「パト電コノハけいぶ号」は愛知県警が犯罪防止を呼びかけたラッピング電車のことで、その塗装がパトカーをイメージした白と黒のツートンカラーになっていることから、パトカー電車を省略して"パト電"。 そして、"コノハけいぶ"は愛知県警のマスコットの名称で、県の鳥"コノハズク"をモデルとしたものです。ちなみに、各都道府県警には”コノハけいぶ”のようなマスコットが存在していますが、警部という肩書きがついているのは愛知県警だけだとか。 このパト電は、4両編成(3701F編成)と2両編成(3106F編成)があり、2003年(平成15年)4月28日に登場し、翌年の3月31日までの期間限定として名鉄線内をパトロールします。 さて、写真を見ても分かるように「ひったくり」や「ピッキング」など、私たちの身近で起こり得る状況が、黄色の人影付で各車両ごとに描かれており、赤一色の電車が多い名鉄では特に異彩をはなっております。駅や踏切などでこの電車に遭遇すると一瞬”ドキッ”とした人も多く、それなりの宣伝効果があるのではないでしょうか。 ただし、この車両は決まったダイヤで運行しておらず、出会うためにはある程度の予想が必要。警ら中のパトカーのごとく神出鬼没で、その姿を捕らえるのは難儀する車両の一つです。 余談ですが、名鉄のほとんどの路線を走るために、ダイヤによっては管轄外の岐阜県エリアへと足を伸ばすこともしばしばあるようです。 |