▼元日(New Year's
Day)・・・新年の幕開けの日。年のはじめを祝う国民の祝日。1948(昭和23)年7月公布・施行の祝日法によって制定されました。
▼初詣・・・年が明けてから、初めて神社仏閣に参拝すること。氏神様やその年の恵方に当る方角の社寺にお参りをして、その年の無事と平安を祈ります。「恵方」とは、その年の福徳を司る神「歳徳神」の所在する方角のことで、何事をするにも最も良いとされる方角のことです。昔は大晦日の夜に社寺にお参りして一度家に戻り、元日の朝になって再び参詣していましたが、今では大晦日の夜から出かけて行って、社寺の境内で元旦を迎えるという形もみられます。
▼年賀・・・新年の挨拶を述べる為、親戚や知人、上司、近所の人々等を訪れます。
現在では年賀状でその代りをするようになっています。
▼初日の出
▼若水・・・元日の早朝に井戸から水を汲んで神棚に供えること。またその水のことも「若水」といいます。
朝早く、まだ人に会わないうちに汲みに行き、もし人に会っても口をきかないしきたりでした。若水は一年の邪気を除くと信じられ、神に供えた後その水で家族の食事を作ったり、口を漱いだりお茶を立てたりしました。
▼若潮,若潮迎え・・・元日の早朝、潮水を海から汲んで来て神に供えます。
▼四方拝・・・天皇が、午前5時半(昔は寅の刻)に束帯を着て神嘉殿の南座(昔は清涼殿の東庭)に出御し、皇大神宮・豊受大神宮・天神地祇・天地四方・山陵を拝し、宝祚の無窮・天下太平・万民安寧を祈る儀式。
▼新年・・・1948(昭和23)年までは「新年」という祝日で、四大節(新年・紀元節・天長節・明治節)の一つとされていました。
▼少年法施行の日・・・法務省刑事局が実施。1949(昭和24)年、昨年7月15日に公布された「少年法」が施行されました。20歳未満の少年の健全な育成を目的としています。
▼神戸港記念日・・・1868年1月1日(旧暦1867(慶応3)年12月7日)、神戸港が外国船の停泊地として開港しました。神戸港は、横浜港と並ぶ日本の二大国際貿易港で、神戸市発展の原動力となりました。
▼鉄腕アトムの日・・・1963(昭和38)年、フジテレビで『鉄腕アトム』のテレビ放映が開始されました。初の国産アニメでした。
▼初妙見・・・一年で最初の妙見の縁日。
【1月2日】
▼姫初め・・・由来は諸説あり、
・お正月の「強飯」(蒸した固いご飯=おこわ)から、初めて「姫飯」(柔らかいご飯)を食べる日
・飛馬初め=乗馬初めの日
・火水初め=火や水を初めて使う日
・女伎初め=衣服を縫い始める日
・秘め初め=夫婦が初めて秘め事をする日
・姫糊初め=女性が洗濯・張物を始める日
等があります。え〜〜でも普通この言葉を使う時は……(以下略)
▼初夢・・・昔から初夢で1年の吉凶を占う風習があります。初夢の夜は大晦日、元日、正月2日、節分等がありますが、一般には正月2日の夜の夢が初夢とされています。室町時代から、良い夢を見るには、七福神の乗った宝船の絵に「永き世の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」という回文(逆さに呼んでも同じ文)の歌を書いたもの枕の下に入れて眠ると良いとされています。これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをします。
▼初荷・・・新年の商い始めの荷物。現在では仕事始めの4日ごろに荷物を送ることが多くなっています。
▼初売り,初商・・・商店等は2日に店を開けて初売りを始めます。
▼農初め・・・農村での仕事始め。
▼舟の乗り初め,初舟・・・漁村での仕事始め。
▼初山入り,山初め・・・山村での仕事始め。
▼書き初め・・・年が明けて初めて書や絵をかく行事。書き初めで書いたものを左義長(1/8)で燃やし、その炎が高く上がると字が上達すると言われています。
▼縫い初め・弾き初め・はき初め・初風呂
▼皇室一般参賀・・・天皇陛下ほか皇族の方々が、皇居宮殿のバルコニーで国民の参賀に応えます。1925(大正14)年に中止されていましたが、1948(昭和23)年に再開されました。
▼月ロケットの日・・・1959(昭和34)年、ソ連が世界初の月ロケット・ルーニク(ルナ)1号の打ち上げに成功しました。月から6500kmの所を通過して月面を観測した後、太陽の周囲を回る軌道に入り初の人工惑星になりました。その年2月に打ち上げられた2号は月に命中し、3号は月の裏側の撮影に成功、1966(昭和41)年1月のルナ9号は初めて月面軟着陸に成功しました。
▼箱根駅伝(東京箱根間往復関東大学駅伝)・・・学生長距離界最大の駅伝競走で、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の合計10区間・214.7kmで争われます。関東学生陸上競技連盟(関東陸連)に加盟している関東の大学のうち、昨年の大会で9位までに入った大学と、予選会で勝ちあがった6校の計15校が出場します。1920(大正9)年に第1回大会が開催され、1956(昭和31)年からは、1月2日に往路、3日に復路を走るようになりました。
【1月3日】
▼瞳の日・・・眼鏡・コンタクトレンズの業界が制定。「ひ(1)とみ(3)」の語呂合せ。
▼駆け落ちの日・・・1938(昭和13)年、女優の岡田嘉子と杉本良吉が、樺太の国境を越えてソ連へ亡命しました。
▼戊辰戦争開戦の日・・・1868(慶応4)年、戊辰戦争が始りました。京都の鳥羽・伏見で旧幕府軍と薩摩・萩軍が戦闘しましたが、装備で劣る旧幕府軍は敗退し、5日後に徳川慶喜は海路江戸へ向かい、新政府軍は慶喜追討令をうけて江戸へ進撃しました。
▼三日正月
▼元始祭・・・天孫降臨・天皇の位の元始を祝って宮中三殿で天皇が親祭する祭。1874(明治7)年から1948(昭和23)年まで実施されていました。
【1月4日】
▼石の日,ストーンズデー・・・「い(1)し(4)」の語呂合せ。この日に、地蔵・狛犬・墓石など願いがかけられた石に触れると、願いが叶うと言われています。
▼金の鯱鉾の日・・・1937(昭和12)年、名古屋城の天守閣から金の鯱鉾の尾の部分の金板2枚が盗まれました。金板2枚でうろこ58枚分に相当します。2日後の6日に盗まれたことがわかり、27日に、盗みの前科がある佐々木賢一が逮捕されました。
▼官公庁御用始め・・・官庁で年末年始の休みが明けて、その年の最初の事務を執ること。1873(明治6)年から、官公庁は12月29日から1月3日までを休暇とすることが法律で定められており、4日が仕事始めとなります。通常は1月4日ですが、土曜日・日曜日の場合は直後の月曜日となります。
▼取引所大発会・・・証券取引所での新年初めての立ち会い。この日は午前中(前場)で取引を終了します。かつては1月6日でしたが、証券業界の業績不振から少しでも営業日数を増やすために大納会が12月28日から30日へ、大発会が1月6日から4日へ変更されました。1月4日が土・日曜日の場合は、その直後の営業日となります。
【1月5日】
▼囲碁の日・・・日本棋院が提唱。「い(1)ご(5)」の語呂合せ。
▼いちごの日・・・「いち(1)ご(5)」の語呂合せ。15歳の世代「いちご族」にエールを送る日。
▼シンデレラの日・・・1956(昭和31)年、グレース・ケリーがモナコのレーニエ大公と婚約しました。
▼魚河岸初競り・・・各地の魚河岸で競りを開始します。新年の初物として御祝儀相場がつけられます。
▼新年宴会・・・1874(明治7)年から1948(昭和23)年まで行われていた、天皇が豊明殿に出御し、皇族・大勲位・親任官・勅任官および外国使臣を召して宴を賜った儀式。民間でもこれにならって、この日に新年を祝う会が行われていました。
▼初水天宮・・・毎月1・5・15日は水天の縁日で、一年で最初の縁日を「初水天宮」といいます。
【1月6日】
▼色の日・・・「い(1)ろ(6)」の語呂合せ。色に関係する職業の人の記念日。
▼ケーキの日・・・1879(明治12)年、上野の風月堂が日本初のケーキの宣伝をしました。
▼佐久鯉誕生の日・・・1746(延享3)年、信州佐久の篠澤佐吾衛門包道が伊勢神宮の神主に鯉料理を献上した日。この記録が「佐久鯉」の最古の記録とされています。包道の子孫である篠澤明剛さんが制定。
▼東京消防庁出初め式・・・年の初めに東京消防庁の消防署員らが消防動作の型等を演習・披露する行事。1659(万治2)年正月4日に、旗本が率いる#定火消[じょうびけしが上野東照宮で1年の働きを誓ったこと由来とされています。
▼六日年越し・・・正月七日を「七日正月」といい、その前日を年越しとして祝います。
▼顕現日,御公現,主顕節(Epiphany)・・・キリスト教の祝日。東方の3博士の来訪により、キリストが神の子として公に現れた事を記念する日。
【1月7日】
▼七種,七種粥・・・春の七種を刻んで入れた七種粥を作って、万病を除くおまじないとして食べます。七種は、前日の夜、俎に乗せ、囃し歌を歌いながら包丁で叩き、当日の朝に粥に入れます。呪術的な意味ばかりでなく、おせち料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能があります。
▼人日・・・五節句のひとつ。古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていました。そして、7日目を人の日として、犯罪者に対する刑罰は行われないことにしました。また、7種類の野菜を入れた羹を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七草粥となりました。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着しました。
▼爪切りの日・・・新年になって初めて爪を切る日。七草を浸した水に爪をつけ、柔かくして切ると、その年は風邪をひかないと言われています。
▼千円札の日・・・1950(昭和25)年、初めて千円札が発行されました。肖像画は聖徳太子でした。不出来の500億円分が廃棄されました。
▼七日正月
▼消防出初め式
【1月8日】
▼平成スタートの日・・・1989(昭和64)年1月7日の朝の昭和天皇の崩御を受けて、7日午後の臨時閣議で次の元号を「平成」と決定し、翌8日から新しい元号がスタートしました。「平成」は最初の年号「大化」以来247番目の元号で、初めて政令により新元号が定められました。
▼勝負事の日・・・「一か八かの勝負」から。
▼ロックの日,エルヴィス・プレスリーの日・・・1935(昭和10)年にエルヴィス・プレスリーが、1947(昭和22)年にデビット・ボウイが生まれた日。
▼外国郵便の日・・・1875(明治8)年、日本初の郵便条約がアメリカと結ばれ、この日、横浜郵便局で開業式が行われました。それまでは、横浜の外国人居留地にあったアメリカの郵便局が外国郵便の業務を行っていましたが、これを廃止して、日本政府が業務を行うこととしました。
▼左義長,どんと焼き,どんどん焼き・・・正月に飾った正月飾りや書き初め等を燃やします。10日や15日に行う地方もあります。
▼正月事納め
▼学校始業
▼初薬師・・・毎月8日は薬師如来の縁日で、1年最初の縁日は「初薬師」と呼ばれています。
【1月9日】
▼風邪の日・・・1795(寛政7)年、横綱・谷風梶之介が流感であっけなくこの世を去りました。このことから、インフルエンザのことを「谷風」と呼ぶようになりました。
▼クイズの日,とんちの日・・・とんちで有名な一休さん(一休宗純)から、「いっ(1)きゅう(9)」の語呂合せ。一休宗純禅師は室町時代中期の臨済宗の僧侶で、京都・大徳寺の住持でしたが、諸国を漫遊しました。
【1月10日】
▼110番の日・・・警察庁が1985(昭和60)年12月に制定し、翌1986(昭和61)年から実施。全国の警察で、ダイヤル110番の有効・適切な利用を呼びかけるキャンペーンが行われます。110番はGHQの勧告で1948(昭和23)年10月1日に、東京等の8大都市で始められました。東京では最初から110番でしたが、大阪・京都・神戸では1110番、名古屋では118番等地域によって番号が異なっており、全国で110番に統一されたのは1954(昭和29)年でした。
▼明太子の日・・・福岡の食品会社・ふくやが制定。1949(昭和24)年、前の年のふくやの創業以来研究を重ねてきた「明太子」を初めて店頭に並べ、福岡名産「からし明太子」が誕生しました。明太子は助宗鱈(介党鱈)の卵(鱈子)の塩辛で、元々は朝鮮半島に伝わる家庭の惣菜でした。これを日本人の口に合うように味附けして、からし明太子が作り上げられました。
▼初金比羅・・・毎月10日は金比羅の縁日で、一年最初の縁日は「初金比羅」と呼ばれています。
【1月11日】
▼鏡開き・・・正月に年神様に供えた鏡餅を雑煮や汁粉にして食べ、一家の円満を願う行事。武家社会の風習だったものが一般化しました。刃物で切るのは切腹を連想させるため、手や木鎚で割ったり、砕いたりします。また、「切る」という言葉をさけて、「開く」という縁起の良い言葉を使っています。地方によって日が違い、京都では4日に、ほかに20日に行う地方もあります。
▼蔵開き・・・商売をする家で、新年初めて蔵を開き、商売繁盛を祈ります。
▼塩の日・・・1569(永禄11)年のこの日、上杉謙信が塩不足に悩む宿敵・武田信玄に塩を贈ったとされています。この話から、「敵に塩を送る」という言葉が生まれました。
▼厚生省発足記念日・・・1938(昭和13)年、戦局拡大で国民の体力向上を図る為に厚生省(現在の厚生労働省)が発足しました。
【1月12日】
▼スキーの日・・・スポーツ用品メーカー・ミズノの直営店・エスポートミズノが1994(平成6)年に制定。1911(明治44)年、オーストリアのレルヒ少佐が新潟県の高田陸軍歩兵聯隊の青年将校にスキーの指導を行い、日本人が初めてスキーを行いました。
▼桜島の日・・・1914(大正3)年、鹿児島県の桜島で、史上最大の大噴火が始りました。35人の死者を出し、流出した熔岩によって対岸の大隅半島と地続きになりました。
【1月13日】
▼たばこの日,ピース記念日・・・1946(昭和21)年、高級たばこ「ピース」が発売されました。当時、10本入りで7円で、日曜・祝日に1人1箱だけに限られていました。
▼咸臨丸出航記念日・・・江戸幕府の軍艦「咸臨丸」が、勝海舟、福沢諭吉、中浜万次郎らの遣米使節を乗せ、江戸品川沖を出発したのが1860年(万延元年)の今日とされるため。日本人初の正式な太平洋横断航海日。
【1月14日】
▼愛と希望と勇気の日,タローとジローの日・・・1959(昭和34)年、南極に置き去りにされた南極観測隊の2匹のカラフト犬・タロとジロの生存が確認されました。1956(昭和31)年の秋、南極観測船「宗谷」で11人の隊員が東京港を出発。15頭のカラフト犬も犬ぞり隊として参加しました。1958(昭和33)年、第2次越冬隊を送り込む為再び「宗谷」は南極に向かいましたが、厚い氷にはばまれて断念。11人の越冬隊員はヘリコプターで救出されましたが、15頭のカラフト犬は救出することができず、鎖につないだまま氷原に置き去りにされました。翌1959(昭和34)年のこの日、ヘリコプターが2頭の生存を確認しました。南極から打電されたこのニュースは、世界を愛と希望と勇気の感動で包みました。ジロは南極で死亡しましたが、タロは5年後に日本に生還して北海道で余生を過ごしました。
▼飾納
▼十四日年越し・・・小正月の前日に当たるため、昔は年越しの日として祝っていました。
【1月15日】
▼アダルトの日・・・1947(昭和22)年、日本初のヌードショーが開演されました。東京・新宿の帝都座の5階劇場で、額縁に裸体の女性が現れる「額縁ショー」が上演され、人気を呼びました。裸体画に見たてたもので、出演した女性はただじっとしているだけでした。
▼いちごの日・・・全国いちご消費拡大協議会が制定。「いち(1)ご(5)」の語呂合せ。
▼いい碁の日・・・鹿児島市が制定。「い(1)い(1)ご(5)」の語呂合せ。
▼警視庁創設記念日・・・1874(明治7)年、東京警視庁(現在の警視庁)が創設されました。
▼小正月,女正月・・・7日までの松の内を「大正月」と呼ぶのに対し、15日を「小正月」といいます。松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、「女正月」という地方もあります。
▼上元・・・この日に小豆粥を食べるとその一年中の疫病が避けられると言われています。7月15日を中元、10月15日を下元といいます。
▼成人の日(Coming of Age Day)・・・祝日法の改正により、2000(平成12)年から1月の第2月曜日に変更されました。
【1月16日】
▼禁酒の日・・・1920(大正9)年、アメリカで禁酒法が実施されました。清教徒(ピューリタン)の影響が強かったアメリカではアルコールに対する強い批判があり、20世紀初頭までに18の州で禁酒法が実施されていましたが、これが全国におよびました。飲料用アルコールの製造・販売等が禁止されましたが、密造酒による健康問題や、アル・カポネを始めとする密売にかかわるギャングの出現等逆効果を招いたため、1933(昭和8)年2月に廃止されました。
▼籔入り・・・昔、商店に奉公している人や、嫁入りした娘が、休みをもらって親元に帰ることができた日。この日と7月16日だけ実家に帰ることが許されていました。
▼初閻魔,閻魔賽日,十王詣・・・正月16日と7月16日の閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすること。十王とは地獄にいて亡くなった人の罪を裁く10人の判官のことで、日本では特に閻魔王のことを指します。
▼念仏の口開け・・・年が明けて初めて、仏様を祀って念仏をする日。正月の神様(年神様)が念仏が嫌いであるということから、12月16日の「念仏の口止め」からこの日までの正月の間は念仏は唱えないこととされています。
▼晴れの特異日・・・晴れる確率の高い日。
【1月17日】
▼阪神・淡路大震災記念日・・・1995(平成7)年1月17日午前5時46分、淡路島北端を震源とする兵庫県南部地震が発生しました。マグニチュード7.3で震源の深さは約14キロ。神戸市・芦屋市・西宮市と淡路島の北淡町で初めて震度7の激震を記録しました。大都市神戸を中心に阪神間の人口密集地を直撃し、鉄道・高速道路・港湾等の交通機関や電気・水道・ガスのライフラインが壊滅状態となり、自宅を失なって避難した人は最大で23万人に達しました。死者は、震災が原因で亡くなった人を含めると6000人を超えました。負傷者は約42000人、倒壊家屋は約40万棟。被害総額は10兆円にものぼります。
▼防災とボランティアの日・・・阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われました。これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、1995(平成7)年12月の閣議で制定が決定され、翌1996(平成8)年から実施されました。
▼おむすびの日・・・米に関係する民間企業やJA等でつくる「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000(平成12)年11月に制定し、2001(平成13)年から実施。日附は公募で選ばれ、阪神大震災ではボランティアの炊き出しで被災者が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れない為、1月17日を記念日としました。
▼今月今夜の月の日・・・尾崎紅葉の『金色夜叉』の中で、主人公の寛一が熱海の海岸で、貫一を裏切った恋人のお宮に可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になつたらば、僕の涙で必ず月は曇らせて見せるから
と言い放ったことから。この日の夜が曇り空になることを「貫一曇り」といいます。
▼湾岸戦争開戦記念日・・・1991(平成3)年、アメリカ軍を主力とする多国籍軍が、イラクとクウェートのイラク軍拠点に攻撃を開始し、湾岸戦争が勃発しました。この日に設定されていた撤退期限が過ぎてもイラク軍がクウェートから撤退しなかったため、攻撃に踏み切りました。
【1月18日】
▼都バス記念日・・・東京都交通局が制定。1924(大正13)年、東京市営乗合バスが東京駅への2系統で営業を開始しました。
▼振袖火事の日・・・1657(明暦3)年、江戸城天守閣と市街のほとんどを焼失し、死者が10万人にもおよんだ明暦の大火が起きました。この大火は「振袖火事」とも呼ばれます。これは次のような話によります。上野の神商大増屋十右衛門の娘おきくは、花見の時に美しい寺小姓を見初め、小姓が着ていた着物の色模様に似せた振袖をこしらえてもらい、毎日寺小姓を想い続けました。そして、恋の病に臥せったまま明暦元年1月16日、16歳で亡くなってしまいました。寺では法事が済むと、しきたり通り振袖を古着屋へ売り払いました。その振袖は本郷元町の麹屋吉兵衛の娘お花の手に渡りましたが、それ以来お花は病気になり、明暦2年の同じ日に死亡しました。振袖は再び古着屋の手を経て、麻布の質屋伊勢屋五兵衛の娘おたつのもとに渡りましたが、おたつも同じように、明暦3年の1月16日に亡くなりました。おたつの葬儀に、十右衛門夫婦と吉兵衛夫婦もたまたま来ており、三家は相談して、因縁の振り袖を本妙寺で供養してもらうことにしました。しかし、和尚が読経しながら振袖を火の中に投げ込んだ瞬間、突如吹いたつむじ風によって振袖が舞い上がって本堂に飛び込み、それが燃え広がって江戸中が大火となりました。
▼初観音・・・毎月18日は観音(観世音)菩薩の縁日で、一年最初の縁日は「初観音」と呼ばれています。
【1月19日】
▼のど自慢の日,カラオケの日・・・NHKが制定。1946(昭和21)年、NHKラジオで「のど自慢素人音楽会」が開始されました。
▼家庭消火器点検の日・・・全国消防機器販売業協会が1991(平成3)年に制定。1と19で「119」となることから。11月9日が消防庁が定めた「119の日」であるため、1月19日を記念日としました。
【1月20日】
▼玉の輿の日・・・1905(明治38)年、アメリカの金融財閥モルガン商会の創立者の甥、ジョージ・モルガンが祇園の芸妓・お雪を見初め、結婚しました。お雪は「日本のシンデレラ」と呼ばれました。
▼二十日正月・・・正月の最後の日として納めの行事を行います。正月に食べた魚の骨や頭までも食べ尽くすことから、骨正月・頭正月と呼ぶ地方もあります。
▼アメリカ大統領就任式・・・西暦年が4で割り切れる年の翌年。アメリカ合衆国憲法修正20条で、大統領の任期は1月20日の正午に終了することとされており、その瞬間から次の大統領の任期が始ります。
【1月21日】
▼ライバルが手を結ぶ日・・・1866(慶応2)年、長州の木戸孝允、薩摩の西郷隆盛らが土佐の坂本竜馬らの仲介で京都で会見し、倒幕の為に薩長同盟(薩長連合)を結びました。
▼料理番組の日・・・1937(昭和12)年、イギリスのBBCテレビで、料理番組の元祖と言われる番組『夕べの料理』の放送が開始されました。第1回目は「オムレツの作り方」で、この日の担当のマルセル・ブールスタンは、世界で初めてテレビに出演した料理人となりました。
▼聖アグネスの祝日・・・勇気、貞潔、愛の象徴聖人アグネスに捧げる日。異教の若者の求婚を拒みキリストに我が身を捧げると断言して、火刑に処せられ若くして殉教しました。
▼初大師,初弘法
【1月22日】
▼ジャズの日・・・東京都内の老舗ジャズクラブ「バードランド」「サテンドール」「オールオブミークラブ」のオーナーらによる「JAZZ
DAY実行委員会」が2001(平成13)年から実施。JAZZの"JA"が"January"(1月)の先頭2文字であり、"ZZ"が"22"に似ていることから。ジャズのファン層の裾野を広げる為に、ライブコンサート等さまなざまPR活動が行われます。
▼カレーの日・・・1982(昭和57)年、全国学校栄養士協議会で1月22日の給食のメニューをカレーにすることに決められ、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されました。
▼飛行船の日・・・1916(大正5)年、初の国産飛行船である陸軍の「雄飛号」が、所沢〜大阪で実験飛行を行いました。
▼聖ビンセンチウスの祝日・・・聖ビンセンチウスは飲んだくれの守護聖人。イギリスでは、この日が晴れると一年中良い天候に恵まれるとされています。
【1月23日】
▼電子メールの日・・・電子メッセージング協議会(JEMA)が1994(平成6)年に制定。「1(いい)23(ふみ)」(いい文・E文)の語呂合せ。
▼八甲田山の日・・・1902(明治35)年、八甲田山へ雪中行軍に出かけた兵士210名が遭難しました。冬の八甲田山は本来は冬の重装備が必要でしたが、指導部の無謀さから兵士は軽装のまま行軍を開始したため、猛吹雪の中で道を失い寒さと飢えと疲労の為に遭難していきました。25日になって199名の死亡が確認されました。
▼真白き富士の嶺の日・・・1910(明治43)年、神奈川県の逗子開成中学の生徒12人が学校のボートで乗り出し、七里ヶ浜で遭難して全員が死亡しました。この遭難は社会的事件として新聞で大々的に扱われました。この悲報に接した鎌倉女学校の教諭・三角錫子が「七里ヶ浜の哀歌」を作詞し、この歌は全国で愛唱されました。
▼ワンツースリーの日・・・「123」で「ワンツースリー」とよむ語呂合せ。人生に対してジャンプする気持ちを持とうという日。
【1月24日】
▼法律扶助の日・・・法律扶助制度を行っている法律扶助協会が1993(平成5)年に制定。1952(昭和27)年、日本弁護士連合会が法律扶助協会が設立しました。法律扶助とは、資力がない為に、法律による保護を受けられない人に対する社会的扶助のことです。この日を中心に、全国の指定された弁護士事務所で無料法律相談が実施されます。
▼郵便制度施行記念日・・・1871(明治4)年、東京・京都・大阪間で郵便業務が開始されました。それまでは飛脚便に頼っていましたが、前島密が選定・建議し郵便制度が定められ、まず東京・京都・大阪間で営業が開始されました。
▼金の日,ゴールドラッシュデー・・・1848年、アメリカ・カリフォルニアの製材所で働くジェームズ・マーシャルが、川底に金の粒を発見しました。この噂は全米に広まり、多数のアメリカ人がカリフォルニアにおしかける「ゴールドラッシュ」となりました。一獲千金を求めて集まった人たちはフォーティーナイナーズ('49ers)と呼ばれました。
▼ボーイスカウト創立記念日・・・1908(明治41)年、イキリスでボーイスカウトが結成されました。
▼初地蔵・・・一年で最初の地蔵の縁日。
▼初愛宕・・・一年で最初の愛宕の縁日。
【1月25日】
▼日本最低気温の日・・・1902(明治35)年、北海道旭川市で、日本の最低気温の公式記録・-41.0℃を記録しました。1978(昭和53)年2月17日に幌加内町母子里の北大演習林でこれより0.2℃低い-41.2℃を記録しましたが、気象庁の公式記録の対象から外れていたため、旭川の記録が公式の日本最低気温となっています。
▼中華まんの日・・・日本最低気温の日に因み、寒い日には中華まんを食べて暖まってもらおうと制定。
▼ホットケーキの日・・・日本最低気温の日に因み、寒い日にはホットケーキを食べて暖まってもらおうと制定。
▼左遷の日・・・901(延喜元)年、右大臣・菅原道真が醍醐天皇によって九州の大宰府に左遷されました。彼の才能を妬む左大臣・藤原時平は、道真を罪に陥れてやろうと策略し「道真は国家の政治を私物化している」と醍醐天皇に何度も讒言しました。これにより、天皇も道真のことを逆臣と思いこむようになり、901年1月20日に菅原道真を太宰権帥に左遷、筑紫国に流罪とすることとしました。長年住み慣れた自宅の庭に植えられていた梅が咲いているのを見て東風吹かば匂ひ送来せよ梅の花 主無しとて春な忘れそ
と詠み、この日、都を旅立ちました。その梅は菅原邸から太宰府の庭まで飛んで行ってそこに根づいたという「太宰府の飛梅」の伝説があります。菅原道真は無念の思いを抱きながら、2年後の903(延喜3)年2月25日に亡くなりました。
▼初天神・・・毎月25日は天神の縁日で、一年で最初の縁日は「初天神」と呼ばれます。
▼バーンズ生誕日・・・スコットランドの詩人ロバート・バーンズの1759年の誕生日。スコットランド地方ではこの日、生誕を祝って作品を朗読し肉料理を食べます。
【1月26日】
▼文化財防火デー・・・1949(昭和24)年、日本最古の壁画が描かれた奈良の法隆寺金堂が火災により焼損しました。これをきっかけに、文化財を火災や震災から守るとともに、文化財愛護思想の普及高揚を図る目的で、1955(昭和30)年に文化庁と消防庁が制定しました。
▼有料駐車場の日,パーキングメーターの日・・・1959(昭和34)年、東京都が日比谷と丸の内に日本の公共駐車場初のパーキングメーターを設置しました。料金は15分単位で10円でした。
▼帝銀事件の日・・・1948(昭和23)年、東京・豊島の帝国銀行椎名町支店で帝銀事件が起こりました。東京都の衛生課員と名乗る男が、「近くで赤痢が発生したので予防薬を飲んでもらう」と偽り行員16人に青酸化合物を飲ませて殺害し、現金16万円と小切手を奪って逃走しました。当初は青酸化合物の扱いに熟知した旧陸軍細菌部隊関係者を中心に捜査されていましたが、その年の8月に画家・平沢貞通を北海道小樽で逮捕、1955(昭和30)年8月に死刑が確定しました。しかし、審理に不審な点が多く、冤罪であるとしてその後何度も再審請求が出されました。平沢貞通は刑を執行されないまま1987(昭和62)年に獄中で病死しましたが、現在でも支援者が名誉回復の為の再審請求を続けています。この事件にもとに、横溝正史の『悪魔が来たりて笛を吹く』等多くの推理小説が書かれました。
【1月27日】
▼国旗制定記念日・・・国旗協会が制定。1870(明治3)年、太政官布告第57号の「商船規則」で、国旗のデザインや規格が定められました。それまでは、船によってまちまちのデザインの旗を使っていました。当時の規格は、縦横の比率は7:10で、日の丸が旗の中心から旗ざお側に横の長さの100分の1ずれた位置とされていましたが、現在は、1999年8月13日に公布・施行された「国旗国歌法」により、縦横の比率は2:3、日の丸の直径は縦の長さの5分の3、日の丸は旗の中心の位置となっています。
▼求婚の日・・・1883(明治16)年、新聞に初めて求婚広告が掲載されました。
▼ハワイ移民出発の日・・・1885(明治18)年、移民条約によるハワイへの移民第一号の船が横浜港を出航しました。
【1月28日】
▼コピーライターの日・・・1956(昭和31)年、「万国著作権条約」が公布されました。この条約で、著作物にCopyright(著作権)の頭文字Cを丸で囲んだ記号を附記することが定められたことから、「コピーライト」を「コピーライター」にひっかけて。「万国著作権条約」は日本ではこの年の4月28日に発効しました。
▼宇宙からの警告の日・・・1986(昭和61)年、アメリカのスペースシャトル・チャレンジャーが打ち上げられ、発射74秒後に爆発し、乗組員7人全員が死亡しました。作家・大江健三郎は『治療搭』の中でこの事故を「宇宙意志からの警告」と表現しました。
▼衣類乾燥機の日・・・日本電機工業会が制定。
▼初不動・・・毎月28日は不動明王の縁日で、一年で最初の縁日は「初不動」と呼ばれています。
▼初荒神
【1月29日】
▼世界救らいの日・・・癩とは、ハンセン病の旧称で、らい菌の感染によって起こる慢性の感染症です。感染・発症すると、神経がおかされ、皮膚症状があらわれたり、病状がすすむと身体に変形が生じてしまうこともあります。らい菌の感染力は極めて弱く、感染しても発病するのはまれで、体力や抵抗力が非常に弱くなっている時に発病します。また、以前は不治の病とされていましたが、現在は薬によって完治できる病気になっています。その外見上の特徴や、遺伝病だと思われていたこと等により、患者に対する偏見は強く、「らい予防法」によって療養所に強制的に隔離されていました。この法律は1996(平成8)年にようやく廃止されましたが、いまなお誤解や偏見が残っています。
▼人口調査記念日・・・1872(明治5)年、日本初の全国戸籍調査が行われました。1当時の人口は男1679万6158人、女1631万4667人で合計3311万825人でした。
▼南極の日,昭和基地開設記念日・・・1957(昭和32)年、日本の南極観測隊が南極・オングル島への上陸に成功し、昭和基地を開設しました。この年から翌年にかけては「国際地球観測年」で、南極大陸には日本を始め12か国による観測網が敷かれました。
▼タウン情報の日・・・タウン情報全国ネットワークが制定。1973(昭和48)年、日本初の地域情報誌『ながの情報』が発行されました。
▼神武天皇祭・・・1873(明治6)年に実施。
【1月30日】
▼3分間電話の日・・・1970(昭和45)年、電話の通話料金が3分で10円になりました。
▼孝明天皇祭・・・1874(明治7)年から1912(明治45)年まで実施。1866(慶應2)年12月25日(新暦1867年1月30日)、孝明天皇が崩御しました。
【1月31日】
▼五つ子誕生の日・・・1976年(昭和51年)の今日、鹿児島市立病院で日本初の五つ子(男児2人、女児3人)が誕生しました。
▼防災農地の日・・・農地等を防災的に保全、活用する取り組みを行う大阪府防災農地推進連絡会が制定しました。1を「ボー」31「サイ」と読む語呂合わせと、連絡会が発足した日であることから。
▼生命保険の日・・・1881(明治14)年7月に日本初の生命保険会社が設立され、翌1882(明治15)年のこの日、受取人第一号が現れました。この年の1月20日に心臓病で急死した警部長で、遺族に支払われた保険金は1000円、当人が払った保険料はわずか30円でした。
▼晦日正月,晦日節・・・正月最後の日。この日に、松の内に年始回りをしなかった家を訪ねる地方もあります。