(2007/1/5(金)掲載)
クラッシャー全景(肉盛り修理前) | 閉じた状態 (肉盛り修理前) |
磨耗部アップ (肉盛り修理前) | 磨耗部アップ (肉盛り修理後) |
磨耗部先端・内側から | |
肉盛り修理状況・先端部内側から | |
肉盛り修理状況(内側) | |
肉盛り修理状況(外側) |
この事例では、パワーショベル・バックホー・ユンボ用クラッシャーのアーム先端(歯先)が相当大きく磨耗しています。
左右アームを閉じた状態で、これだけ先端(歯先)に隙間が開いているので、現場作業での使用にかなりの支障をきたしていたと思われます。
このように磨耗の度合いが大きい場合、溶接のみで修理を行うと、非常に手間がかかるのみでなく、寸法を合わせるのにも相当苦労します。
そのためこの事例では、先端部に合うような鉄製パーツを別に作り(と言っても、機械加工をしたような厳密なものではないですが)、開先を十分に取って完全に溶接しています。
その後に硬い材質の溶接棒で、先端部の表面に、網状に溶接ビードを盛っています。
この網状のビードは、クラッシャーのアーム本体の磨耗を低減するとともに、細いビードのため磨耗の進み具合がわかりやすい、という利点があります。
またこの事例では、アームの角の部分もかなり磨耗していたので、そこも肉盛りをして修理しています。