【漢の投資術】 (To:K君)
こんばんわ。北斗浜流一郎です。
別に掲示板での書き込みではないのですが、K君より下記のような
ご質問を頂きましたので、回答させて頂きます。
(冒頭から、あまり真面目ではないような気がしますが)
【ご質問】 銘柄:XXXX
「来週も株価が25万円台なら2回目のナンピン買いにいくつもりですが、
どのようなものでしょうか?ちなみに取得価格は35万円です。」
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ちなみに、このご質問を頂いた日には、直近の最安値をつけております。
相場感は素晴らしいものがあると思います。
その上で、私のアドバイスは「NO!」。
確かに底を打っているように見えますが、
この銘柄のナンピン買いをするならば、他の銘柄を購入し、
銘柄分散を図るほうがメリットが高いように思います。
まともな意見については後日。今日は日記の更新ですから。
K君に私の意見をお伝えする前に
ここからは”漢の投資術”についてご説明しましょう。
【漢の投資術1】 〜まずはナンピン買いについて〜
ナンピン買い、といってピンとこない皆様のために、簡単に説明をば。
例えば10,000円の株を一株買い、
それが8,000円に下がると2,000円の損。
その時点でもう一株買い足せば、二株で18,000円、つまり
一株あたり9,000円で買ったことになります。
そしてこの株が6,000円になったとします。で、また一株買い足すと
三株で24,000円の投資。つまり一株あたり8,000円となります。
つまり、買った値段が安くなった、ということ。
この株が8,000円まで値を戻せばチャラになるということです。
これはリスクヘッジとして、古くから伝わる手法です。
わお!なんて数字のマジック!と思われる人も多いでしょうが、
実はこれ、”株を買い足せる”資金を持った人しかできないんです。
金持ちはこういう意味でも強いわけですが、このナンピンには実は
漢らしくない要素も多々あります。
まず、この手法が”負けを認めたくない”という側面が大きいという点。
騰がると思って買った株が下がった時点で、これは負けなんです。
負けをフォローする、とか”取り戻してやる!”という気概が大事ですが
まずは負けてる現状を把握することが大事です。
ナンピン買いって、そういう意識をどこかにしまいこむ作業なんです。
ナンピンをやる人は、大抵、チャラになると売りたくなります。
時間と、思った以上の金額を投資して、チャラ。
考えてみてください。同じ24,000円で6,000円×4株買った人がいたら
8,000円になった時点で、8,000円儲けが出てるんですよ。
読みを外した時点で、8,000円損したとも考えられませんか?
”騰がるか下がるか、どっちか分からないからナンピン”
”負けたくないからナンピン”
”金があるからナンピン”
ナンピン買いの理由は、大抵こんな感じだと思うのですが、
上の理由に当てはまるなら、ナンピン買いはやめたほうがいいですな。
しかし下記の理由に当てはまるなら、この限りではありません。
・インサイダーおよびそれに近い情報を持っている(取引先とかね)
・株主優待券や配当利回りなど、株数を保有するメリットが高い
・今回の暴落で、どうかんがえても大目に足を引っ張られている
・定期的に購入し、株数を増やすことが目的(これはドルコスト平均法)
・あんまりバタバタせず、景気の上昇やインフレに備えたい
・・・と、”漢の投資術”と書いた割には随分まともになってしまいました。
さて、K君へ。
まあ、相談の例でいうと、負け、というには早すぎるかもしれないので
売ることはないし、幸いにも2株(以上?)は持っているわけだから、
上昇しても十分享受できるわけで。しかも25万円追加できるのだから
今の暴落で安く買える株だっていっぱいあるよ〜。
それがナンピンではなくて、他の銘柄がいいんじゃないか、という理由。
(他にも根拠はあるけどね)
あと、「来週〜」のくだりだけど、もしこの水準で来週ももみ合ってたら
この銘柄はすぐにはダメだと思うよ。
もし安くなると思ったんだったら、その時売っておけばいい、って話だし。
俺的には、直感とか勢いとかをもうちょっと信じていいと思いますが。
少なくとも”待つ”理由は、あまりないでしょ?
かくいう私は、この日に「ニッセン」(8248:大証)を購入しました。
暴落の前に悪材料が出て売られ倒していた、とか、
悪材料の内容の割りには売られ過ぎてると感じた、とか
売り叩いて喜んでる人たちの不幸を私の喜びに変えたい、とか
そういうまっとうな理由というよりは、ただ単に私が
Mだから、です。
(といいつつ、すでに浮きが出てるけどね)
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