桃花台新交通 さよなら運転
〜  取材日 2006. 9.30
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バス以上鉄道未満という輸送量を誇る新交通システムでは、初の廃止となるだけに注目が集まっていました桃花台新交通は、2006年(平成18年)9月30日をもって廃止されることになりました。開業の遅れ、都心への乗り換え等の不便さ、住民の実態にそぐわない路線網、など諸条件がそろい過ぎたための廃止と言えるでしょう。

通常、廃止届を国に提出した後、どの路線においても存続へ向けての住民運動が行なわれるのですが、今回はほとんどそのような動きがなく、本当に住民の足として機能していなかったことが露呈されました。

廃止決定後、代替機関として住民はバス路線を選択。さらに、ピーチライナーのような小牧駅方面の新設だけではなくて、利用実態に合った隣町の春日井駅方面なども新設されました。これらのバス路線は、廃止日前の9月19日から運行されています。


当日は午後からどの列車も超満員という賑わいに。 代替バスはすでに19日から一部運行中。当日も多くの方が利用していました。
約15年間の感謝をこめて、ヘッドマークを装着した「ありがとう列車」が運行されました。
車庫から出庫の際には、最後尾の簡易運転台で運転します。
発車時間を待つ「ありがとう列車」の後ろを通常列車が行き交う。 大勢の乗客を乗せて桃花台東駅を発車する「ありがとう列車」。
満員の乗客を乗せて人工トンネルから顔を出す瞬間。 水面に映るピーチライナー。この風景も見納め。
背後にそびえ立つ高層マンション群とは対称に、乗客数が伸び悩んだピーチライナー。
夕日を浴びて終点へと向かうピーチライナー。 廃止後、ループ線を含めた軌道橋の撤去計画は未定だとか。

4両1編成が5編成在籍しましたが、今後は売却されるように検討中です。
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