院長のコラム第2回
獣医師をやっています。今本です。「なぜ獣医をやろうと思ったのですか?」と、聞かれます。
答えることは簡単です。
「動物が好きだから・・・。」です。
それ以上の理由もないし、特別何も考えていません。
逆にそれ以上難しく考えることはできません。そして考えていません。
獣医師をやり始めて、最初の一年はかなり厳しかったです。最初は東京大学にお世話になって、研究生をという立場で、授業料を払いながら勉強しつつ診療をするという感じでした。やはり最初は、全く力不足で、、、、ついに、
「先生変わってください。できないです。」
って言いました。その時の一言が今の私を支えているのですが、
「あなたも獣医師、私も獣医師。ここにきている患者さんは、今本君を信用するしかないんです。同じ言葉を飼い主さんを前にして言えますか?」
この一言を聞かされたときに自分への甘さを感じました。それ以降毎日大学に残り、深夜まで、早朝から、時にはビール片手(?)に勉強をしていました。診療のない日は、図書館へ行ったり、医学部図書館で人の文献をあさったりしていました。諸事情で中退して、開業しましたけど、開業までにお世話になった先生からも影響を受けました。本当に私はダメな人間でしたけど、様々な人に支えられて少しはまともな方向に矯正されてきていると思います。開業までにお世話になった先生は、奈良市の先生で、
「診療ではウソはつくな。ごまかすな。自分お意見をきちんと言えばいい。きちんとやってさえいたら、絶対に悪くなることはない。」
この一言も私を変えました。
さらに、様々な人と接触したり、話しを聞かせていただいたり、色々と本を読むうちに、
・愚痴を言わない 「勝者ははるかな夢を見る、敗者は愚かな愚痴をいう。」のだそうです。 ・人の悪口を言わない ⇒人間性を落とすだけだそうです。 ・人を羨ましがらない ⇒羨ましがられるようになったそのがんばりというものを考えていけばいいんです。 |
これを守ることが重要であることがわかりました。
今後もそうやって生きていこうかと思いました。だから、うちはうちのやり方で間違わないようにやっていくだけ、医療情報も全て開示して、納得いく診療をやっていくだけです。はっきり言います。
この病院はつぶれてもいいんです。
自分の正義の為に生きていく中で、正しいことをやっていって、それで潰れたらそこまででしょう。何かが悪かったんでしょう。ただ、潰さないような最大限の努力はします。院長がものすごくバリバリとやってたら、それは病院の看板ですから、いい方向に向いて行くでしょう。宣伝するとかアピールはしたくないです。こっそりと勉強して、実はあんなところに、こんな先生がいた。そういうマニアックな感じがいいです。
自分の理想の病院、自分が連れて行きたい病院。それを目指しているんです。スタッフにも今のところは恵まれてみんな本当に親馬鹿な人の集まりです。自分の犬が一番可愛い!そういうスタッフばかりを集めています。スタッフでの月一回の食餌会や、レクリエーションも犬の話などが飛び出すと本当に楽しいです。明るい雰囲気の楽しそうな病院です。
これでダメになるなら・・・。うーん。仕方ないですね。
好きなように、いつまでもやっていきます。ちょっとした変態獣医です。
そして、私が今、最高に恵まれているのは、スタッフです。みんなが一生懸命で、アホな院長を支えてくれています。毎日本当に心から、「ありがとう!また明日!」って言えます。最高のスタッフに恵まれて非常に充実しています。だから病院もうまく回るようになりました。
全ての者に感謝して、そしてその人たちの期待を裏切らないようにやっていけたらと考えています。いつまでも最先端でやれるように、それだけが今の目標です。