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Anne Shirley と Shirley poppies |
アン 「マリラおばさんと呼んでもいいかしら?」
「おばさんと呼べば本当の身内のような気が
するんだもの」
マリラ 「あんたの本当の小母さんではないのだから
そんな呼び方をするなんて感心しないね」
(村岡訳より)
アンは、マシュウ、マリラと暮らしているが、クスバート家の養女アンではなく、あくまでグリーンゲイブルズという屋号の家にふたりと一緒に住んでいるAnne Shirleyである。
ところで先日梶原由佳さんのサイトにとっても嬉しくなる記事が掲載されていた。Betty Shirleyさんという方が、アンがご自分と同姓ということからモンゴメリは何故アンにShirleyという姓をつけたのかを色々調べたこと、また、モンゴメリ伝記絵本作家、Elizabeth
MacLeodさんが、モンゴメリの日記の中に、モンゴメリが初めて野生のポピーShirley poppies を見た時の感激と、それをくれた友達や懐かしいPEIへの思いを綴った箇所を見つけ、Shirley という姓はそこから付けられたのではないかと推測されていることが書かれていたのだ。
由佳さん自身も次のように書かれている。
"アンの姓シャーリ−が、春を予兆するというシャーリ−・ポピーから
来ているとしたら、アンが春爛漫のPEIに到着して、それから何かが
始まっていくという期待感にぴったりのような気がする。"
モンゴメリ自身はeのついたAnneという名前は思いつきで付けたと書いてあるそうだが、案外シャーリーという姓も深い意味があってのことではなく、大好きなポピーから命名したのかもしれない。
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Anne Shirleyという名前をもつ女の子は、6月のある日、古いカバンを持って舞台となるプリンスエドワード島にやってきた。“頭上に香り高い雪のような花が長い天蓋のようにつづいていた『歓喜の白路』”を通ってこの物語に登場し、そして、文字通りグリーンゲイブルズのアンとして物語が始まる。
「アンの青春」13章(松本訳)で、アンは自分が春に生まれなかったのでせめて誕生祝いを春の盛りにやりたい、「さんざしやスミレと一緒にこの世にあらわれるのは すばらしいわ」と言っているが、松本訳では巻末の訳者ノートで"亜寒帯の島では春は6月初旬、この章は6月初旬です"と解説がある。
アンがグリーンゲイブルズのAnneになったのは春爛漫、百花繚乱の6月。そして、プリンスエドワード島にShirley
poppies が咲くのもそんな時期のようだ。
Shirley poppies(学名Papaver rhoeas)は、調べてみると、アンの赤毛をイメージする色だけでなく白い色もあり、野生にあって、それでいて花びらが薄く華奢で可憐なイメージがある。後に15歳になったアンはリンド婦人によると白水仙にたとえられているが、やっぱり赤毛がアンを特徴付けるものなら白ではなさそうだ。
名前のAnne、姓のShirleyに関して山本訳の「THE ANNOTATED ANNE of GREEN GABLES」でも、松本侑子さんの「赤毛のアンに隠されたシェイクスピア」のなかでも考察されているが案外こんなちょっとした思い出に繋がるネーミングだったのかもしれない。もしそうだとしたら全てが謎解きのように色んな意味合いが隠されているのでなく、綺麗なドレスが大好きだった一面に通じるようでホッとする。
因みに私の誕生日は3月下旬、アンと同じ3月生まれ、PEIと違い日本では早春と呼ばれる時期である。
梶原由佳さんのAnne Shirleyのページ
2001年11月 |
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