名鉄モ510形は、美濃町線の前身である美濃電気軌道が1926年(大正15年)に製造した車両です。前面は5枚窓の流線型スタイルで戸袋窓が丸窓と、大正時代の雰囲気を保っていることから、かなりの人気がある車両でもあります。 1967年(昭和42年)からは活躍場所を揖斐線に移し、岐阜市内と揖斐町の間を行き来していましたが、1997年(平成9年)に定期運用から外れてしまい、揖斐線の一部と谷汲線の廃止とほぼ同時に3両が廃車され、現在2両が黒野の車庫で暮らしています。 また、1988年(昭和63年)に鉄道友の会から"エバーグリーン賞"を受賞しました。 そんなモ510形も今年で77年目を迎える名鉄では最も古い車両です。人間でいえば"喜寿"ということで、4月から8月にかけて各種の記念イベントが開催されることになりました。 特に5月10日は形式番号と同じ数字が並ぶということで、"Birthday Train"なるものが運行されました。 |