2006/8/12(土)掲載、2007/7/18(水)加筆
ツメ(先端側) | 破断部断面 |
ツメ(取り付け部側) | 破断部断面 |
溶接中 | 溶接部アップ | 溶接終了 |
サンダー仕上げ | 仕上げアップ |
上記画像はブルドーザーの後部に取り付けるツメで、ブルドーザー本体後ろのツメ取り付け部に、ツメの後部側(四角い形で、固定用のピン穴が2つ開いている方)を差し込んで、2本のピンを抜け止めのように横に差し込み、固定するようになっています。
また、取り付け部ごとツメが可動するようになっており、ブルドーザー本体をジャッキアップすることもできます。
この事例のブルドーザーでは、このツメを左右に各1本、計2本取り付けるようになっており、そのうちの1本が完全に破断したので、修理しました。
このツメはとにかく力が掛かる部位であるので、ツメ自体は写真のとおりかなりの厚みがあります。
そのため予熱をしっかりかけ、開先もきっちりとって、ツメの材質の内部まで完全に溶接する必要があります。
また、溶接量が多いので、溶接終了時にツメが左右いずれかに曲がっていないよう、左右均等に溶接していく必要もあります。
それだけ気を使って修理していますが、残念ながら修理後のツメの寿命はそれほど長くなく、短いときで1年、長くて数年でまた破断したりします(機械の使用条件によるかもしれません)。