チャレンジ富士五湖奮戦記
(2006年4月23日(日))
天候:くもり時々小雨
今回の目標はサブ9狙い。ベストは一昨年6月に出したにちなんおろちの9時間11分より早くゴールするつもりやけど、正直あれから100kmは走っていないし、レース自体も去年の京都シティハーフ以来の13ヶ月ぶり。管理組合の役員をやってた関係上、あまり練習ができてないという不安もあった。そのくせ最初から飛ばしていったため、後半はボロボロに・・
前日は8時までに食事を済ませ、9時半には就寝するようにした。 でも、翌日がレースやという興奮と、3時には起床しないといけないという緊張でなかなか寝付かない。やっと寝たと思っても、2時くらいにさめたら、そこから眠ることができず、とうとう起きる時間がきてしまった。。 3時40分にホテルのフロントに集合し、いよいよ出発。濱ちゃんがスタート地点から4kmくらいのところにホテルを抑えてくれたので、これでも結構ゆっくりできたと思う。 心配された天気のほうは今のところ雨が降っていないし、天気予報でも土砂降りにはならないとのこと。服装については最後の最後まで悩んだ結果、うえはロングTシャツに、下はショートパンツにする。 117kmの部は4時半スタートということで、一緒に参加したメンバーを見送り、我々は5時にスタートを切った。 |
スタート〜5km 23分57秒 5km〜10km 22分59秒 (46分56秒) 9時間以内ということは、ある程度のUP/DOWNを考えて、最後まで5分/kmで走る必要がある。そのため、スタートから積極的に前に出ていくことにした。 でも、これが失敗。殆どフルマラソンに近いスピードはあまりにも突っ込みすぎ!このときは調子がよすぎたんで、後のこと考えてへんかったんやね。。 早朝5時にスタートしてしばらくは上り坂。それを過ぎると左に曲がり、山中湖へと向かう。すると今度はすごい下り坂があるなと思ったら、「あれっ?ここ知ってるでぇ!」 そう、一昨年何とか悲願の完走を果たした富士登山競争のコースやった。懐かしいなあと思い、途中白樺の景色を堪能しながらええ調子で下ったけど、逆に富士登山競争はこの坂をダッシュすると考えたら恐ろしくなった。。 |
10km〜20km 49分21秒 (1H36分17秒)
山中湖までの道のりは若干のUP/DOWNはあるものの、いい感じで走っていった。約15kmで山中湖に到着したが、この辺りからぼちぼちと30分前にスタートした117kmの部のランナーに遭遇する。選手一人一人に「ファイトです!」と声をかけながら進んでいくのは、ゴールをするときまで続けていたと思う。
山中湖に入ってからは、ランナーより観客ばかりに目をやった。1月に大友さんが大阪に来たときに一緒になったあくびちゃんが応援にきてるからやけど、実は危うく見過ごす羽目に!? たまたま前に2人のランナーが走っていたんやけど、観客の1人が前のランナーと知り合いらしく、その人に声をかけていた。実はその観客こそあくびちゃんで、胸に『青馬会』のプラカードをつけていたけど、そのときは両手でふさいで分からない。あくびちゃんも前のランナーに目がいってたし、俺は立ち止まって確認せんかったら、そのまま分からんままやったかも? 山中湖を離れる直前にみつさんと二人で待っていてくれたんで、写真は撮ってもらったけどね。(^^;) |
20km〜25km 24分53秒 25km〜30km 24分48秒 (2時間25分58秒) 山中湖を一周したら、またもと来た道のほうへ戻る。 今度は河口湖に向かって走っていったが、コースは車がバンバン走道路の側道を走ることに。あまりコースを把握していなかった俺はある自体の多さにびっくりしてしまった。とにかく信号待ちが多すぎるということ。 今まで参加したウルトラマラソンは田舎道が多いためか、殆ど信号待ちをしたことがないし、信号があったとしても誘導員が安全確認をしてくれて行かしてくれることが多かった。 しかし、ここの大会はほんまに信号待ちが多い。信号に捕まれば当然止まらんとあかんし、その分ロスができてしまう。その分を取り戻そうとして飛ばしていても、すぐに信号待ち。誘導員のおっさんに愚痴を言ったら、「交通ルールを守らなかったらダメになっちゃうからねぇ〜」やて。俺は「その前にこっちがダメになっちゃうわ!」って言ってやった。 |
30km〜40km 53分40秒 (3時間19分38)
山中湖から河口湖まではほんまに信号が多く、完全にリズムを狂わされてしまった。ちょうど自分の目の前で信号に引っかかると前のランナーとは間隔があいてしまう。少しでも近づこうとペースをあげると、また信号・・
そのうち、だんだんと太ももやふくらはぎに痛みを感じてきたし、信号待ちの間は休憩時間と割り切り、ウェストポーチに入れていた、バンテリンをヌリヌリしていた。
それにしても、ここの大会は温かみを感じない。誘導するするスタッフが少ないし、いたとしても別に声援をを送るわけでもないのはどういうこっちゃ!
40km〜45km 26分07秒
45km〜50km 27分21秒 (4時間13分06秒)
山中湖から河口湖までは殆ど下りなんで、ペースが崩れてもさほどしんどくなかったけど、河口湖に入ると平坦になり、逆にこれがしんどく感じてきた。
少しずつペースが落ちてるのが分かるし、エイドで止まってる時間も増えてくる。そんなときに次の『キレ!』が発生。
コース間違いが発生してしまったのである。
前のランナーと離れてしまい、少し孤独なレースをしたとき、河口湖の外周を走るという感覚でいたので、左にずっと湖が見えてればいいと思っていたら、いつも間にか住宅街へ・・?
確かに、車が走る道から外れた気はするけど、そのまままっすぐ行くと歩道はないし、すごく危険な気がした。そのため、あえて歩道のあるほうに行ってみたら、住民が街の掃除でわんさかいる。その住民は別にランナーの応援をするわけでもなく、ただ掃除をするだけ。後ろを振り向くと、俺のあとをついてきているランナーも多くいるし、少しパニクッてしまった。
ようやくコースに戻ったところにエイドがあったので、その旨伝えたら、「先ほどから何度も言われるんですよ〜」やて。
俺は「そんなに言われるんやったら、ちゃんとおってぇぇやぁ!!」と怒鳴ってしまう。。
ここで俺のレースは終わってしまったような気がした・・・・
50km〜55km 32分24秒
55km〜60km 41分12秒 (5時間26分42秒)
51km地点に第一関門とレストステーションがあったのでここで、少し長めの休憩を取る。河口湖を過ぎると高低差100mを一気に上る坂道があるし、それまでいろいろあって精神的に疲れモード。スポーツドリンク以外にも果物も口にしていたら、またまた問題が発生したことが分かった。
今度はレストステーションの荷物が届いていなかったり、もう1箇所(69km)の分がこっちに混ざりこんでいたりしてるとのこと。なんか信じられへんことやな。
過去に参加した大会は、スタッフが選手のゼッケンを確認してすばやく荷物を用意してくれるのに、ここでは自分で探しにいかなあかんというのも変な気がした。俺はここには荷物を預けてなかったので人事のようにその場を離れたけど、ひょっとしたら69km地点の荷物がこっちに紛れ込んでいたかも??
レストステーション(51km)を離れるときつい坂の続きがある。ヘロヘロになりながら次のエイド(57km)を目指して走っていたが、この6kmは長く感じた。足の痛みも大きくなってきたし、ウェストポーチに入れていたバンテリンは落としいてしまったみたいやし・・(T_T)
ようやくエイドに到着したところにhirokunがカメラをもって構えていたので撮ってもらったけど、あまり元気なし。。
エイドでは給水だけのつもりやったのに、とうとう椅子に座り込んでしまった。一番の原因は練習不足やけど、思わぬ番狂わせに精神的な疲れもあったかな?目標サブ9といって活き込んだのに、この時点でとうとう諦めてしまった。。
60km〜65km 26分54秒 65km〜70km 44分58秒 (6時間38分36秒) 西湖と分かれて富士五湖でもっとも小さい精進湖に向かっているとき、後ろから「あれ〜っ、もしかして〜!?」という声が!? 振り向くとそこにポカリちゃんがさっそうと走っていた。 ポカリちゃんはhirokunの奥さんで、今回は77kmの部にエントリー。去年は3位になった実力をもち、もちろん今回も上位入賞を目標にしている。ただ、目標タイムが6時間30分と聞いてたし、俺の予定では途中で抜かれることはないと思っていた。ところがところが・・・(T_T) |
ヘロヘロになりながら、2つ目のレストステーション(69km地点)に到着。
今までのレースやったら、ここで水分補給をしたらすぐに出発するところやけど、やっぱりここでも座り込んでしまう。足の痛みと疲れがピークに近づいており、意識が薄らいでいくのも必死にこらえるっていう感じになってきた。
しばらくしたら濱ちゃんにも追いつかれ、コーラーをご馳走になった。濱ちゃんもかなりしんどそう・・
70km〜75km 33分08秒 75km〜80km 29分28秒 (7時間41分11秒) レストステーションを出発したら、後は戻るだけ。ここは一番すれ違うランナーが多いところなんで、一人一人のランナーに「ファイトです!」の声をかけ、お互いの検討をたたえあう。その中にはMARIOさん、おやびん、koojiさんの姿も。。 前半の勢いはどこへやら?あと30kmを残して6分/kmで走るのが必死になってしまった。とにかくとあとはゴールまで目指して前に進むだけである。 精進湖を過ぎて、西湖を半ばまで行ったところに座り込んでしまったエイド(78km地点)が。そこには俺がいたときの数倍のランナーが座り込んでいたりケアをしていたり。。その中にはあの双子タレント、アン☆ドゥの森下里美ちゃんもケアをしていたので、いっしょに記念撮影を撮ってもらった。俺はあと22kmやけど、この人たちはあと53km(100kmの部)・・ お互いの検討をたたえあって、お別れした。 |
80km〜85km 32分29秒
85km〜90km 48分43秒 (9時間02分23秒)
スタートして8時間が経過し、精神より体力の限界がいよいよ近づいてきた。85kmくらいまでのところは100mを一気に下るところやったんで気分も乗っていたけど、河口湖に入ってからは平坦やのに途中で歩いてしまう始末。意識も薄らいできて、まっすぐ走るのが必死(多分まっすぐ走っていなかった)になってきた。「エイドはまだか・・」そればかりを思いながら、前に進む。
そしてようやくたどり着いたエイド(88km)では、とうとう意識を失ってしまう。(単に寝てしまうやけど・・)
90km〜95km 30分18秒
95km〜100km 39分15秒 (10時間11分55秒)
88km地点のエイドではどれくらい座り込んでいたんやろ・・?
ジーとしていたらそのまま夢を見ていたと思うし、多分寝てたんやね。
俺自身は10分くらいのつもりやったけど、タイムからしてみたら20分近くいたと思う。
でも、おかげでそれなりに元気も取り戻し、残り10kmを頑張って進むまでになった。
河口湖は平坦なんでとっとことっとこ進むことができたが、行きと同じように信号待ちはある。 でも、もうタイムも気にしてへんし、信号待ちであせることはない。サブ10も無理と思ったら、なんか急に気楽になってしまった。 93kmのエイドはパスし、残り7kmくらいのところから最後の難関であるロング坂が! 高低差は200mしかないけど、距離は5kmくらいある嫌な坂。スタート直後や元気なときやったら普通に走って上れるけど、95km走ったあとではさすがにきつい!!走っては歩きの繰り返しで後続ランナーにも抜かれてしまった。 坂は延々まっすぐなんで、後ろから来てるランナーがよく分かる。そのランナーをよくよく見てみると!? |
そう、ポカリちゃんと、MARIOさんが一緒に走ってられるではないか!
「なんか楽しそうやなぁぁ」と思った俺は、もうパスしてもええようなラストのエイド(98q地点)で二人が来るのを待ち、3人一緒にゴールを目指すことにした。
あと2q、残りは下り坂しかないし、気分はすごく楽ちん。北麓公園手前から応援の声や拍手が大きくなり、「ああ、やっと帰ってきたんやなぁ〜」と実感もわいてきた。
3人とも北麓公園に到着したらゴールと思っていたのに、最後に競技場を1周しないといけないと聞いたときは少しがっかり。でも、前にも後ろにもランナーはいなかったので、競技場では俺たちの独占アナウンスはうれしいような恥ずかしいような・・
そして、ゴールのテープを切る瞬間、MARIOさん、ポカリちゃん、俺の3人は仲良く両手をつないで高々く上げた!!!
ゴ〜ル!!
「ふぇ〜 やっと終わった・・・・」これが正直な感想である。
今回のタイム(10時間11分55秒)は歴代ワースト2やし、正直不本意やったけど、まあ仕方ないわな。去年の月間走行距離は平均150kmもいったないし、今年も2月は130kmしか走っていない。そんな状態でサブ9を目指そうというのがそもそも無茶やったと思う。
よく『練習は裏切らない』というけど、まさにそれを象徴したようなレースやった。
レストステーションの荷物については返してもらうときまでトラブルがあり、最後の最後までいい印象はなかったけど、これも運営上、仕方ないんかな・・?
その日の夜はビールも中ジョッキ2本飲んだらあっという間に酔いが回り、すぐに床についた。 翌日(24日)はレース当日より天気がよく、富士山もきれいに見えたので、忍野八海や富岳風欠へ見物。お土産をいっぱい買って、写真をいっぱい撮って帰路に向かう。 なんだかんだあったけど、行きと帰りはいっぱい見学に行ったし、ホテルもよかった。晩ご飯もおいしかったしツアーとしては最高やったね。 青馬会の濱ちゃんにはおせわになりっぱなしの3日間やった。 またどこかの大会で、みなさんと一緒にツアーを楽しみたいと思う。。。 |