ALPHA製CPUファン PAL6035

「大失π」のデータ提供でいつもお世話になっている機長さんから、ご厚意でALPHA製のCPUクーラー「PAL6035」を譲っていただきました。

  

私が今まで使ってきた、安物クーラーとはやはり「作り」が全然違いますね。ちゃんと冷却機能を「設計」して作っているという感じがします。
早速、Celeron900+ドーターカードと組み合わせ、マザーに取り付けました。
  



ハードウェアモニターの画面

FANの回転数は4500回転前後です。音は殆ど気にならないレベルです。(私にとっては)


早速クロックUP実験です。前回のTTC-D5Tでの実験と同じように、定定格FSB100で起動後にSoftFsbでクロックを上げるという方法で行いました。

コア電圧
FSB
動作Clock
結果
備  考
1.75V
133
1200
×
上げた瞬間にフリーズ
1.80V
133
1200
×
1200MHzを表示。マウスを動かすとフリーズ
1.85V
133
1200
×
しばらく動作していたが、突然フリーズ
1.90V
133
1200
×
HDBENCHはOK。大失π測定不可
1.95V
133
1200
3DMARK2000 OK。大失π(2000万回)はOK。10億回はNG
2.00V
133
1200
大失π(10億回)OK

   
というわけで、TTC-D5Tの時と全く同じ結果になりました。発熱そのものは、TTC-D5Tの時より低く抑えられているようなのですが、安定性向上には到らないようです。

・限界に挑戦
とりあえずFSB133では安定しているようなので、限界を探るべく、少しづつクロックを上げてみました。
コア電圧は2.00V固定です。

コア電圧
FSB
動作Clock
結果
備  考
2.00V
135
1215
大失π(2000万回)OK
2.00V
137
1234
大失π(2000万回)OK
2.00V
139
1248
×
大失π(2000万回)NG

1248MHzを表示しましたが、大失π測定には至らず。ということで、こちらもTTC-D5Tの時と全く同じ結果になりました。


★結論
というわけで、「PAL6035」の能力を持ってしても、FSB133の1200MHz安定稼働は難しいという結論に達しました。
冷却能力の不足というより、CPUコアの限界のような気がします。通常レベルの空冷では、1200手前に壁があるようです。最近のマザーのようにFSBが1MHz単位で調整できるものならば、もっと細かく限界が探れるのですが、私のBX-MASTERでは無理ですね。残念ながら、「PAL6035」の本領発揮はもう少し先になりそうです。(BXマザー最後の悪あがきで、Cel1.1Gにでも乗り換えようかな(^^;))