の上乗せを行ったばかりか



その後も絶妙(というより神がかり的)な小役のヒキを見せ、

3連、3連、5連、8連と短い間に繰り出して閉店近い時間を迎える。





昨日の同じ店の3万円両替の台は、あらかさまに「6」の挙動だったし、

本日の台も6ではないにせよ、小役の落ちは高設定のもの。

いやいや、前任者のボーナスの引きと、私のボーナス終了後の天国の

ヒキが若干弱かったと思えば今日も、6がありえるかも知れない。



そもそも物心ついた時には100回のカウントを振り切っているなんて

低設定では出来ない芸当。



しかも両替時に、キリのよい数字にするために、店員さんが2枚のコインを

入れてくれるなんて、イキな感じである。いい店である。



で、ここで出てきた数字が
「9,550枚」



惜しくも万枚には届かなかったか、と、業務終了後の5時間を振り返ったが

いやいや、待て待て。





昼休みに小1時間、9,000円遣って700枚ちょっと出したじゃないのよ。





ということで、本日の両替、
万枚達成であります。





私の言う「地道な努力」というのは、昼休みにメシも取らずに行う

サボりの豆北斗のことである。





ま、今日のような出来事を今年中に7、8回やれば

どうやら年間収支はチャラになりそうです・・・



11月7日(月)


「そこに風俗があるからだ」




ボンサック・M・松田が、なぜ風俗に行くのかと問われて

こう答えたのは有名な話であるが、



そんな彼にも、風俗な気分と、そうでない気分とがあるという。



どんな気分であっても、ま、
行くことは行くらしいのであるが

この世の春を満喫しきったような、恍惚の表情を浮かべて

ことをし終えた後の繁華街を闊歩するためには

彼は彼なりの「風俗に行きたいバロメーター」というものがあるらしい。



彼は道行く10代後半から40代の女性を見て

8割と
「できるなあ」と思った時は、かなり行きたいメーターが高く、

そういう時は充実したプレイが楽しめるという。



この割合は、個人差があるのだという。



5割のものもいるだろう。

1割に満たないものもいるかも知れない。



そういうものが「今日はハズれたよ」と毎回のように言ってみたり

「風俗行くと、むなしくならねーか?」と聞いたような口をきいてみたり

しかし彼は、そんな声には耳を貸さない。



ちなみに

道行く10代後半から40代の女性を見て

8割に「お願いしたいなあ」と思った時は、それは

「風俗に行かねばならない」メーターの値であるという。





「夏場はほぼ毎日なんですけどね」





彼はそう言いながら軽く微笑んだ。





11月というのに、生暖かい風の吹く昨今である。

彼の風俗行脚は、未だ止まることを知らない。



そして彼が鉄人たる所以は







12月になるとそれがさらに加速することにある。



11月4日(金)


ウソがバレない2・3の方法を伝授しよう。



まず
「肝心なところしか、ウソをつかないこと」ということが挙げられる。

ウソというものは、ウソがウソを呼び、自分でも収集がつかなくなることが

多いからである。ウソをつくところは、ピンポイントに絞ったほうがいい。



そしてその次は
「ウソをつかないこと」である。



アレ?この
子豚ちゃんは、またいい加減なことを言い出したぞ?と

穿った表情を浮かべる諸兄の顔が思い浮かぶようだが、

こういうことだから、聞いて欲しい。



こと私の場合でいうと



「今、仕事中だから」



といえば、会社での勤務か
パチスロのことだから、

いずれにせよ、ウソをついてない。



「今、家だから」



といえば、大工さんの建てた家にいるわけだから、仮に

自分の家でないとしても、これもウソはついていない。





例えば
「浮気してないでしょうね?」と彼女に真顔で問われても



(いや〜、あの娘は浮気じゃなくて本気だからなあ)と思えば



「浮気?してねーよンなもん!」と言い放っても、これもウソにあらず。



んまあ、ウソをついていなければ、ウソ発見器でも判別不能である。





…最後の設問については、まだ私には使用の機会はないのであるが





「最近、風俗に行ってるの?」



「う〜ん。行ってないなあ・・・」






ウソじゃないもん。

恋人に会いに行ってるんだもん。



現金というプレゼントを持って。



11月3日(木)


来週の土曜日に、
ウチの弟の結婚式が控えている。



このHP開設当初の頃は、やれ愚弟が暴力行為に、とか

愚弟とともにホールで、とか、そんなことを書いていたが、



その弟も立派な社会人となり、そして家庭人になろうとしている。




今日は、新婦(つまり、私の義理の妹。なんかスゲー)と、その父と

私の家族と食事をすることになったわけだ。





「いや〜、立派なお兄さんで」





しばらく会話をした後だから、”立派”というのは
体格だけではないだろう。



多分にお世辞の要素もあるのだろうが、それはそれ。

その後もユーモアを交えた大人な会話に勤しんでいたわけだが





「結婚式の最後の挨拶は、どーしましょう?」



という会話に展開していた。





「ここは新婦のお父さんに」



「いやいや、新郎のご親戚に」



と、譲り合いの精神が炸裂しているわけである。





と、いうのも、通念常識で言えば、花嫁がそのご両親に手紙を読み

涙と鼻水に溢れたひと時を過ごした後に、新郎の父がご出席の皆様に



「本日は○○家、○○家の結婚式においで頂き〜」



と、気の利いた一言で、式を締めるのが一般的かも知れないが

我が松田家の、新郎の父というのは、例の
アグレッシブ利夫さんであり



現在、失踪中であるがゆえに、その大役を担うことはない。





「う〜ん。それじゃお兄さんがやってみたら」



「そうね。お願いしようかしら」






いやいや、こんなダラしない体系の、ダラしなく髪を伸ばしている私が

弟や義理の妹の職場の上司もくる、一生に一度か二度の晴れ舞台で

締めの挨拶など、とんでもない、という想いから、

次の瞬間に、こんな言葉を吐き出していた。










パーマかなんか、あてといたほうがいいでしょうか・・・?」








一同、しばし沈黙した後、新婦の父が搾り出すように

「いや、結構」という言葉を残して、今日の会はお開きになった。





離婚の理由に
「夫の兄」と記載されないよう、

立派な家長を目指そうと思いました。よろしく!弟夫婦!



11月2日(水)


2005年度、第2次
「パチスロ気合を入れて取り組もう月間」である。



「1,000円の勝ちを大切にしよう」のスローガンのもと、とにかく

小額ながらも勝ちを重ねることが、モチベーションの上昇と

収支に繋がることを信じ、ここもと取り組んでいるが、その結果が

4営業日(つまり4日)連続プラス収支。プラス金額は
約7万円である。



5月6月に「鬼武者3」の
古事記打法で、100万円以上膨らんだ年間の

マイナス収支を、マイナスの40万まで減らしたことは日記に記載したが



このペースは
「押忍!番長」の登場でストップがかかり、今となっては

件の鬼武者も、当時の設置状況と異なっているので、

このところは再度
「北斗の拳」をターゲットにしているのである。



さて、この北斗の拳を打つ上に重要なことは、

当然といえば当然
「等価交換のホールで打つこと」に他ならない。



実は家の近所のホールは優良店との折り紙はついてはいるが

残念ながらの6枚交換である。



ストック機は等価交換で打つべし、というのは当然北斗にも当てはまり

5連で700枚。等価交換なら14,000円。

6枚なら11,500円とジュースとお菓子。



1,000円単位の勝負をするのには、非常に大きな差である。



そういえば鬼武者以降は、近所の6枚交換の店に入り浸っていた。



「設定1がない」というのは本当だろうが、設定2でも勝負では負け。

そんな店に通っていても、大勝ちはおろか、却って大負けの機会が多く

私にとっては「ダメ」な店であるのに、気づかなかった。



というより、近所という利便性が、私の理性を奪っていた。



さて11月。残り2ヶ月。



今からでも遅くない。きっちりとした勝負を心がけ、豊かな気分で

年末と来年のお正月を迎えたいものである。








って、
マイナス150万円に対してプラス7万円じゃあ、



焼けストーンにウォーターもいいとこだね、実際。



ま、
「アラジンレボリューション」はしばらくでなくともいい、という話。



11月1日(火)


こんばんわ。
NEWSの山下です

どの人かわからない?
ランニングにおにぎりのほうよ。オーライ?



いきなりわけがわからない始め方をしてしまったのは、

今日、
ショックな出来事があったからである。



というのは、バックアップも取ってない
、アウトルックの連絡先

すべて消去されてしまった、ということである。



かろうじて年賀状を出したことのある方々の連絡先等データは

別のアプリケーションからインポートすることが出来たのだが、

要はつまり(重複)、先日、PDAがどうのこうの書いたと思うが、

(もう一度、東芝のGENIOを新品のつもりで使ってみよう)と思い

初期化した上でシンクロナイズ… つまり

「何もない状態」で同期を取ってしまった、というのが理由である。





さて、何がショックか、というと

これでオジサン、完全に
想い出迷子になってしまった、ということ。



年賀状のやり取りしている相手なら、また住所やメールを聞いたり、

知り合いのつてを伝ってヒアリングも可能だろうが、

重要なのは
「合コンで聞いた女の子の」アドレスや携帯の番号。



ん。まあ、あったって連絡する勇気も機会もないのだが、

物心ついた時から「想い出」のために蓄積していった貴重な情報が

ものの数秒でなくなった時には、軽い眩暈を覚えたものだ。




考えても見てください。

この私が、勇気を振り絞って携帯の番号を聞いた結果として

少なくともそれに応じてくれた女性というのは、

50歩100歩で言えば、間違えなく
50歩の方の女性である。





私のエロ・トークに腹を抱えて笑ってくれたアノ娘。

土下座すれば、もしかするともしかするという雰囲気のアノ娘。

社会人になって、初めて知り合ったアノ娘。



これらの美しい想い出が、HDDの藻屑となって消え去ったわけで。





う〜ん。全く利用価値のなかった情報であるとは言え、

悲しい!悲しいよオジサンは!



なんだか、写真はアルバムに残せ、っていうのはわかる気がするなあ。

デジタルは何かの拍子に、一発でトぶからなあ。





今日ばっかりは、迷惑メールを送りつける業者さまから、

一件40円ぐらいで、名簿を買い求めてもいい気分である。




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