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10月5日(木)


僻んでいるわけでもないし、自分を卑下しているわけでもない。

もっと頑張ればいいじゃん、という声もあるが、決して自分自身、

現状に不満を抱えているわけでもなく、ぼちぼち幸せなのである。

別に強がりなのではなく、これは今までの人生で身につけた知恵。

私がこれからの人生を生きる上での英知、といってもいいだろう。



いつもパチスロ屋で開店待ちをしていた年下の青年。

最近見ないなあ、と思っていたところ、久々に見た彼に



「就職しましたよ。何だか先行き厳しいんで。というより

いつまでパチプロやってんですか?」



などと言われても、正直に言ってそんな風に見られていたことに

落ち込むことなく(というより、時給とは言え仕事をしてるのだが・・・)

自分は自分の人生。

人に評価されずとも、自分が自分を好きでいればいい。



そう。僻みでも強がりでもなく、これは成長なのである、と。



私の学生時代の友人が集う掲示板に書き込むことも少なくなってきた。



2人目の子供が生まれました。マンションを買いました。

こんな近況報告に対して、やれ今日は番長で2000枚出ました、と言って

彼らはなんて返せばいいのだろう。



アジア諸国に旅行に行きました、韓国に旅行に行きました、と聞いたと言って

私も札幌の出張ついでに熟女ヘルスに行きましたよ、と返してどうする?



企業に転職の内定が決まったが条件が合わない、とか、

各国の企業の集う英語でのConferenceで

ビジネス英語が伝わらなくてヘコんだ、という書きこみの返信に

今日は会社のフロアのトイレが壊れてて、ウォシュレットが使えなかった、と

真顔でレスをつけようとしてどうしようというのか?



したり顔で聞いた口を叩いても、相手方も対応に困るだけだし、

かといって身の丈にあったことを書いても、却って相手に気を遣わせるだけ。



そう。自分を卑下しているのではなく、大人になったなあ、という感覚である。

近況を目を細めてみているのではあるが、それは合コンにおける聞き上手の

ように、笑顔と相槌で心地よい空間をつくるというアレである。



今日掲示板を見てみたら、テーマは
「個人情報保護法について」

「先進国の定義」というものであった。



彼らの書きこみを反芻し、マウスで「投稿」のボタンにポインタを当てていた

のを、軽く俯きながら隣の「削除」のボタンにポインタを移し





熊田曜子のおっぱい丸見え、という見出しをみてびっくりして

よく見たら
能田曜子で二度ビックりしました



という自身の書きこみを削除した。





奇しくも今日更新している10月5日という日は、私の32歳の誕生日。

つつがなく流れるこの日記の更新同様、何事もなかったようにその日は

始まり、そして終焉を迎えたのであるが



ああ、私は確実に大人になっている。

だから、別に悲しいことも寂しいことも、ない。



10月4日(水)


ここもとの日記が滞っているのは何も、私がパチスロに仕事に忙しい、

というそれだけの理由だけではなく、つらつらと屁理屈を書きつづる

脳内でこねくり回した駄文を、皆様にお伝えすることが忍びない、と

そういう気持ちも少なからずあったわけなのである。



漢と書いて、という割には、私の身の回りに起こるピンク色の悲劇。

そういうものを当初は書きなぐっていたように思うのだが、残念、

今の私にはピンク色の出来事など、喜劇も悲劇も起こらない。



そこで今キーボードを叩いている、ということは、何やら艶っぽい出来事が

ヤツの身に起こったのか?と優しい読者は感じてくれるかも知れないが



まあ、強いて言えば、こんなことぐらいであろうか?



今日は新橋のホールに2分の1で高設定と謳っている「スパイダーマン2」

5号機に慣れておかねば、と発売したばかりのパチスロ必勝ガイドを片手に

おもむろに入店しようと思っていたところ、



その前にミニスカートのコスチュームを身にまとった強烈な美人、

彼女はイベントガール、ポスターから鑑みるに「デチャガ」。

(出ちゃう!ガールというらしいが、なんと悩ましいネーミングだろうか)



こんな寒空に客引きか、と少しかわいそうに思っていたところ、

客引き云々の前に、学生時代の初恋の人や、業務中であるが故に直属の

上司に遭遇しない限りは、確実に入店するであろう私に向かってさえも

丁寧に言葉を選んで、語りかけてくれたのである。



「この雑誌、今日発売ですよね?私も買いました。頑張ってくださいね。」



軽く微笑み、入店すぐに脳裏を巡らせたどり着いた一つの回答、それは



もしそこで一言でも返答を返していれば、親族と仕事関係以外で

2ヶ月ぶりぐらいで話した女性とのトークだったなあ、

とそういう後悔である。



そしてさらに考えを巡らせてみて、デチャガのお姉さんの語りかけ。



これもまあ、仕事かあ

と、思い直して、さらに後悔を深めた、とそういう次第である。



ここまでピンク色の出来事に乏しい私に、

なんというか定期的に日記の更新を促すことは、いささか残酷でないかと

今は自分で自分を慰めているのみなのである。




10月3日(火)


とある友人に聞いた話なのだが、

千葉の片田舎に
「永ちゃんバス」というのがあり、運転手はリーゼントで

運転席の後ろにはE/YAZAWAのタオルがいつもかけてあって、

降車を告げるチャイムを押すと、運転席のほうから



「♪オッケ〜」



という声がひっそりと聞こえてくるというバスであるとのこと。



ナハハと聞いていたが、ナメちゃいけない千葉県民。

私がよく言っていた千葉の雀荘の名前も「キャロル」。店内にはそれこそ

永ちゃんの写真がところ狭しと並べられており、コーラを頼んだり、精算を

お願いすると、



「♪オッケ〜」



という声とともに、痩身の男がすっ飛んできた。





また千葉に住む私の友人などは、ことあることにつけ



「♪ア〜イ ラブユ〜 ホ〜ケ〜」と、彼のヒット曲の替え歌を披露する。

包茎が好きと歌いあげる友人は、残念ながら男なのであるのだが、

はやり千葉県民にはYAZAWAファンが育つ土壌があるのだろう。

成田を擁する県だけに、成り上がりには並々ならぬ興味があるなり。



で、びっくりしたことに、当のYAZAWA氏は広島出身とのことである。

(別にびっくりすることではないのだが)



なぜこんな話をしたかというと、今彼のやっているCM。

トヨタの新ケータイのCMだと思ったが、昔のYAZAWAの映像が

「まだロック、やってんの?」と尋ねると、今のYAZAWAが



「おかげさまで。バリバリだよ」 と、あの調子で答えるCMを見て、

かっこいいな、と思ったからである。



YAZAWAそのものには、私はそれほど興味がないのであるが、

その道の第一人者として、永きに渡り君臨し、

根強いファンを多数持つカリスマであり続けるYAZAWA。



興味がない故に、よくは知らないのだが、多分、彼は

第一人者であるためだけに、努力を重ねるわけでも、

知名度を生かして、他に転身をはかるでもなく、

そして、引退するでもなく、



若い彼が「まだやってんの?」と、未来の彼に語る言葉は

ロックにこの先、興味がなくなることはないだろうけど、

未来の俺は、好きなことを妥協せず、続けていられてるの?

商売やテクニックに走ることなく、余技として埋もれることなく

自分のポリシーを貫いていけてるの?と、そんな意味のように聞こえ、



それに、現在の彼が「おかげさまで」と、

俺はあの頃から気持ちは何も変わってないよ、と

自分の歩んできた道に、何の迷いも見せないで



俺は俺であり続ける、ってスタンスで人生を歩んでいるように見える。

しかも、バリバリ。現役続行中にして、エンジン全開である。



そんなところが、かっこいいなあ、と思ったわけで。





かのCM、私に当てはめてみると





(中学生時代の俺) 
「まだオナニー、やってるの?」



(現在の俺) 
「おかげさまで。バリバリだよ」





なんとゆうか、
涙なしには見れないCMになりそうである。



10月2日(月)


「クランキーコンドルX」
というアルゼの5号機の面白さが、

ようやく解かってきたのが収穫である。



ご存知、10年ぐらい前に若い私を驚嘆させた「クランキーコンドル」の

直系機種で、ま、絵柄とリーチ目が似ているだけでも打つ価値がある。



言うなれば、過去の偉大な遺産を食い潰してあの程度なのだが、

今まで出したアルゼの5号機が糞。期待に期待を重ねていたサミーの

「スパイダーマン2」が、期待を爆裂に裏切る展開だったのだから



現状で、遊戯に耐える5号機は、残念ながらクランキーしかない。



リプレイハズシ、DDTの効果と上段青テン、奥ゆかしいリーチ目・・・

これらの旧コンドルのいい部分を壊滅的になくした新生コンドルだが、

代わりに搭載されたRTと、クランキーチャレンジが最悪のところを一歩

脱するポイントとなっており、クラチャレのような機能の搭載は、最近の

アルゼにしては珍しい、オリジナリティ溢れる新機軸。



収支と言えば3,000円で5時間遊べた…というように、何のことはない

単なるゲーセンで遊んでいる感覚なのだが、はやりゲーム性に幅があれば

別にゲーセンはゲーセンでかまわない。好きでやってるんだから。



さあ、今度は「サンダー」の5号機版が出るようで、単に過去の財産を喰い

つぶしているに過ぎないようだが、使える財産は使って、それでオリジナルな

機能をつける努力をちょっとでもして、これからも頑張れアルゼ・・・





と思っていたら、なんだよ、あの
「バーグラー」って台は!!!



パチスロ雑誌に載った写真と情報を見る限り、間違えなくジャグラーである。

しかも、その記事には「北電子」のキの字も見当たらない。



共同開発とか、販売を担当とかならわかるが、

自社ブランドの新5号機として出す気なのか・・・



しかも全面液晶で盤面を表示し、ボーナス成立Gの第3停止時に、

液晶左下のGOGOランプ(あえてそう言う)が光るらしい・・・



あきれてものが言えない。BE-POPハイスクールで横浜銀蝿が流れると

聞いた時には思わず失笑したものだが(当時のヒット機種は鬼浜)、

今回は失笑も出ないよ。



4号機で遅れをとったアルゼが、将棋盤をひっくり返すようなマネして

(保通協に裏金でも渡して、5号機を推進した私はニラんでいる)

完成度の低い5号機をバンバン発表してシェアを取ろうとしている、と、

邪推をしている私なのであるが、



ホールも客もバカではない。つまらない台に金を落とすはずもなく、

今でも5号機は閑古鳥である。



実打試験のゲーム数を短くするってことはだね、波が大人しくなるのだよ。

波が大人しいってことはね、仮に高設定の機械割を高くしたら、それが

丸解かりってことになる。高設定が丸わかりな高設定は、その時点で

ホールは置けないんだよ。それ以外の爆発力がないんだから、客が

座らないんだから。で、さらに高設定が置けなくなるという悪循環・・・



閑古鳥ってこういう状況下で鳴くものだと私は思っているが、

アルゼさん。ジャグラーのパクリで、何も知らない老年スロッターを

取り込もうとしてる?



う〜ん。社名はアルゼだけど、あの会社にはプライドがナイゼ。



10月1日(日)


10月30日(月)時点での、当月のパチスロ収支はマイナス33,000円と

負け越してはいたが、今月のパチスロ環境の中では善戦も善戦、

大健闘の部類に属する収支である。



私の誕生日の属する月であったが、仕事と言えばハードな出張で

まずは大阪市内、堺、吹田と回り、その後は鳥取〜米子〜松江のコース。

そのまま特急で岡山入りし、福山〜広島を巡って一旦帰京。

日を改めて山形入りし、その足で盛岡〜宮古まで足を伸ばし、

最終的には秋田から飛行機で羽田に戻る、という強行スケジュールを敢行。



当然、パチスロを打つ機会が少なくなるわけだが、その数少ない機会は

27日に都内一斉にご逝去なされた伝説のパチスロ機「北斗の拳」。

その北斗を惜しむ会と称して、会社の同僚と収支を気にしない追悼企画を

実施し、結局のところ彼らにあわせてレバーを擦っていたら、2営業日で

15万円ほどやられてしまう有様だった。



それでいて、最終日を迎えてマイナス33,000円。

大健闘としかいいようがないが、マイナスはマイナス。

火曜日という平日の31日、最終日でプラスにもっていくためには

今日までの5号機での”ツメに火を灯すような”ヘタれた勝負では

むしろ家でエロビデオを見ていたほうが得、ということで、



最終日の今日は、4号機での勝負をしよう、と心に決めた。



とはいえ、北斗SEではダメだ。

勝って4桁、負けて5桁のSEちゃんでは、確かに刻んでトータルプラスは

可能かも知れないが、一日一発勝負では4万円プラスにすることは困難。



仕事を終え、最寄の新橋のホールに赴き、ふと着席したのは「番長」。



珍しいといえば珍しいが、旧北斗がご逝去され、リスクを管理しながら

勢いでの大勝ちを狙えるとすれば、最近でいうとジャイパルと番長、

それぐらいしか思い浮かばない。



12,000円を使ってREG。あ〜あと思いながら打ち続けること120G。

特訓に入らず、半分、いやほとんどあきらめていたところに不意に

”操ちゃん”が現れ、それが青7であった。



当たり前のように薫BIGで最終ゲームでジャリーンと鳴り、

次に選択した番長BIGでは、チェリーが落ちたりして、次も青7。

また薫BIGでドキドキしようとしていると、風呂敷が揃って鳴り。

当然、次も青7だから番長を選択して、小役告知が派手になり、

ベットで特訓に入って、1G連。ここで赤7。



なんだかんだでBIGを6回、1G連を抜けてREGがさらに1回。

ヒキの強い御仁なら、天国と思しきこのゾーンで特定役解除をし、

さらに1G連を6連チャンぐらいさせてしまうところだろうが、



そこは人生自体のヒキに乏しい私である。

ここでの2,400枚を素直に頂いておくことにする。



で、500Gのジャイパルに移動して、900GあたりでBIG。

早めのBIG3回。きっちり目押しして平均620枚程度でBIGを消化し、

250Gで台移動。またもや500G台のジャイパルをリプレイ3連契機と

思しき解除で900GあたりでBIGを引き寄せ、REG1回で250を抜けて

時は21:00過ぎ。さすがに潮時だろうと(最近は22:30で終了だから)

そのコインをカウンターに流すと、貯玉カードに記載された枚数は

なんと4027枚と、両替してしめて8万と500円である。



(会社を出てここに来て、3万4,000円遣ったから、っと)



つまりは業務終了後の3時間で46,500円のプラスを収めたわけで



良心的な読者の皆様は、「ああ、良かったな凡作。

昨日まで33,000円の負けで、最終日に46,500円勝ったなら

なんとかかんとか10月はプラスになったじゃないか」と

目を細めながら健闘を讃えてくれるだろうが、



ところがどっこい、





今日の
昼休みにきっちり5万円負けているのである。





ジャイパルで1500Gで当ったBIGが0パンの挙句、REG1回放出して

連チャン終了となった時分には、本当に”俺のバカ!”と思ったわけだが

本当に悪いのは私ではなく、



昼休みと称して3時間もオフィスに戻ってこない私に、

何のお咎めもなく放置している会社が悪いのだ、と、今日は切に思う。




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