甲子園西宮国際マラソン奮戦記

2001年12月23日
走快ねっとRCのメンバーとして参加して3回目のマラソン大会。
そして人生にとって2回目のフルマラソン大会。
前回ほどの緊張はないものの、やはり目標タイムに向けての不安は隠せなかった・・


出場のきっかけ

甲子園西宮国際マラソンは阪神淡路大震災の復興の意味があっての開催で、今回のレースは最初で最後ということを聞いてた。
この大会を知ったのは、9月に三田方面に仕事をした際、もともとキャンプやら家族で遊びに行く情報がほしくて三田市役所をウロウロしたとき、たまたま今回のマラソン大会の事をパンフレットで知り、資料だけ持って帰っていた。
しかし、このときは走快ねっとにも登録していなかったし、フルマラソンもまだ未経験。正直この時点では出場するつもりはほとんどなかった。

ところが、10月に登録した走快ねっとRCの影響がすごく大きかった。
以前から同じようにマラソンを趣味とする方と一緒に走りため、インターネットのランニングクラブである走快ねっとRCに登録をしたが、そのメンバーの多くが今回のマラソン大会に参加するというのを聞き、それやったらということで締切日当日の10月15日に申し込んでしまったのである。
コース図を見ただけでもかなりしんどそうやし、目標タイムどころか完走もままならない気がしたけど、出場するからには頑張りたい。早朝、仕事帰りの練習にも自然と熱が入った。


出発

朝起きたのは6時半くらい。前日は東京方面から来られた方や、MAKOTOIさん、オカッチさん、みやけんさん、みぞさん、まみりんさん等と前夜祭があったが、調子に乗って二次会まで行ったために頭が少し痛い。おまけにあまりお腹の調子がよくないのも気にしながら出発準備をする。
実際大きいほうは朝から2回も行ってしまったし、こんな調子でまともに走ることが出来るんやろかと少し不安になってしまう。。

福知山マラソンのときは車で行ったために早朝出発やったけど、今回はアフターに走快ねっとRCの忘年会も兼ねていたし、駐車場はないということなんで電車で現地に向かった。
受付が7時半からということやけど、そこまで早く必要もない。7時過ぎに家を出発したら8時過ぎには甲子園に到着した。
トレーニングウェアにリュックサックというスタイルも京阪電車では結構浮いていたけど、阪神電車では7〜8割方が同じようなカッコをしてる。さすがにここまで来たら恥ずかしくないな。(^^;)

甲子園駅に到着して改札を出ると、ボランティアの方からの暖かいお出迎えにはびっくり。
まだマラソン経験の浅い私やけど、こういったお出迎えサービスは今まで経験がなかったので、すごくうれしかったわ。


到着・再会・出会い

走快ねっとの集合場所は8号門を入ったバックネット裏のどまん前。
ボックス席の役員席を、忘年会幹事のみやけんさんが早朝7時半から陣とってくれていた。
甲子園球場は阪神タイガースの応援で時々行くが、役員席に座ったのがこのとき初めて。公式戦では絶対立ち入ることもでけへんもんなああ・・

甲子園について1番最初に目に入ったのはきっしゃんとオカッチさん。
きっしゃんは前の福知山でもご一緒したし、オカッチサンは夕べの前夜祭のときにはじめてお会いして顔は割れている。でもオカッチさんは家庭の事情で今回は参加ででへんと聞いていたので、てっきり応援に来たのかなあと思ってた。それがなんとか参加することが出来るようになったとか。。。
他におなじみのみやけんさんにMAKOTOさん。まみりんさんや夕べの前夜祭で一緒やったぬまっちさん、かっちゃん、海苔さん、ぼののさんもいたけど、さすがに顔が分かるのはここまで。関東や名古屋方面からも多くの方が来られたけど、初めての方ばかりやった。
みなさんそれぞれ目標タイムを持って望んでいる方、今回はタイムを気にせずただただ楽しもうと思っている方。
伊奈いいさんや奥さんみたいにレース前に緊張している方もおれば、アフロをかぶったり、馬やカンガルーの着ぐるみの参加で余裕の方とかで、はたから見たらなんか異様な雰囲気の団体に見えたんとちゃうかな??
私は福知山ほどの緊張はないものの、今回の目標である3時間30分以内に走ることができるかどうかという不安はずっとあった。。。


スタート前

いよいよレース本番。お腹に若干の不安があったものの、直前には治まってラッキーッ!
福知山マラソンの前から引き出した風邪が今は大丈夫やし、、足の痛みもほとんどなし。
あと、1番心配してた天候もむちゃくちゃ快晴に恵まれたし、昨日まで吹いていた強風も少ない。
これはひょっとしたら記録を狙えるかなと予感はだんだんとしてた。
とにかく5分/qで走れば何とか3時間半は切れると思うし、前半にある程度の貯金はしとかんとな!
前回の福知山は健闘むなしく3時間35分でフィニッシュしたし、今回はそれを上回りたかった。


スタート〜10q  48分43秒

当初10マイル(16q)レースとはスタート時間が違っていたけど、当日は同じ10時15分にスタート。
ゼッケンは1140番で全体では前のほうやったけど、それでも『パンッ』とピストルの音がしてからスタート地点を過ぎるまで1分以上かかってしまった。
スタートは阪神高速道路の降下で国道43号線の側道。そこから甲子園球場の横を道を1.5qくらい南下して右に折れる。
途中、きっしゃん、みていさん、浜ちゃん、ぼのの姫、海苔王子のやたら目立つスタイルを抜きさるが、目立つスタイルだけに沿道の応援もすごい!「あんなんも楽しいそうやなあ・・」と思いながら走っていると、つぎにMAKOTOさんと伊奈いいさんに出会う。
いつもは自分より速いきっしゃんとMAKOTOさんやけど、今回はサブ5を目指してる方の伴走ということで、その人たちについて走っていた。なんかいきなりお祭りムード一色である。(^^;)

自分はとりあえず周りのペースより少し速めに走り、なんとか5分/q以内をキープを心がける。
1発目の難関である西宮大橋やけど、それなりに足は動いてくれた。まあ、始まってまだ6qやしい・・。
西宮浜に入ってしばらくはフラットなコース。以前、車で下見をしてみたが、コースの途中からはヨットハーバーの公園みたいなところを走るので半分くらいしか確認は出来なかった。
9q地点あたりで初めての給水を受ける。毎回そうやけど、10qくらいまでは一気に走ってしまうのが自分の方法。
どうしても給水するときは減速するし、その分時間にロスが出るもんなあ。。
以前みやけんさんが下見RUNをされたとき、1番コースが荒れてたというところはさすがにきれいになってたみたい。
沿道の声援にまだまだ余裕の応対。。(^O^)/


10q〜20q  47分42秒 (累計 1時間36分25秒)

10q地点を過ぎて再びヨットハーバーの公園敷地へ。折り返したところは芝生コースになっていためにすごく走りにくかった。「えらいところ走るねんなあ。。」とブツブツ思いながら淡々と進む。
14q地点に第2の難関である西宮港大橋の歩道橋へ。コースマップの高低図では30Mのとんがりになってるし、これはかなり大変やろなあと感じたが、思っていたより登れたと思う。一応坂道特訓もしてたし、それが効いてたかな?
西宮港大橋をわたって甲子園浜へ。
15q地点での給水を受けたころ、目の前にカンガルーが!走快ねっとのぬまっちさんが着ぐるみのカンガルーで走っていたので、その姿を目標にしばらく走る。それも16〜17qあたりで追い抜かしたかな?お互い健闘を誓ってお先に行かせてもらう。
20q地点で自身3回目の給水。走ってて思ったことは、ボランティアの方はすごく熱心に応援してくれるということ。
前回の福知山もすごかったけど、あれは事前にランナーズの記事とかで有名やから知ってたけど、それまでに参加したハーフマラソンなんかはスタート・ゴール地点だけが声援があり、コース上では邪魔者扱いに近いところもあったけど、ここはそんなことはない。給水ポイントはもちろんのこと、近くの住民の方もみんな熱心に応援をしてくれて、それがかなりの励みになったわ!


20q〜30q  48分47秒 (累計 2時間25分12秒)
(ハーフ  1時間41分38秒)

20q地点での給水で少し元気になったのか、この先の武庫川コースは結構いいペースで走ることが出来た。
22q過ぎにも折り返しのための給水があったが、そこは無視して一気に行く。後で分かったけど、そこにはアンパンとスープのサービスがあったんやなあ・・
23q地点の阪神武庫川駅下には万博のクロスカントリーに出場していたみぞさんが沿道で声援。
「ええペースで来てるでえ!」と声をかけてもらい、笑顔で答えたが、さすがにこの辺からしんどくなってきた。
コースはだんだんと登り坂になっていくし、なんとなく尿意も感じる。今までレース中にトイレに行ったことがなかったし、とりあえず行けるところまで行こうとそのまま走り続けることにした。(結局ゴールするまでトイレに行かず。)
28q過ぎまでずっと武庫川を登るコースやけど、思ったよりは走れてる。それなりにしんどかったけど、「もうすぐ折り返しやし、そのあとはずっと下りや!」と自分に言い聞かせながら走っていたからやろな。
ところが28q過ぎで折り返してみてびっくり!実は先ほどまで追い風の中を走っていたので全然風も気にならんかったけど、折り返したとたんにむちゃくちゃ冷たい向かい風が襲ってくる。「ゲーッ!」(><)


30q〜40q  54分29秒 (累計 3時間19分41秒)

折り返しからの向かい風はほんまに辛かった。
今まで結構調子よく走ってたのに、ここにきて大幅にペースダウンする。
誰かすれ違う人はいないかなあと気にしながら走るものの、あまり余所見をしながら走るパワーが薄らいできてた。
32q付近でMAKOTOさんと伊奈いいさんを発見。MAKOTOさんは「すぐに追いつくしゴールで待っててやあ!」と力強く声を掛けてくれたが、横の伊奈いいさんはかなり苦しそう・・「なんかやばいんとちゃうかなあ」と心配しながらも自分自身にあまり余裕がない。34q過ぎの給水ポイントではとうとう立ち止まってしまった。。
5q間隔で腕時計を見て走っていたが、この時点で前半の貯金がほとんどなくなった。
(30q〜35qは区間最悪の27分37秒)
「やばい!このままでは3時間半が切れない」と感じながらヒョコヒョコ走っていたら、36q手前の阪神電車武庫川駅下で再びみぞさんの声援。「頑張れーっもう少しや!」の声援と一緒にチョコレートを3つもらった。
そのうち1つをすぐに口の放り込み、ガジガジと食べる。すると今度は37q地点の給水でアンパンとスープのサービスが!今までレース中に物を食べたことがなかったけど、ここは一気にアンパンを食べてしまった。
みぞさんのチョコレートと給水所のアンパンが効いたのか、残りの5qはパワー回復!35qを過ぎても足の痛みはそれほどなかったし、時計を見たら頑張ったら3時間半を狙うことが出来そう。「まだ行ける、まだ行けるでええ」と自分に言い聞かせながら最後の力を振り絞るように走った。


40q〜ゴール  10分11秒 (累計 3時間29分52秒)

39q地点で最後の給水を受け、自分自身気合を入れながらのRUN。
あと2q少しあるのに3時間半まで10分しかない。体力的には限界近くまで来てるけど、とにかく目標タイムをクリアしたい!沿道の声援に後押しされるように、あとは無我夢中で走った!走った!そしてゴールした!!
「やったあっ!サブ3.5達成やああ!!!(^O^)/」
腕時計タイム(ネットタイム)やけど、なんとか目標の3時間半をぎりぎり突破できた。
ただゴールした瞬間はうれしさよりも疲れのほうが大きく、ボランティアの方からスポーツドリンクをもらってからはしばらくは動くとが出来なかった。
ゴール際にはみぞさんとわたchanがデジカメを持って待っててくれてたけど、手をあげれる余裕もなかったわ。