近鉄湯の山特急 最終運転
〜  取材日 2004. 3.13
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民鉄最長の営業距離を誇る近畿日本鉄道は、各都市間を結ぶ特急電車が何本も走っているのが特徴です。その特急網の中で、ひときわ異彩を放っている特急が近鉄四日市と湯の山温泉の間を走っています。

この路線は近鉄湯の山線で全線15.4kmしかないローカル線なのですが、湯の山温泉や御在所岳といった観光地が沿線にあるため、1965(昭和40)年7月から近鉄名古屋と上本町からの直通特急が運転されています。

最盛期には4往復が走っていたのですが、乗客の減少などにより徐々に本数を減らしていきました。2002年(平成14年)3月20日のダイヤ改正で平日運転が廃止され、休日のみ2往復の特急が走るだけとなっていましたが、乗客数の減少により、2004年(平成16年)3月18日のダイヤ改正で休日運転も廃止されることになりました。


近鉄四日市駅に入線する湯の山行き特急。 ローカル電車と並ぶ22000系特急。ローカル線にとっては特急電車は唯一の華。
実は終点までノンストップ。正真正銘のノンストップ特急なのです。 湯の山線の時刻表。特急欄があるのがただのローカル線ではないのです。
"湯の山温泉"の行き先表示板。この表示ももう見られなくなる。
左は近鉄四日市駅を発車したところ。右は高角付近を走行しているところ。特急といっても速度は遅く、普通電車と10分も違わない。
終点の湯の山温泉駅では、特急電車は駅舎側のホームに停車中。地元にとっては速度が遅くても特急電車なのです。
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