新幹線100系、通称"2階建て新幹線"は、国鉄末期の1985年(昭和60年)に誕生しました。開業時から活躍している0系の後継車として斬新な構造が随所に取り入れられ、その目玉として新幹線初の2階建て車両が連結されました。 1986年(昭和61年)11月のダイヤ改正で、東京〜博多間の"ひかり"として活躍。2階建て車両には、グリーン車と食堂車に充当されて人気の列車になりました。 その後、国鉄が民営化され、JR東海が食堂車をカフェテリアにした100系が、JR西日本が2階建て車両を4両にした"グランドひかり"を次々と増備。最終的に66編成が誕生しました。 しかし、1992年(平成4年)に300系といわれる車両が時速270kmの"のぞみ"として誕生。その後も500系、700系と高速列車が次々に登場すると、100系は主役の座を奪われ"こだま"での運行が多くなっていきます。 そして、2003年(平成15年)10月のダイヤ改正で、東海道新幹線区間を走る列車はすべて時速270kmの列車のみとなり、最高速度が時速220kmの100系は東海道新幹線から引退することになりました。 ただし、山陽新幹線区間では今しばらくは100系を見ることができるのですが、2階建て車両を組み込んだ編成を見ることはできなくなってしまいます。 |
新大阪駅に進入する最後の列車、ひかり309号。 | 2階建て車両も最後となります。 |
連結カバーには"さよなら"の文字が。 | 車体横には、デコレーションが装飾されていました。 |
列車到着後、記念式典が開催されました。 | |
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