民鉄最長の営業距離を誇る近畿日本鉄道は、各都市間を結ぶ特急電車が何本も走っているのが特徴です。その特急網の中で、ひときわ異彩を放っている特急が近鉄四日市と湯の山温泉の間を走っています。 この路線は近鉄湯の山線で全線15.4kmしかないローカル線なのですが、湯の山温泉や御在所岳といった観光地が沿線にあるため、1965(昭和40)年7月から近鉄名古屋と上本町からの直通特急が運転されています。 最盛期には4往復が走っていたのですが、乗客の減少などにより徐々に本数を減らしていきました。2002年(平成14年)3月20日のダイヤ改正で平日運転が廃止され、休日のみ2往復の特急が走るだけとなっていましたが、乗客数の減少により、2004年(平成16年)3月18日のダイヤ改正で休日運転も廃止されることになりました。 |