津久井の3月


今年の春は足早にやってきて足早に去っていた。
我が家の梅、種類は分からない。花の色で白梅、淡紅梅と勝手に名づけている。
例年だと白梅が咲いてそれが終わる頃、淡紅梅が咲く。今年はほぼ同時に咲いた。
二つの花が交配すると実がよく採れる。今年は豊作間違いなし。
梅酒にジャム、そして梅干に今から待ち遠しい。

いつもの散歩道、寺山の椿ニ態。咲いている花も美しいが、地に落ちた花も風情がある。
樹上の花は直感的に美しい。地に落ちた花は心象的に美しい。

3月末珍しく肌寒い日、近くの道志川まで行く。道志橋欄干から少し下ったところに道志公園がある。
地元の有志の人たちが整備したもの。そこから道志橋を眺める。かなたの山々は雨にけぶってる。
桜やつつじが植えられて眺めもよい。道路わきの林にはカタクリがみられる。これも手植えしたもの。

青山水源地に向かって歩く。
このあたりは”おらあ三太だ"の発祥の地といわれている。今の若い人には”なんだ!それ”といわれそうだが、
戦後間も無い時代に生きた人にとっては懐かしい思い出だ。道なりに野の花、川のせせらぎが心地よい。