(2006/7/22(土)記述追加)
小割破砕機(肉盛り前) |
歯先(先端部)磨耗状況 | 仕上がり |
小割破砕機はパワーショベル・バックホー・ユンボ用アタッチメントの一種で、(クラッシャー等と同様に)コンクリート等を砕くのに使用されます。
この事例では、その小割破砕機の先端部分が磨耗したため、元々の形状に近くなるように肉盛り溶接しました。
磨耗の度合いがかなり大きい場合は、修理作業を効率化するため、磨耗部におおよそ合う形状の鉄片を溶接し、その上から仕上げの肉盛り溶接を行います。
肉盛り溶接を行う場合、仕上げの形状はできるだけ角が出るようにしますが、溶接ビード自体は表面がなだらかな曲面状の形状であり、それを積み重ねていくことで(飽くまでおおよそですが)平面や角を形成しなければなりません。
そのため、修理部の形状に絶えず気を使いながら溶接を行うことになり、目的の形状に仕上げることは、なかなか骨の折れる作業です。