宗 派 真言宗
本 尊 十一面千手千眼観世音菩薩
開 基 弁基上人
創 建 大宝3(703)年
拝観時間 8:30〜17:00
拝観料 \600
所在地 奈良県高取町壺阪3
電 話 0744-52-2016
 「壺阪寺」は通称名で、正式には「南法華寺」という。
かつては三十六堂六十余坊を数えた大寺院であったと伝えられている。大宝3(703)年、元興寺(がんこうじ)の高僧、弁基(べんき)上人によって開かれた。本尊は十一面千手千眼観世音菩薩像。
 本尊は古来から眼病に霊験あらたかな観音様として厚い信仰を集めている。
 明治初年には、豊沢団平の妻千賀が創作した浄瑠璃の「壺阪霊験記」でその名を全国に知られることとなった。
 広い境内には、塔が建ち、インドから招来した巨大石仏が圧巻である。
 昭和40年からインドにおいて国際交流活動に参加し、境内の石仏群は日印交流のたまものだそうだ。
 お寺には老人ホームも併設されている。
 
●本堂

 本堂は、江戸後期に再建されたもので、八角円堂である。写真撮影時は、この礼堂(室町時代)を本堂と思っていたが、この裏の建物が本堂であった。(未撮影)
 本堂および礼堂内は、さながら宝物殿となっており、多数の仏像や資料が惜しげもなく展示されており、自由に拝観可能である。
 また、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩像も目の前で拝むことができる。拝観料は600円と他のお寺と比べ若干高いが、宝物殿がセットであること、ご本尊が拝観できることを考えれば「安い」と解釈することもできる。
 写経は、礼堂内に納めるところがあるが、わかりにくいので礼堂内の中におられる係の方に確認したほうがいいだろう。
 礼堂と本堂は土足厳禁ですので、入り口で履き物を脱いで入ります。

●壺坂霊験記

 眼病に霊験あらたかということで、目薬が販売さ
れています。「沢市目薬」
 300年以上昔、座頭の沢市は三つ違いの女房お里と仲睦ましく暮らしていた。沢市は盲目ゆえ琴三味線を教え、お里は内職というつつましい暮らしであった。
 そんな沢市の胸中にひとつの不安が生まれていた。というのは、明けの七つ(午前4時)になると、お里が毎晩床を抜け出していたからだ。
「もしや、好きな男ができたのか」と問いただすと、お里は沢市の目の病が治るように、3年の間毎日欠かさず壺阪寺の観音様に朝詣をしていたのであった。
 疑った自分を恥じる沢市はともに観音様にお参りすることにしたが、心の中は盲目がゆえに不遇な暮らしをしているのだと自分を責める。そして、お里を自由な身にしてやろうと、谷に身を投げてしまうのだった。
 不吉な予感で慌てて戻ったお里は、非情な現実に遭遇し自分も身を投げてしまう。
 二人のせつない夫婦愛が奇跡を起こし、観音様によって二人は助かり、沢市の目は治った。
                           パンフレットより
●巨大石仏群

 礼堂の前にある、巨大な石像のレリーフ。お釈迦様が悟りを開くまでの物語が彫刻でわかりやすく描かれています。

天気が悪ければ頭の先が見えにくくなる大観音石像

大涅槃石像。これも巨大です。

大釈迦如来石像「壺阪大佛」

 1回目に訪れた時は、雨天で霧が発生していた。まるで雲中にいるようであった。そのため、大観音石像が境内から見えず、探すのに苦労した。
 そのとき、大観音石像は足下から見上げたとき、頭の先がよく見えなかった。

●太っ腹な気質
 2回目に訪れた時、重要文化財の三重塔で、室町時代に再建されて以来秘仏であった大日如来像・弘法大師像が、おしげもなく開帳されていた。(なんと513年以来初だそうだ)
 通常なら特別拝観料を納めるところなのだろうが、拝観料に含まれています。
自由に拝観できますが、内部の写真撮影は禁止です。
 ちょっと厳しいお顔の大日如来様が印象的でした。


●御朱印
御朱印です。

 納経所は礼堂に併設してあります。写経は礼堂内に納めるところがあります。ちょっとわかりにくいところですので、本堂におられる係の方に確認したほうがいいでしょう。
 

●御詠歌

御詠歌の御朱印です。
(岩をたて 水をたたえて 壺阪の 庭の砂も 浄土なるらん)

意味:衆生済度の願を立てて、慈悲の水でもある仏法を壺坂寺で説けば、庭の砂ほどにも数多ある衆生心の汚れも洗い浄められて、仏の国の浄土に変ずるであろう。

※勝手な解釈です。

●ご本尊御影

ご本尊の御影(200円)に、御朱印と一緒にいただける梵字の札、そして、先達もしくは同行者のみがいただける御詠歌の護符です。


●アクセス

・公共交通機関では、近鉄吉野線壷阪山駅から奈良交通バス壺阪寺行きで11分、終点下車、徒歩5分。
・自家用車では、西名阪自動車道郡山ICから国道24号、国道169号を吉野方面へ20km
・葛井寺からの移動は、藤井寺市内が混雑することが多いと思います。距離は45kmほどですが、混雑を考えると西名阪道を利用したほうが無難でしょう。郡山ICを下りた後は渋滞はほとんどないと思われます。


●駐車場
 壺阪寺へと続く曲がりくねった山道を進むと、壺阪寺の駐車場に出ます。
機械ゲート式の駐車場で500円です。
 駐車場は、2カ所に分かれており、ゲートを入ってすぐの第2駐車場と、少し上がった第1駐車場があります。
第1駐車場が近いので、空いている場合は第1駐車場が便利です。
 第2駐車場から第1駐車場へは坂路を通るのですが、狭いので信号機による制御が行われています。信号機に従って行動してください。
 

●所要時間
 大きなお寺です。
大観音象と大涅槃象は少し離れたところにおられます。
また、礼堂、本堂の拝観時間、石レリーフと見所はかなりあります。
境内も広いですから、かなり時間に余裕をみておいたほうがいいと思います。
 じっくり見るなら、2時間はみておいたほうがいいでしょう。
御朱印のみが目的の場合でも、駐車場から本堂までは結構距離があります。本堂に参拝しないなら30分でしょうが、ご本尊を拝んで、本堂内を一週するなら45分は見てください。


●感想

 まさに、パラダイス!
 新旧さまざまなものが広大な敷地に点在しています。
巨大石仏群ですが、インドとの国際交流のお返しだそうですが、運送料ってものすごいんでしょうね。
分割して運んだとしても、1パーツで数トンでしょうから大輸送計画なんでようね。
 拝観料は600円と若干高めですが、すべて公開しているんじゃないかというくらい惜しげもなくなんでも見せていただけるので、逆に安いんじゃないかとも思えます。
 本堂内にすら入れないお寺もありますからね。
 結構、楽しめるお寺だと思います。

                                                 

六番札所
壺阪山 南法華寺
    「壺阪寺」

 広大な境内に、巨大石仏群!出し惜しみをしない気質は、まさにパラダイス。