名鉄 モ510形 Birthday Train
〜  取材日 2003. 5.10
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名鉄モ510形は、美濃町線の前身である美濃電気軌道が1926年(大正15年)に製造した車両です。前面は5枚窓の流線型スタイルで戸袋窓が丸窓と、大正時代の雰囲気を保っていることから、かなりの人気がある車両でもあります。

1967年(昭和42年)からは活躍場所を揖斐線に移し、岐阜市内と揖斐町の間を行き来していましたが、1997年(平成9年)に定期運用から外れてしまい、揖斐線の一部と谷汲線の廃止とほぼ同時に3両が廃車され、現在2両が黒野の車庫で暮らしています。

また、1988年(昭和63年)に鉄道友の会から"エバーグリーン賞"を受賞しました。

そんなモ510形も今年で77年目を迎える名鉄では最も古い車両です。人間でいえば"喜寿"ということで、4月から8月にかけて各種の記念イベントが開催されることになりました。

特に5月10日は形式番号と同じ数字が並ぶということで、"Birthday Train"なるものが運行されました。


市ノ坪の車庫にて、美濃町線の新型車両800形と。 岐阜市内では車が軌道内を走行するのが認められています。

これが定時運転を困難としている原因です。

510形の運転台。路面電車としての最低限の機器が並びます。 車内は横1-2列のシートが並びます。日よけは木製。
新関駅にて。前面は5枚の窓で成り立っており、現代車両では見られない貴重な"馬面"。 ドア横の丸形の窓。大正ロマンあふれる風情。
午後からは"Birthday Train"として市ノ坪〜新関間を1往復。

"Birthday Train"の前面に掲載された専用ヘッドマーク。

右下に日付が書かれており、この日だけの特別なもの。

途中の下芥見駅にてしばしの小休憩。乗客はホームに降りて、思い思いのアングルで撮影開始。 廃止されれば、この風景も思い出となるのでしょうか?
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