大阪シティハーフマラソン奮戦記
日時 2004年2月22日(日) タイム 1時間28分26秒 |
元々この大会にはエントリーしていなかったし、エントリーする気もなかった。
というのも、1週間前が泉州国際マラソンでフルを走ったばっかりやし、筋力や体調を考えて普通に考えたらフルマラソンの1週間後にハーフマラソンを走るはずがない。
ただ、2年前に篠山マラソン(フル)の1週間後に京都シティハーフマラソンを走ったことがあったけど、あの時も無謀な挑戦やったと思う。
それなのにそれなのに、なぜ今回は走ることになったのか。
大きな声でいえないけど、今回はチーム怪速亭のおシオ師匠の代走やった。
元々エントリーしていたおシオ師匠は仕事の都合で走れなくなってしまい、このままやったらゼッケンがもったいないということで怪速亭の中で公募したところ、どこにもエントリーしていなかった私が手を挙げることにした。ほんまはフルの1週間後のレースやし、できたら応援のほうにまわりたかったけど、これも何かの縁。走怪ねっとからもMAKOTOさんやヨッシー、ひっつんら多くのメンバーも参加することやし、京都シティの前の調整やと軽い気持ちで走ることにした。
ただ、おシオ師匠のゼッケンは陸連登記でかなり上位の数字。ここの大会のスタート位置も泉州国際と同じように陸連選手が優先的に前になっているし、変なタイムで走ることがでけへん。走る前からむちゃくちゃ緊張してしまった。
天気は前日の土曜まですごくよかったのに、当日になると降水確率50%ということ。確かに朝の6時くらいにパラパラ降ってたみたいやけど、家を出る7時45分の時点ではすっかりやんで晴れ間も見えていた。
普段は寝屋川市駅まで自転車で行くけど、会社の車で直帰していたために歩いていくしかない。駅まで普通に歩いて25分やけど、いつも以上にゆっくり歩いたので35分もかかってしまった。
実は泉州国際のあとに夜間作業や出張が入ってしまい、思ったほどの練習ができていなかった。そのため、金曜日に近くの治水公園(1.5km/周)で4分/kmのインターバルをやったし、
前日の土曜日は今回と全く同じコースを試走までする始末。その試走が余計やったか、朝からふくらはぎに張りがあって、バンテリンを塗りまくっての参加となった。
ゆっくり歩いて駅に行ったのはウォーミングアップもかねて、少しでもふくらはぎの痛みが和らぐことを祈ってのことやった。
9時少し前に会場である大阪城公園に到着。
ゼッケンは陸連登記で239番。なんとヨッシ-やひっつんより若い番号やから恐れ入る。緊張しながらウォーミングアップをしていると、走快ねっとのメンバーに@heiveのだいじゅさんやよーじさん、怪速亭からやっほ〜さんの姿も見え、レース開始まで適当にすごす。
いよいよレース。
おシオ師匠のゼッケンどおりに並んだら、すぐ前がスタート地点。外人の招待選手や多くの有力選手に混じって場違いの私がいた。あまりにも恥ずかしいからその集団の中でも後ろのほうに下がってしまう。ふくらはぎの痛みはまだ少し残っているけど、今更どうすることもでけへん。スタートまでモミモミして時間が来るのを待った
スタート〜5km 20分08秒
車椅子の部がスタートしてから2分後。10時32分に「パンッ」というピストルの音と同時に一斉スタート。
余談であるが先の車椅子の部のスタートは厳密に言えば10時30分01秒やった。新しく変わった大阪市長の号砲が少し遅れたみたい。私の時計が狂っているのかと思ったけど、マラソンの部のスタートは32分ジャストやったから、向こうのミスやろ。
そんなことはどうでもよく、スタートと同時にダッシュが始まる陸連上位のポジション。当然タイムは号砲と同時にスタートさせ、周りのペースについていこうと走る。当然トップクラスの選手についていけるわけがなく、次第に後ろの速い一般ランナーに「邪魔じゃ!どけッ!!」と言わんばかりに次々と追い抜かされていった。
とりあえず目の前にはやっほ〜さんのオレンジ帽子が見える。この帽子を目印にできるだけ食いついていこうと決めたがやっぱり速い。自分と全然実力が違うランナーたちにやきもきしながら、抜かしていくランナーに次々に目標を変え、必死の走りをすることにした。
ちなみにスタートして最初の1kmは3分42秒やった。。
5km〜10km 21分16秒 (41分24秒)
最初の5kmのラップを見てびっくり。10kmのレースや練習でも走ったことのないペースで走っていた。「あかん、このままやったらゴールする前に潰れてしまう・・」
あまりにも最初に飛ばしすぎて、いきなり息も上がってきていたし、やっほ〜さんも姿が見えてもとても追いつきそうもない。脚力もかなり厳しいので、少しペースを落として走ることにした。当然周りのランナーから抜かれていくことは覚悟やけど、そのうち怪速亭のコウジさんにも追いつかれてしまう。
「澤ちゃん、がんばりや。やっほ〜さんが見えてるで」声をかけてさっそうと抜いていくコウジさん。とりあえずコウジさんのオレンジ帽子を目指し、ついていくことにする。
このコースは大阪城公園を合計3周するということで、いろんなところで応援団が控えていた。
追手門のあたりにみぞさんや龍さん、スポックさん、玉造筋には曲がってすぐのところにみやけんさん、大阪城公園駅近くには浜ちゃんとエントリーしていたはず(?)のさぼちゃん。そして上町筋にはこがみちゃんが大きな声で声援を送っていた。みんなの声援に力を分けてもらいながら大阪城公園を2周したけど、既にバテバテになってきていた。
10km〜15km 21分02秒 (1時間02分26秒)
最初の10kmで大概ヘロヘロになりながらコースは土佐堀通へ。
上町筋の土佐堀方面は下りになっているので気分的には少し楽になったけど、まだまだコウジさんやっほ〜さんには程遠い。丁度30mくらいの等間隔で離れている感じやった。
谷町筋あたりでは、既にトップ集団が戻ってきている。しばらくするとひっつんも登場。
ほんまに速くて恐れ入るわ。
コースは土佐堀通を淀屋橋まで行き、御堂筋を少しだけ北上して市役所を右に曲がる。そして堺筋を南下し、北浜の交差点を左に曲がってまた大阪城公園に戻る。大阪シティハーフというけど、実際街中を走るのはこの区間だけ。口の悪い人は、『大阪城ハーフマラソン』と言うくらいつまらないコースやと感じる。
行きとは逆に、戻りの上町筋はだらだらと長い登り坂。よく大阪国際女子マラソンでも有名な上町筋の坂を駆け上がるとそこが15km地点。これでしんどい坂道とはほぼ完了となった。
15km〜20km 21分31秒 (1時間23分57秒)
15kmを過ぎて上町筋を中央大通りまで行くと、次は大阪城公園の中へ。この辺は大阪国際女子マラソンと全く同じコースとなる。
大阪城公園には梅が見頃となっており、マラソン観戦というより梅の見物客がごった返す中、真中を堂々と駆け抜けていく。ランナーのために道は横断禁止でロープを張っているものの、ランナーとランナーの間に隙を見て駆け足で横断する人もいる。あれはほんまにうっとおしい。去年別の大会でそういった自転車にぶつかって転倒させられた記憶もあるだけに、できるだけ自分の前に隙間を作らないように走ってやった。
18kmくらいのところやろか?寝屋川沿いのトンネル付近で前を走っていたコウジさんに異変が出てきた。急に脚がガクッとなり、右足をかばうような走りになる。それでも懸命に走っておられたが、見る見るうちに背中が大きくなっていく。どうやら脚をつったみたい。ゴールまであと2kmくらい。玉造筋でとうとうコウジさんを抜かさせてもらい、あとはほんまに我慢の走り。とにかくゴールまでもう少しやし、このペースを保ちたい。でも、大概しんどい・・
5km毎にラップは計っていて何分で走っているか時計をチラッと見ても、あと何分で走ったら1時間半を切れるか頭の中で計算ができない。そこまで自分自身追い込まれていた。
20km〜ゴール 4分29秒 (1時間28分26秒)
玉造通を南下し、中央大通りを右に曲がるとさっきとは別の大阪城公園の入り口。いつもナイトランや走快ねっとの練習コースでおなじみのところがゴールで、あとはほんまに最後の力を振り絞って走る。
一応、やっほ〜さんのオレンジ帽子は見えているものの、その差は100mくらいは開いたやろか。懸命にゴールを目指していたら、「澤ちゃーん、がんバレー!、いけー!!」とひときわ大きく、大阪城公園に響き渡りそうなでかい声でこがみちゃんが声援を送っておる。苦しいながらも恥ずかしさのあまり、笑いそうになりながらガッツポーズ。そしてゴール。
ゴールして
「えっ、1時間28分・・?」このとき初めて時計を見て、自分でも予想をしていない好タイムで驚いた。それまでハーフマラソンでは1時間31分くらいかかっていたし、ベストタイムは去年の三田国際で1時間30分弱。今回の目標タイムはもちろん30分を切ることやったけど、まさか29分を切っていたとは。たしかに先週の泉州国際でのハーフタイムは1時間30分07秒で通過していたし、手ごたえは感じていたけどな。去年の暮れから今年にかけての好調がそのまま継続できていたみたいで、すごくうれしくなった。
少し遅れてコウジさんがゴール。1時間29分09秒で惜しくも29分を切ることができいなかった。あそこで脚がつらなかったらコウジさんのほうが速くゴールできたかもしれないのに、残念やったわ。
やっほ〜さんは1時間27分58秒。この30秒差は最後までつめることができず、完敗。ほんまはもっと食い尽きていきたかったけど、それは次回のお楽しみということで。やっほ~さんはサブスリーランナーやし、全然実力が違う。おびやかすだけでなく、追い抜かすのはいつのことやろ・・
走快ねっとのメンバーも次々とゴール。MAKOTOさんは1時間31分台と立派やと思うけど、MAKOTOさん自身も30分きりを目指していたし、私にも勝てなかったということでかなりかなり悔しがっていた。
ヨッシ-やひっつん、だいじゅさんなど速い人はとてつもなく速いけど、目先の目標ではやっほ〜さんやダブルさんかな?コウジさんは今回勝たせてもらったけど、10kmでは既に40分切って走っているし、スピードでは負けている。当然次の京都シティではリベンジを狙ってくると思うし、こちらとしても負けられへんな。
アフター
レースのあとはアフターとして大阪城温泉に行きさっぱりと汗を流したあとビールと焼きそばで乾杯する。参加メンバーもこれまた無茶苦茶多く、走快ねっと以外に怪速亭代表やっほ〜さん、@heiveのだいじゅさんやよーじさん、それに遅れてナイトランの方まで集まった。ナイトランでは先日練習会で知り合った代表の池田さん。この人は年も一緒やし、同じ寝屋川市と聞いてすごく親近感がわいてしまった。他に今回女子登記の部で3位入賞の西川加代さん。この人はハーフ1時間20分前後で走り、ランナーズにもたまに出てくるそうな。2月号では泉州国際を2位に入賞した人の記事が出ており、加代さんのことを「大阪一速いお姉さん」と言っているくらいすごい方やった。思わず緊張したわ。
今回はおシオ師匠の代走ということで重たいゼッケンで走ってのRUN。自己ベストには満足しているけど、残念なのは完走証も記録にも『澤田秀樹』の名前がどこにもないこと。
次は京都シティハーフマラソン。これはもちろん自分の名前でエントリーしているし、陸連登記でしっかり記録も残る。ぜひとも頑張りたい。
ただこれ以上自己新を狙うとしたら、平均4分10秒/kmで走りぬかんとあかんなあ・・(@@)