古代の悪魔、世界の悪魔

古代の悪魔・・・悪魔サタンがあらわれる前からの悪魔達。
イル 古代アッシリアの国に盛んにあらわれた。四本の角に長い耳、そして鷹の羽をつけ、背中にもう一つの顔がある。七十七変化の魔力を持つので、思いのままに変身して大臣や国王にまでだまして国を大いに乱したという。
ウトック 古代バビロニアの国にあらわれた。いつもは荒れ果てた沼地や岩だらけの山に住んでいるが、夜になると町の墓場にやってきてすべての死人の魂を呼び起こした。だから不気味な死人の群れが町中をさまよい、誰かが通りかかるとウトックが暗闇の中に誘い込んで死人の群れの中に連れ込んだ。そして死人達ににらみつけられた人は必ず不幸に落とされたという。
アラル 半人半獣の姿。東洋を荒らしまわった古代の悪魔。手にした長いラッパを吹くとたちまち台風がおこり大洪水がおしよせ大地震が起こったという。
ベヘモド 数千年も前から今なお悪行を続けている強大な悪魔。何よりも残忍なことを好む。人間を踏み潰して引き裂き、それを煮て食べ、骨は粉にして家畜に食わせる。
アゼザル サタンが登場する前からイスラエルの国にいた悪魔。今では世界中の荒れ果てた荒野をさまよい歩き、昆虫や動物に悪霊を植え付けて人間に危害をあたえている。

世界の悪魔
プロセルピーネ イタリア 全身が不気味な青白い肌をした美女の悪魔。海の孤島にいて、船人を次々に誘惑してその心臓と肉を食う。
ポルトー カナダ トカゲの姿。青い炎をはいて人間を氷らせる。
グレムリン アメリカ 緑色の帽子をかぶった小人の悪魔。飛行機を墜落させる。
パストーリ メキシコ 木の棒を持った植物悪魔。棒で叩いた音を聞くと病死する。
フィク 南米 ブヨをものすごく大きくした姿。人間を眠れなくして殺す。
アト・ハラマ 中国 獅子のような頭とクラゲ足の姿。人間にとりついて熱病にかける。
チィ ポリネシア 全身に黒い毛が生えた悪魔。悪霊をたくさん集め人間を殺す。
ベリト 旧ソ連 赤い馬に乗ってあらわれる嘘つき専門の悪魔。すべての金属を金に変える。
グラト ドイツ クモの足だけの姿。毒液を出してあらゆる病気をまき散らす。
タムズ スペイン 黒いコケの生えたさそりの姿。人間を気ちがいにする。
メフェストレス フランス 黒いマント姿で鏡の中から出てくる。人間の魂を奪い去っていく。
セト エジプト ライオンの姿で頭は人間。人間を水攻めにして死体を切り刻む。
ゴメリー アフリカ 青い色をした泥人形の姿。黒人を白黒のまだらの石像にする。

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